私が乗っているフルリジッド29erスリックMTBが出来上がるまでにぶち当たった問題と答えをメモしておく。もし自分のMTBを同じように弄りたいと言う変態が居たら見とけよ見とけよ～
・29er（トゥーナイナー）ってロード用700cタイヤを履ける？
はけるよ
上が実際に29erのリムへ700x25cのクリンチャータイヤを装着した図
リムの直径はロードバイクの700cと同じなので700cのタイヤなら無加工で履ける。ただし「700x25cより細いタイヤは駄目」「8BAR以上の高圧は駄目」なので注意。MTBのリムはロードよりちょっと幅広なので、高圧タイヤに耐えられないと説明書に書いてあるのだ。
ちなみに私のSRAM RIZE60 29erカーボンホイールは4BARまでしか入れちゃ駄目らしいが、まあMTB用だし頑丈だろうし何の問題ですか？と普段から6～7BARまで入れている。かれこれ1500km走ったが割れてないので大丈夫だろうが責任は取りません（正論）
追記：あれから2年走ったけど未だにリムは割れていない。やはりMTB用は頑丈だな（確信）
・MTBタイヤの29ｘ1.5インチってロードの700ｘ38Cと同じ？
そうだよ
35cってつまり3.5センチって意味だから、1インチ＝25cぐらいじゃないですかね。
・（29erに細いロード用タイヤ履いちゃ）いかんのか？ or MTBをスリック化したいんですがそれは…
まず欠点として
１．路面の振動がパなくてポンポン跳ねる、くっそ硬いMTBフレームのお陰で（サスが無ければ）手も尻も超痛い。
２．車高（BB高）が下がるんでペダルが地面に擦りやすくなる
３．タイヤとフレームのクリアランスがあり過ぎて見た目がかっこわるい（見慣れるとモタードみたいでかっこいい）
４．トップチューブが長くて高いためチビだと奇形ステムを使わない限りポジションが出ない。ええ私のことです。
５．タイヤが細いからふらつきやすい。ハンドルが恐ろしくクイックになる
６．溝にハンドル取られやすくなる
他にもジオメトリが狂うらしいけど知らんなあ
まあタイヤ次第だけど、太いスリックタイヤを取り付けると、町乗りブロックタイヤより抵抗や重さが増えてかえって遅くなることが有る。スリックタイヤの滑らかさや軽快さ、ケツの痛さを体感したければ、700x28c(29x1.1)以下の評判の良いタイヤを取り付けよう。
・細いロード用スリックタイヤに油圧デイスクブレーキとか危なくない？
そうでもない
むしろ指一本で素晴らしい制動力を誇る油圧ディスクブレーキに、ハイグリップなスリックタイヤが合わされば恐ろしく安定する。乾燥し綺麗な舗装路であればタイヤの溝は無い方がグリップするのだ。舗装路で重要なのは溝ではなくタイヤのコンパウンドである。砂でも浮いてたら死ねるけどな。
今まで握りごけは一度も無い。
・ロード用のコンポってMTBに付けられる？
フレームに干渉して付けられない。
私のシンプロンくんはシマノ105クランクセットを付けようとしたけどフレームに干渉して駄目でした。
追記：大ざっぱに図解するとこんな感じ。105クランクセットはBBを包み込むように作られており、MTBフレームに付けようとするとチェーンステーのフレームに干渉して取り付け不能。スペーサーを噛ませてフレームから離したとしても、今度はクランク軸の長さが足りない。
・ロード用のホイールセットってMTBに付けられる？
リアのエンド幅（ハブの長さ）がロードとMTBじゃ違うんで無理。ワッシャーでも噛ませたりすればあるいは…
・フルリジッドでフラットダート・雪道はどうなの？
太いタイヤ＋空気圧を下げれば何とかなる。（快適に走れるとは言っていない）
多少のフラットダートや、10cmぐらいの積雪で踏み固められた雪道ぐらいなら、サスの代わりにタイヤの空気圧を下げ、ボヨンボヨンと柔らかいタイヤで代用しよう。リム打ちにさえ気をつければ乗り心地もグリップも素晴らしくなる。ただガレている道は知らない。
ちなみに私は冬タイヤとして700x35cのスパイクタイヤ「シュワルベ マラソンウィンター」を履いているが、空気圧を下げれば完全凍結した路面から踏み固められた雪道、シャーベットまで、根性次第でだいたい対応できる。路面が乾燥している時は高圧にしているとまずまず快適だ。
ちなみに一度、3月頃だったかもう雪はふらないだろうとミシュランpro4 700x25cというスリックタイヤに交換した直後に積雪5～10cmほど積もってしまった事が有る。
高圧のままだとさっぱりグリップせず前進すらできなかったが、空気圧を2BARまで落とすと徐行なら何とかグリップするようになり、無事に帰宅出来た覚えがある。
やっぱり悪路って低圧だわ。
・ 26インチMTB用リジッドフォークって、スリック化した29erMTBに付けられるかな…？
付けられた（経験）
ヘッドセットの太さとブレーキ形状だけ注意すれば700x25cを履いた29erMTBに余裕で装着できる。油圧ブレーキなら29erも26インチも取り付け位置が変わらないのだ。
多分700c35cぐらいまでならギリギリ履けるかもしれない。ハンドルも5cmぐらい下がってクッソかっこいいけど、欠点として乗り心地や加速があからさまに悪化する。
何というかペダルを踏んでもあまり前進しないような感じがあった。
・油圧ディスクブレーキをドロハンで使いたい！
出来るらしいけどトップチューブの長いMTBフレームにドロハンだともはや手が届かないんじゃないですかね…
・フルカーボンフルリジッドMTBを組んでロード化するぞ！
それでも重量は8kg前後なんだよなぁ…
何だかんだで元がMTBだからロード化しても車体性能はエントリーロード止まり、その金でフルカーボンロード買ったほうがずっと性能良い。どうしてもMTBじゃなきゃイヤって言うなら…
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