バイクといえば峠
ということで、県の境目辺りにある蔵王山麓を経由してついでに日本海も見てくるツーリングに行ってきた。
ルートはこ↑こ↓(徒歩モードで保存しているため一部バイクが入っていけないルートになってます。)
より大きな地図で 道の駅神林穂波の里情報ステーションへの徒歩ルート を表示
今回は冗談抜きで死ぬかと思った、山をなめたらあかんかったんや。
出発
さて前回の反省を活かして午前5時に出発しましょうね~
ちなみに今回は往復400km(迷子含む)ぐらいで20時半頃帰宅した。途中ナビの電池が乙ってクソ迷子になったりナビに騙されて未舗装路に誘導されたり、山をなめくさって悲惨な目にあったり、順調に行けば大きい道を通るので10時間程度かな?と思ってたけど15時間もかかってしまったのだがそれは後ほど。
ダムっぽい何かで休憩しつつ撮影。まずは蔵王に向かおう
スズメバチ先輩襲来
お、この道いいアトモスフィアじゃ~ん!と、脇に停めて撮影しているシーンなのだが何やらブーンブーンと耳元にやかましい音が聞こえた。ハエか何か?と思い目を向けるとそこにはスズメバチ先輩の姿が!
やべえよやべえよどうする…とビビりながら離れて撮影中。
どうやら私ではなくバイクの方にお怒りのようでバイクの周りをウロウロしている。シートバッグの上辺りにハチ先輩ホバリングしており、多分刺したいけど熱気で近寄れない様子。数は1匹だけで近くに巣が有るわけではなく斥候か何かの様だ。これはもう応援を呼ばれる前に隙を見てバイクを奪還し全力で逃走しかあるまい。
しばらくバイクの周りをうろうろしていたハチ先輩がふらっと電柱の方に移動したのを見計らい、まるでル・マン方式スタートの様な素早さと手際の良さでまたがり発進し逃げ出すことに成功した。今までで一番素早いロケットスタートだったと思う、多分これが一番早いと思います。
蔵王
そんなこんなで蔵王の麓である温泉に到着、足湯も有るが早朝で誰もいない中コミネマンが一人足湯に浸かるというのも不審者過ぎて止めておいた。しかし温泉街のいいアトモスフィアが漂っている。排水口は全て湯気が上がっており中に温泉が流れているようだ。
匂いも正に温泉、午前7時でなければお店も開いていただろうにちょっと残念。帰りにここを15時頃通過する予定だからその時にでも巡ってみよう(デスノボリ)
アツゥイ!
では軽い補給を済ませ蔵王に登ろう
植物の背が低い!耳がキーンってする!寒い!
雲の上に居るのは中々おもしろい。なんたらと煙は高い所が好きなもんで。しかし四輪のブレーキ痕やドリフト痕が凄まじいな、夜は集会場になってそう。
蔵王のお釜へ到着。お釜と言うのは蔵王山の頂上にあるきれいな池の事で(小波感)、まあ写真を見てもらえればわかるダルォ
オカマ(意味深)
噴火か何かで出来た穴か何かにどうたらがこうたらでこうなった火口湖らしい。恥ずかしながら地元民なんだけど由来や経緯はあんまり知らない。なおお釜の水は危ないらしくあんまり近寄れない。
この辺の積み上がった石は三途の川・賽の河原で有名な積み石。
さて次は日本海に向かおう。
ここどこだよ!(迷子)出発した矢先に迷子になる。通り抜けられると思ったら通行止めだったでござる。やっぱりさっきの道を直進だったのか…?
などと迷いはしたが休憩ポインヨの山形県にある道の駅へ到着。さくらんぼと牛スジと芋煮(東北では一般的な鍋料理、バーベキューの鍋版みたいな物。)が名物だそうで、チェリーソフトと牛汁を頂く。美味しい(確信)
また捨て猫が多い事でも有名らしく餌付け禁止の文字が目立った。
道の駅を転々としながら走る。
そろそろ新潟県に近づいた近辺の道の駅で休憩中に売店のおじいさんが全身コミネで固めた私に一言「なんだかウルトラマンみたいだなあ…」
残念コミネマンです。
という訳で日本海に到着した矢先に迷子。ここどこだよ!
この辺にぃ、神社、あるらしいっすよ。と言う情報を得て日本海に面している神社を目標に生活道路をウロウロしてみたのだがそれっぽいのは見当たらなかった。日本海は太平洋と比べ船が少なくて潮の香りがかなり強い気がする。同じ海でもこんなに違うんやな。
さて日本海も見た事だし撤収だ。
そろそろ午前1時、早く帰らないと前回の様にまた夜道で悲惨な目に合いそうだと思いつつダムに寄り道。ダムきれい(粉みかん)
そんな事をしてたら案の定日が暮れてきた。さらに悪い事にこの辺りでナビの電池が切れてしばらく迷子になる。なあに来た道を戻ればいいんだ、ナビ無しでも何とかなるさ!と高をくくった結果がこれである、ここどこだよ!
念のため持ってて良かった携帯充電器でナビの復活を待つ。
しばらくしてナビが復活。よしよしこれで安心だ、と快走していたのだが…あれれー来たときこんな道通ったかな?と、次第に道が狭くなり森のなかへ突入し…
あこれ駄目だわ進んだら詰むわ
またナビに騙されてこんな道に入ってきてしまったわけだが、この後は立ちごけしそうになりながら必死で何度も切り返しUターン、脱出できました。
ここからが本当の地獄だ
かれこれ1時間ほど迷子になっており気づいたら午後4時半ごろ。山形名物・田んぼにそそり立つ高層マンションを眺めながら正しいルートに復帰中。と言うかこんな所にあったんかこれ。
よしちょっと遅くなったけど、これで後は無事に帰れるな!と楽観していたのだが残念ながら本当の地獄はここからだった。
ここから蔵王を経由し帰宅するルートを走行する訳だが写真を撮る余裕が全く無かったので文字だけで説明すると…
夜の蔵王、つまり標高1,432mの街灯が一つもない峠道が帰りのルートだったのだが、この峠道を下る時に凄まじい霧(と言うか雲)が発生し視界がホワイトアウトした。
それこそほんの数メートル先にあるガードレール・反射板・白線しか見えない状況に陥りそこで引き返せばよかったものの、今から引き返す体力も気力も既に無く、なあに霧なんてする晴れるさ!と突っ込んだ結果、道路の先がまったく分からない状況で徐行しながら1時間かけて山を下ることとなった。
これなんてホラー映画だよ…と言うほどになにも見えない暗い峠道というのは恐ろしい。対向車もねぇ、街明かりもねぇ、周りがどうなっているのかも分からない。永遠に峠道が続いているんじゃないかと思えるほど心底ビビっていた。
だが、こんな霧の中走れたのは純正の黄色いヘッドライトだ。
黄色いライトのお陰でフォグランプのないバイクでも数メートル先までの視界が確保できていたのだ。見た目を重視して白系のライトに交換していたら霧に対し無力過ぎて徐行すらままならず身動きできなかったかガードレールに突っ込んでいたかもしれない。
ヘルメットに仕込んでいたスピーカーとiPodも心強かった。
見計らったかのようなタイミングでプリキュアばかりが再生され、何とか気合と根性を保てたのかもしれない。ちなみにイヤホンの様に耳を塞ぐものではなく、ヘルメットの耳が収まる部分に薄いスピーカーを貼り付けるもの。時速40~60kmまでならほのかに音楽が聞こえる程度で運転に支障はきたさないタイプだ。音質はアレだが孤独な走行で心の支えにするための必須アイテムと言えよう。
そんなこんなで帰宅した。
蔵王は寒いと2chバイク板の宮城ライダースレから聞いており、念のためフルイヤージャケットを着ていて良かった。昼間はじっとしていると暑かったが、蔵王や夜ではむしろ寒いぐらい。夏用のメッシュジャケットだったら凍えていた。
所で今回から積極的にヤエーしていこうと早速実行したのだが3戦3敗だった。東北はあんまりヤエーが浸透していないのだろうか。
今回の教訓
・ちょっと暑いぐらいの装備が丁度いい
・ナビが死んでも代わりになるようルートと走る道路は簡単にでも良いから紙に書いておこう、迷子は精神的疲労がマッハ
・帰りは楽で明るいルートを選ぼう
・山の中で停車すると蜂先輩に襲われる
・山を舐めるとしぬ
・夜の山と天候の悪い山には近寄るとしぬ