追記:水冷服改良編
さて、暑さに弱いスーパー東北民は気温30度で死ぬ事をご存じだろうか。
実際の所、南の暑い地域で暮らしている人と比べ、雪国生まれは汗腺の数が少なく、体質的にも暑さに弱いそうなのだが。まぁ細かいことはさて置き暑いもんは暑いんじゃ💢💢💢
半袖短パンでも耐えられない暑さの真夏におバイクなんてした日には、太陽光とアスファルトの照り返しと、周囲の四輪から吹き付ける熱風、そして情け容赦ないエンジンの排熱に晒されて、おやつ感覚で気軽に絶命できるぐらい熱い。
かくいう当職も、以前ツーリング中に熱中症にかかり死ぬ思いをした。
そもそも真夏の昼間にバイクに乗らなければ良いのでは?と言う話だが、それはパチンカスにパチンコやめろ、サケノミに断酒しろと言うようなもの。バイク乗りはそんなに賢くないのだよ。
そういう訳で、過酷な夏場に何とかバイクに乗る装備として、毎年コミネマンKBTITや全身保冷剤マンなど、ガバガバ快適装備を考案してきたのだが、今年は一味違う新装備を作ったゾ(ガバガバさん)
これがその新作夏装備になる自作バイク用水冷服(水冷スーツ)名付けて「やべぇ水冷マンじゃん」
元々はJAXAが宇宙用に開発したとかいう水冷ベストの民間向けが、6万円ちょいでamazon転がっていたのだが、ポチろうと思ったときには馬鹿みたいに高騰して時すでに時間切れ。構造も単純だしこれぐらい自作できるのでは?と思い、アクアリウム用のパーツを組み合わせて作成してみた。
水冷スーツレシピ
- モノタロウのメッシュベスト(ポケットを外して首の布面積を増やしている)
- USB駆動水中ポンプ ホース径8mm
- USBオンオフスイッチ
- 8mm内径チューブ3m 2セット(可能であれば3セット)
- 8mm外径T字コネクタ(精度ガバガバだった)2個必要
- 8mm外径L字コネクタ(精度良し)30個ぐらい必要
- 保水ボトル
- 適当なタンクバッグ
- 銀マット
- お裁縫セット
- 適当なモバイルバッテリー
以上、だいたい1万円ぐらいで作成できた。
ようはチューブに水を循環させ体の熱を奪う事が出来れば何でもいいので、今回は変態糞土方向けの安いメッシュベストに、アクアリウム用のウォーターホースを這わせて、USB駆動の水中ポンプを使って水を循環させる方法にした。
効率だけ言えば、バイクから電源を取った12V駆動の水中ポンプを使った方が、パワーが出てより涼しそうなんだけど、それだとバイクから降りると循環が止まりスーツが使えないので、モバイルバッテリーでも使用できるUSB駆動のポンプを使ってみた。
リザーバータンクにはとりあえず手元にあった自転車用の保水ボトルを使い銀マットで保冷しタンクバッグに押し込む予定。
とりあえず保水ボトルをリザバータンクにしたが、ダイソーの防水タッパーとか他にも有能そうな奴も多いので、この辺は後々改良していこう。
冷却材は日帰り向けに山盛りの保冷剤2.5kg(脳筋)
泊りがけのツーリングで使う場合は、コンビニの氷とかで逐一補充する様な感じにしたい。夏といえど耐えられない暑さなんてのは、昼前後の数時間程度だろうし、その間を凌げれば良いわけだ(東北並み感)
他にもキャンプ場でバケツに水溜めて、その中に水中ポンプを突っ込めば、一人水風呂状態になってかなり快適そうだな。
さて、この水冷スーツを作るうえで一番厄介だったのはチューブの取り回し。
何故かというとこのチューブ、実は45度より大きく曲げる事が出来ず、無理に曲げると潰れて水路をふさいでしまうのだ。
どうやらアクアリウムなどで使われるチューブは、型崩れしないよう内部に砂を詰めた状態で、バーナーで炙りながら曲げる物らしく、出来ないことはないが、買ってきた合計6mのチューブをいちいち加工するのはかなりしんどい。
そこで活躍するのがこのL字とT字コネクタ。
チューブを細かく切ってL字コネクタで繋ぎ体に這うように設置していくと中々いい感じになった。一応シリコンコーキング剤も買ってきていたが、精度もいいため水漏れも無く問題はない(なおT字コネクタの精度はガバでダクトテープで補強している)
念のため水漏れしてもいいように、循環する冷却水は飲料の水道水にしておこう。気づいたらジョイントが外れ全身LLC塗れとかは勘弁願いたい。
チューブはほとんど肌に密着させるため、縫い糸で優しくベストに巻き付けるようにして固定。ビニールタイや針金、タイラップ肌に刺さってイマイチだった。
試運転した結果、少々ポンプの性能が足りないように思うが…まぁなんとかなるだろう。
バイク用水冷スーツ試作型
— corocoma (@corocoma) April 19, 2019
徳川様水中ポンプの性能が足ッーーーりないように見えるには私だけでしょうか pic.twitter.com/mTP1WkzWZX
見た目は…んまぁ、そう、相当ダサいけど、ライジャケの内側に着こむものなので大丈夫でしょ(油断)
早速バイクに乗って試したいところなのだが、残念ながら東北は最高気温17度~22度程度と、インナー抜きウィンタージャケットが丁度いいぐらいの気候で、まだまだ水冷スーツの出番はない。試しに装着して40度ぐらいのお湯を循環させてみると、岩盤浴でもしているかのように心地よい暖かさで体がほてり気持ちええんじゃ ᕙ('ω')ᕗ
これなら今年の夏は快適に走る事が出来そうだな(勝利宣言)令和はバイク水冷スーツ元年になるだろう(大本営)