フクイチ横の国道6号線
全 線 開 通
福島の海沿いにある国道6号線の浪江町~双葉町区間は、例の事故から避難指示区域とされて9年間、徒歩・軽車両・バイク通行禁止令が出ていたのだが、この度2020年3月4日から避難指示が一部解除され住民の帰宅が始まり、それに伴いバイク・原付の通行が可能になった。
今までだと宮城県~北東北から海沿いを通ってバイク乗りが南下したい場合、150cc以上なら禁止区域は高速道路に乗って迂回せねばならず、高速に乗れない原付・原二(マグナキッドは除く)はどうする事も出来ないので、内陸まで大きく80kmほど大きく回ってくる必要があり厄介な座礁地帯だったのだ。
と言う訳で、これで堂々と国道6号線ツーリングできるようになったぞ。早速現地がどうなっているか偵察してこよう。
福島県相馬市
ッスゥー…天気ィ…いいっすねぇ…
ギリギリ晴れと言える天気なので、海沿い県道ルートで南下していたら波が高くなってないか?
遠くの景色が霧がかって見えるという事は、高波から毎秒まき散らされた塩を含む飛沫が、加湿器を10台同時に稼働しているような濃度で陸地に漂い一面塩まみれになっているわけで。ああ^~錆がでるぅ^~
なぁ見ろよなぁこれよぉ。さっきので塩まみれになってカメラのレンズ曇ってんだよなぁ、どうしてくれんだよお前よぉなぁ。一先ず塩が飛んでこない国道まで引き返し南下を再開だ。
夢月ロアの聖地を過ぎ道の駅南相馬を越えると、旧立ち入り禁止区域のなごりが見えてくるので解放区間RTA計測開始です。Here we go(ネイティブ)
浪江町
ついでに現在のカイラル濃度を確認してみよう。
国道6号線を走行してグラウンド・ゼロ(意味深)に一番近づく場所だと、どうやら直線距離で2kmちょいらしく例の看板も見れるそうだ。テーマパークに来たみたいだぜ~テンション上がるなぁ~
未知のエリアと言っても、4輪は2~3年前から窓を閉め切っていれば通行可となっていたので完全に未踏の地と言う訳ではなく、それなりに復興ダンプレーシングが盛んな状況。道も狭く警察も多いので、関東から北上して来るすり抜けマンはダンプが多いからと言っても大人しくしていた方が良さそう。
双葉町
ここからがバイク未知のエリア(レ)
地震でぶっ壊れたまま放棄された建物が未だに残ってたり、自然に帰りつつある重機やバイクがあったりと世紀末感がある。草伸び放題の空き地も草刈りに入り込むとヤベー座礁地帯なんだろうか。
俺たちのしまむらも見える建物も民家も9割無人で廃墟。
まぁ見せもんじゃないので、カメラ持って歩き回るのは遠慮し、と言うか通行可になったのはあくまで国道6号線と駅周辺なだけであって、県道を含む脇道はすべて封鎖され未だ避難指示は解除されていない。パトカーの巡回も多く興味本位でうろうろするのはNG。
あっ(察し)ふーん…
なんだここは…たまげたなぁ…
6号沿いに入り口が封鎖されている荒れた民家がずらっと並ぶ。しかしこの辺のコンビニもスーパーもガソスタもほぼ閉鎖されていて、一応イオンか何かを建設しているそうだけど住民戻ってきたとしても不便そう。
富岡町
なんやかんや国道6号を南下し続け旧避難地域外の富岡町まで通り抜ける事が出来た。
完走した感想ですが(激ウマ)
新たに解放された浪江~富岡区間の約20kmは、世紀末な風景を眺めながら走るいたって普通な国道。しかしコンビニもガソスタも無く脇道も封鎖され、ガソリンと腹と膀胱の問題がある場合は、前後にある相馬市かいわき市で事前に解消しておいた方が良さそう。
帰りに相馬市で何か食って帰ろうと思い適当な海鮮屋に寄ったんですけども。
えー北海道ツー行って海鮮食って「そこそこですね」って感想言ったら味障扱いされたんですけども。やっぱ東北海沿いだとどこで食っても言うほど変わらないじゃないか!