クッソ汚い絵描きのブログ

二次元お絵かきマンのバイクブログです。Ninja250→ZX-25Rくん&コペン ローブLA400Kに乗って車載動画やブログ書いてます。

【車載動画】2019年版_格安限界キャンツー入門セット

どれだけ金を使わずに最低限のキャンツー道具を揃えられるか理論値を考える

限界キャンツー入門セットRTAはっじまるよ~

以下動画文字起こしと補足を少々

入門用キャンツー道具は何がいいか、何が最安かと度々質問されることが多いので、いっそ記事に纏めたる!まぁ2年前に考えたキャンツー入門最安装備の記事はあるんだけど、謎中華装備やワークマンバッグの登場で、更に安くそろえる事が出来るようになったのでこの度更新だ。 

多分これが一番安いと思います。

www.corocoma.com

まずキャンツーにおける「最低限」の定義をしよう。

極論を行ってしまうと、キャンプ場ないしキャンプ場っぽい場所(事実上の野宿)で、ただ一泊したらギリギリキャンツーと言ええなくもないが、それは最低限を割り込んでおり文化的なキャンツーとは到底言えず、どちらかと言うとエリート浮浪者に近いのでNG。

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なので「最低限」とは、周りから見てもある程度は優雅で多少は文化的である事。それに加え、それなりに有能で快適な装備を考えていこう。

最初に考えるのはバッグや箱などの積載装備

タンデムシートにツーリングネットで縛り付けてもいいのだが、タンデムシートがちっさいフルカウルやタンデムシートが課長の額以下の面積しかないSSストファイ系でやるのは、流石に無理がある。

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なので積載にはバッグor箱を使おう。

従来の王道を征く最安装備はホムセン箱で、金具を買ってきて加工は必要だけどだいたい40Lで5000円も有れば作る事が出来た。が、この度ワークマンが、1900円で70Lという容量よし価格よし機能よし俺によしお前によしの神的な「FW-101 メガボストンバッグ TC」を売り出し始めた。

これは積載ベルトの付いてないバイクメーカー品のキャンプ用バッグみたいなもんだ。それが1900円で手に入るとかヤバいわよ(キャ)普通に買ったらタナックスのキャンピングシートバッグ2なんて1.4万ぐらいするからな。ほんとワークマンはライダーの欲しがる物を安くピンポイントに出してくる。

と言う訳で令和時代の激安キャンツー用積載装備はワークマンのFW-101 メガボストンバッグ TCにしよう。

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念のため型崩れ防止に、ダイソーでベニヤ板とかまな板とか、補強できるような板を買ってきてバッグの底に敷いておけば完璧だ。

積載方法はホムセンの荷掛けベルトでいいだろう。amazonで買うよりホムセンで買った方が安いぞ。

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 次にテントと寝具

 安さを追求すると中華製謎テントになるわけで、しかしアレはシーリング(防水処理)がカスカスのカスで平気で雨漏りするし、シングルウォールでガッツリ結露したり、通気性もうんこだから普通に蒸し焼きになる。ポチった日にはワザップジョルノになりかねない。

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なのでテントは最低でも5000円以上は出したい。ここが金のかけ所さん!?だ。

じゃあどんなテントがいいのかと言うと、やはりここは王道のバンドッグ ツーリングテントがいい(脳死)ツーリングドームは最低限を一通り満たし、真夏はさて置き冬でも使用できたのは素晴らしい。と言うかクソ中華テント買って夜中テント内が不快でろくに眠れず、雨漏りまでカマされた日にはキャンプ嫌いになるぞ。

なおワンタッチテントは仕舞い寸法デカマクラなので除外する。デカすぎてワークマンバッグに入らないかもしれない。

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寝具に関しては、流石に初心者がいきなり真冬の雪中キャンツーなんてしないだろうし、春~秋の関東圏平地を想定して鹿番長のシュラフと銀マットが有れば十分だろう。

鹿番長ならシュラフ900円銀マット700円で買えるから十分十分。ちなみに当職の夏用シュラフはコールマンの15度対応1200円なので夏場はこれで本当に充分。

 

よし、これで宿泊するための装備は整ったな。

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あとは人権を得て文化的なキャンプをするための装備を買おう。と言ってもアウトドア小物を買いあさると、ブランドにも寄るが、袋一つで700円とか、折り畳みスプーンとフォーク1000円とか、おっぱげた値段の物が多く余裕で予算を超えてしまうため、ここはダイソーで揃える。

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ダイソーはなぁー!すごいんだぞぉー!(ARIさん)ダイソーのアウトドア&トラベルコーナーは有能で、大半のアウトドア小物はここで揃ってしまう。細かい事に拘らなければ十分実用的なので、困ったらダイソーを除きに行こう。

では、ダイソーで何を買うかと言うと

  • ステンレスコップ(断熱タイプも良いけど直接火にかけると爆発するので注意)
  • コッヘル(クッカー、アウトドア用の折り畳みミニ鍋。2つあると便利)
  • アウトドア用食器(折り畳みスプーンとかステンレス箸が有能)
  • 折り畳み椅子
  • 折り畳みワイヤーテーブル(プラスチックの折り畳みテーブルでもOK。2つあると便利)
  • ランタン(テーブルライトとかモバイルバッテリーにつなげて使える卓上ライトとか)
  • 蚊取り線香
  • 台所用ザル+園芸用フラワースタンド(この二つ組み合わせると即席焚き火台になる。地面に炭や薪を直置きして燃やすのはダメだぞぉ♡)
  • 炭と着火剤
  • ライター(持ってなければ)
  • うちわ(すみや焚き火への送風)
  • 保冷バッグ
  • ウォーターボトル(2Lぐらいは欲しい)
  • トラベル用枕(ふくらます奴)
  • トラベル用アイマスク
  • トラベル用耳栓
  • 着替えとか入れる各種袋x3ぐらい
  • 料理したいなら調理ハサミとまな板

以上、ダイソーで¥2,500分の小物を買ったら終わり!

ちなみにこれをamazonとかにある普通のアウトドアブランドで揃えようとすると、格安が売りの鹿番長ですら普通に1万を超える。ダイソーはなぁ!すごいんだぞぉー!(念押し)

 

という訳で完成した限界キャンツー入門セット理論値は、税抜き合計で

バッグ ¥1,900+100+400
テント ¥5,300
シュラフ ¥900
銀マット ¥700
ダイソー ¥2,500
合計 ¥11,800

 ぐらいになった。

ガスバーナーとかヘッドライトとか、パチノックスとか、欲しい物も多いけど、初心者キャンツーエンジョイセットと考えれば何とかなるだろう。多分。不安ならキャンツーやってる人に付いていき混ざってみると、だいたいは最新キャンプギアを買い込み使いたくてウズウズしている見本市状態になっているので、何が必要で何をやってみたいのか自ずと見えてくる。

ちなみに雨や気温の心配もなく、結露しようが気にしないというなら、謎中華テントにして1万円を切る事も出来そうだな。あっそうだ(唐突)セットの名前はワークマンと鹿番長を入れたので「ほも」にしよう。

 

さて完成した感想ですが、キャンツーは金もかかって敷居が高いイメージだけど突き詰めれば意外と安く揃えられるので
気軽に参加してみようね!デカいテント持ってる人に寄生すればシュラフと椅子と食器だけで泊まれるかもよ(泊めてあげるとは言っていない)

わし短足ホビット(自虐)向けバイク立ちごけ対策

立ちごけとは見えざる神の手でぶっ倒される不可避な現象…

ではなく、基本的にライダーの「認知・判断・操作」の3つに関するミス、いわゆるヒューマンエラーが引き起こす物だ。ガバガバポンコツバイクが突然エンジン焼き付いた、とかでない限り低速走行時や発進停車でバイクが不安定になっている時、操作しているライダーが「認知・判断・操作」のうち1つか2つをしくじると、立ちごけは起こる。

生きる教訓の清水さんで例えると

???「清水です。Z1です。」←立ちごけを誘発する状況に自分から入り込んだ

  1. 認知 。O(ちょっと速いな)←気にするのは遅乗り勝負の行方ではなくバイクの安全だった
  2. 判断 。O(よし減速しよう)←バイクを大きく不安定にさせてしまう判断をした
  3. 操作 。O(フロントブレーキをクイッ)←立ちごけに繋がる破滅的な操作を行った

と言うあらゆるミス、と言うかあらゆるガバが積み重なっていることが分かるだろう。何か一つでも正しい判断をしていれば、貴重なフルカスタムZ1をぶっ倒す事も無かったろうに。

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ではミスしなければ立ちごけを回避できるのか。と言うと、そう言う訳でもない。

人は誰でもミスを犯す。清水さんに限らず、たとえレースに出ているプロのMotoGPライダーでも、人間である以上必ずどこかでやらかすし、絶対に回避することはできない。

航空事故でおなじみメーデーでたまに出てくるICAO曰く

「エラーは異常な行動の種類に属するものではなく、事実上すべての人間の行動における自然な副産物である・・(中略)ヒューマンエラーは当たり前の構成要素として受入れなければならない。過ちは人の常である」

https://www.icao.int/Pages/default.aspx

だそうで、人はミスをするものと考え、例えミスしたとしても立て直せる余裕作り、危険な状況に陥らないような判断や立ち回り、使える操作を解説しよう。

ちなみに、今回は当方みてぇな非力なクソザコ短足が、それなりに重量がある中型以上のバイクに乗った場合の話なので、基本的に筋肉や脚でふらついたバイクをカバーできないものとする。

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はじめに バイクに対する考え方

まずバイクとは、人間の数倍の重量とパワーがあるやる気のない馬みたいなもんだと考えよう。

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気ままに寝っ転がろうとするクッソ重たい馬に、筋肉で対抗しても無駄だ。非力なクソチビが力勝負で勝てるはずがない。なので、手綱に当たる「スロットル・ブレーキ・クラッチ・ステアリング(重心移動)」を上手く使い望み通りに動かし、上手くご機嫌を取って言う事を聞かせるのだ。筋肉でねじ伏せる事はひとまず忘れよう。

停車する瞬間のしくじり対策

では、最初に特に多いであろう、停車する瞬間の対策について解説する。

立ちごけが発生するのは「低速走行でバランスを崩した・停車した瞬間・取り回し中」と言ったが、これらに共通するのは、速度が低下している状態と言う点だ。

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速度が低下すると、なぜ立ちごけが起こるのか?

と言うと、バイクというのは、ある程度速度を出して走行している時や、加速・減速でタイヤに力が掛かっている時など、何かしらのエネルギーを保持している時は安定しているが、速度もなく加速もせず、僅かな減速だけを行い停車するその瞬間と言うのは、安定するためのエネルギーを失っているため、非常に不安定になる。

不安定になっているバイクは、軽い横風や些細な操作ミス、ちょっとした重心の変化など、走行中であれば気にもならない些細な”きっかけ”でバランスを失い、破滅的な立ちごけに繋がってしまうのだ。

立ちごけを回避するためには、エネルギーを失い不安定になっているバイクに対し、コケてしまう”きっかけ”を与えず不確かな要素を徹底的に排除する事、そして安定するためのエネルギーを出来るだけ保持する事が重要である。

次はきっかけを与えない操作、エネルギーを保持する方法などを順番に解説していくゾ。

立ちごけしないブレーキの使い方

では、立ちごけに繋がるきっかけを与えないブレーキの使い方から見てみよう。

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ブレーキの使い方だが、例えば急制動の様に強力なブレーキングを行う際だと、

フロント8割/リア2割

ぐらいで行うのが最も効果的だが、停車する瞬間には

フロント0割/リア10割

と、リアブレーキ主体で行う方が安全だ。

なぜかと言うと、フロントブレーキは強力だが微調整が難しく、また使用するとフロントサスペンションが「ガックン」と大きく動いてしまい、バイクの姿勢が乱れてしまうから。

この辺は、最初に出した生きる教訓こと清水さんの動画で、右手とフロントサスを注視しているとよくわかる。フロントブレーキを使った瞬間から、姿勢が大きく乱れZ1をぶっ倒しているが、もしリアブレーキ主体に使っていたら、そうはならんかったやろ。 

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フロントブレーキに比べ、リアブレーキは効きこそ弱いものの、そのお陰で微調整がやりやすく、サスペンションもあまり沈まないので、姿勢はほぼ乱れない。停車する前の徐行状態なら強いブレーキングなど不要だしな。まぁ慣れればフロントブレーキのみでも停車はできるが、不確かな要素はとことん排除するべきだ。

立ちごけを回避したいなら、リアブレーキを有効に使ってみよう。

停車する瞬間にリアブレーキを使う上での注意点

所で、停車する瞬間に右足でリアブレーキを踏みこんでみると、何となく右側にふらついたり、右に倒れ込むような感覚はないだろうか。これは、いわゆる「ステップ荷重」状態になっており、重心が右側にズレ曲がってていくためである。

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「ステップ荷重」とは、そのままの意味で、足を乗せているステップに体重をかけて、重心を移動し、セルフステアを発生させる操作テクニックだが、停車前の不安定な時期に右足でブレーキペダルを踏みこんでいると、やるつもりは無くても、その僅かな動きだけでステップ荷重が発生し、バイクは右に傾いていくのだ。

これが巡航中なら、もっと気合を入れて体重をかけてやらないと、ステップ荷重は発動しないのだが、低速走行中は安定するエネルギーを失っており、些細な操作でもバランスを崩す。

これが怖くて、停車する瞬間にリアブレーキ主体で制動中、咄嗟にブレーキペダルから足を放し、両足を出して止まろうとする人が居るが、まぁ身長と体格に恵まれていれば、両足を地面についてヨタヨタしつつも停車できるけど、そもそもつま先立ちのホビット族でそれをやっても、バイクの重さと地球の重力に勝てるかは怪しい。 

では、どう対処するかと言うと左足をカウンターウェイトに使う。

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あまり意識する人はいないだろうが、成人男性の片足の重量は約8kgある。

例えば、米8kgをバイクの片側にぶら下げたらどうなるか。当然大きくバランスを崩してしまうだろうが、つまりそれだけの重量を持つ左足を自由に動かせるのだから、上手くカウンターウェイトに使って、ブレーキペダルを踏むことで右に傾いていく重心を打ち消し、バランスを取るのだ。

感覚としては、減速しそろそろ止まるというタイミングで、気持ち早く左足をステップから離し、リアブレーキの使用で右に傾いていく重心を補正するウェイトに使う感じ。別に普段より早く足を地面に付ける必要はなく、空に浮かせ左方向に軽く伸ばすだけで、十分にカウンターウェイトの役割を果たしてくれるぞ。

モトクロスやオフロードバイク乗りが、曲がる際にイン側の足を出して重心移動する理屈と似ているな。

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追記:キュッと止まって力強く発進

最初に「バイクがエネルギーを保持している状態なら安定する」と言ったが、これも有効活用しよう。

つまるところ、バイクが低速になればなるほど、タイヤに何の力もかかっていないほど不安定になるなら、逆の状態になるよう意識して走るのだ。例えば停車する前、トロトロと不安定なままゆっくり止まるよりは、多少強めにしっかりブレーキングしたほうが、車体が安定するためのエネルギーを保持したまま停車することが出来る(あんまり急制動しても危険だが)

発進の際もトロトロと不安定に行くぐらいなら、加速を力強くしっかり行い、速やかにバイクを安定させるエネルギーを生み出そう。

後は渋滞だとか、信号待ちでジリジリ前進する車に付き合わない、というのも気をつけたい。バイクは低速走行中こそ最も不安定になるので、わざわざ自分からそういう状況に入る必要はないのだ。

停車する際の車体の角度

次に解説するのは、停車する際の車体の角度に関して。

基本的にホビット族は、意図せず傾いたバイクを立て直すことはできないと考え、最も立ちごけの確率が高い停車する寸前では、バイクを直立させ、傾けて止まる事の無いようにしよう。

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リアブレーキの話でも述べたが、停車する瞬間などで低速走行しているバイクは、安定するためのエネルギーを失い、非常に不安定になっており、走行中なら気にも留めない、ほんの些細な動きを敏感に感じ取って立ちごけをカマす。

 

例えば、狭い交差点でやや右に曲がりながら停車しようと徐行している…というシチュエーションがあるとしよう。

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速度を出している巡航中と違い、極低速で徐行中のバイクは、ハンドルを切った方向に重心が移動し、ハンドルを切った方向に傾き曲がっていくので、曲がりながら・ハンドルを切りながら停車するというのは、バイクを傾かせ、重心が大きくズレている状態で止まるという状態になる。

重心が大きくズレると何がダメなのかと言うと、バイクと言うのは重心が中心にある垂直の状態なら、バイクの重さはタイヤが受け止めているため、例え爪先ツンツン状態でも、全く力を入れずに姿勢を維持できるが、重心がずれて傾いた状態だと、バイクの重さはライダーの脚力にかかっているため、ホビットには辛い場合が多い。

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まぁ上手い人ならシート荷重やステップ荷重などを使い、何の不安も無く停車可能だが、体格に不安があり、万が一にも立ちごけしたくないという場合には、こういったリスクも排除したほうがいい。

曲がりながら停車する場合でも、止まる瞬間は重心がどこにあるかを意識し、必ず車体とハンドルを真っすぐ、ついでに視線も真っすぐにする事が大事だ。ようはバイクが垂直状態ならコケるリスクを軽減できるので「止まる瞬間はバイクと視線を真っすぐ」とクセを付けておくといい。

 

同じ理屈でもう一つ、停車する瞬間に、どの程度足を地面に付けるかと言うのもある。

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バイクが直立している状態だとツンツンの爪先立ちだが、若干傾けてやるとカカトまでべた付きだ、という人が居るだろう。こういう場合、停車する際はツンツン爪先立ちより、足裏をべったり付けた方が安全かなぁ(建前)クッソ情けない爪先立ち恥ずかしくないの?(本音)、と考え若干傾けて止まろうとするのは推奨されない。

これもやはり、停車する不安定な瞬間にバイク傾けてしまうと、重心が傾き一気に立ちごけに繋がるためである。バイクの重さを全て足で支えられるというなら構わないが、クソチビには中々難易度が高いし、これも排除すべき不安定な要素の一つだ。

どうしても足裏をべったり付けて停車したい場合は、一旦垂直のまま爪先立ちで停車してから、フロントブレーキをしっかり握って車体を固定した後に、バイクを軽く傾けて足裏ベタ付けしよう。

停車中のブレーキとローギア停車

停車中は必ずブレーキを使いタイヤを固定する事。

バイクと言うのは、停車中にブレーキを握りタイヤが固定されている時は案外安定しているが、ブレーキが解除され自由に動ける状態だと案外簡単にぶっ倒れる。

 

何故簡単にぶっ倒れるかと言うと、タイヤが自由に動いてしまっていたら、それはもう停車中ではなく、停車前の極低速で不安定な走行状態になるからだ。左右に傾く程度なら足を使ってバランスを取ればなんとかなるが、前後に動き出したら、その時点で短足には対処不能になってしまう。

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公道では、ぱっと見て真っ平らで水平な路面だと思っても、だいたい緩い坂だったり、バンクが付いていたり、うねりが有ったりする。例えば信号待ちで停車中、前後のブレーキを放して、まぁ大丈夫かもしれないけど、もし僅かな下り坂だったら後は重力のおもちゃです。

路面状況を的確に判断し、わだちやうねりのある危険な路面を避けて停車するのも大事だが、誰でも見落としは有るし、公道を走っていればどうしてもヤバい路面で停車せざるを得ない状況なんてのもある。

停車中のブレーキは短足にとって生命線である。必ずどちらかのブレーキを踏むか握っておこう。

ローギア停車

同じ話でローギア停車も重要だ。

教習所では

「ニュートラル(N)に入れて停車しエンジンを切れ」

と教わるが、これは立ちごけに関して言えば危険な行為だ。理由は、ローギアと言うのは走る以外にも、自動車で言うパーキングブレーキの役目があるから。

例えばニュートラルに入れて下り坂で停車したとしよう。その後、サイドスタンドを立てて降車したらどうなるか。経験がある人も居ると思うが、下り坂なんだから重力に従ってバイクは勝手に動き出し、自分でサイドスタンドを払って、ガシャーンと盛大にぶっ倒れる。

ロックされていないタイヤの付いた車両を下り坂に置いたら当然の結果だし意外でも何でもない。

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下り坂でニュートラル停車したおにいたまの末路

で、これを回避するのがローギア停車である。

ローギアを入れたままエンジンを止め停車すると、ギアが入ったままなので、当然ゆすってもバイクは前後に動かないだろう。そう、この特性をパーキングブレーキとして使うのだ。ローギア停車していれば、たとえ下り坂で停車したとしても、ギアが入っているお陰でリアタイヤはロックされており、バイクが勝手に動き出してぶっ倒れることはあり得ない。

同じく強風の中での停車、駐車もローギア停車が有効だ。停車中に強風に押されてバイクが勝手に動き出すという事もあるのだが、この際もサイドスタンド+ローギア停車していれば、少なくともタイヤは固定されているので前後に動くことは無い。

まぁ強い横風を食らったらどのみちなぎ倒されるので、風向きに注意を払うのも大事だが。

 

しかし、こう言う教習所で教えられるニュートラル停車や、サイドスタンドを払ってからの乗車など、かえって立ちごけを誘発する操作方法と言うのは、多分最近のバイクには標準装備されている、サイドスタンドセンサーやクラッチセンサーなど、安全装置が付いてない時代のバイクを前提にしたまま教えられているからではないだろうか。

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確かにサイドスタンドを出したまま発進したら、地面に引っ掛けて即転倒に繋がる危険な行為なので、スタンドを払ってから乗車と言うのは理にかなっているし、ローギア停車したままでもエンジンが始動出来てしまったら、ミサイルになって飛んでいく訳なので、ニュートラル停車と言うのも理解できる。理解はできるけど僕はバイク倒したくないので遠慮します(ゲス顔)

強風といえば

そうそう、強風といえば、信号待ちなどで停車中に強い横風を食らって倒れそうな時は、停車した瞬間にサイドスタンド出しておくのも手である。他の車両の邪魔にならなければ、別に信号待ちでスタンド出して横風に耐えては駄目というルールもないしな。むしろ交差点で立ちごけかます方がマズい。

当職も一回風速13m、突風20mぐらいある海沿いを走った時は流石に耐えられず、サイドスタンド信号待ちを多用していた。

立ちごけしない乗車方法

閑話休題。

教習所の話も出たので、ついでに立ちごけしない乗車方法をここで解説しよう。

教習所ではサイドスタンドを払って前後確認してから乗車せよ、と教わるが、これもちょっと危ない。ではどうするかと言うと、サイドスタンドを出したまま跨って、車体を起こしたのちにサイドスタンドを払う。

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つまりこう、シートにカカト落としするようにヌルッと乗り込んで、それから車体をゆっくり安全に立てるのだ。

短足にももちろん有効だが、タンデムシートにクッソデカいシートバッグ、ないしホムセン箱を積んだ日には、普通に跨るなどどうやっても無理なのでこの方法がとても有効になる。教習所の話でも言ったけど、サイドスタンドセンサーが付いている現代のバイクでこそ有効な方法だ。

少なくともセンサーが正常なら、スタンド仕舞い忘れて走り出すことはあり得ないからな。

取り回しに関して

タンクを腰で支えよう。

教習所ではタンクを腰に付けるなとか、体格を考えない教え方をされるけど、クルーザーやスクーターなど、タンクが腰に届かない車種を除けば、両ハンドルと腰で支えた方がまだマシだ。

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人間の中で最も強力な筋肉は脚だ。

片手で成人男性一人を持ち上げられるかと言うと、よっぽどの筋肉モリモリマッチョマンの変態でなければ無理だが、脚は片方だけでも自分の全体重を楽に持ち上げる事が出来る。あんまり意識しないと思うが、脚の筋肉は誰でも非常に強靭である。

と言う訳で、両手の筋肉でバイクを保持するのが難しければ、腰をタンクに当ててバイクを若干自分へ寄り掛からせ、脚の力も駆使してバイクを取りまわそう。

追記:Uターンについて

立ちごけでよくあるUターンだが、こればっかりはやるなとしか言いようがない。

セローなど軽く簡単にフルロックターンが出来る車種ならともかく、重たい中型~大型バイクでUターンに必要なのは小手先の技術ではなく、単純にその人の実力次第。地道な練習から生まれるライテクが全てだ。

なので一番のUターン立ちごけ回避方法はUターンしないこと。

どうしてもやらなければならない状況になったら、一旦降車しエンジンを止めてから手押しでやるか、もしくはどこか楽に転回できそうな広い場所を探して彷徨うほかないだろう。

こういう状況のために、普段からどこか秘密の練習場や庭で、Uターンの練習をしておくと非常に役立つゾ。

ヤバイ道への対処

極論を言ってしまうと、台風とか自然の力でぶっ倒されることを除き、バイクに乗らなければ立ちごけなど発生しないのだが、毎週ツーリングしていればそういう訳にもいかない。

公道を走っていれば危ない道や状況なんでいくらでもあるし、クソみたいな路面に遭遇しワンミスでぶっ倒すような状況も珍しくはなく、そう言った状況はできる限り回避したい。

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この対策としては、一旦停車して進むべきか考えるのが一番無難だ。

ツーリング中にグーグルマップ先生がヤバそうな道を指した時や、砂利道の危なそうな駐車場に突入する前とか、進行方向の道に不安を感じたら、一旦安全な場所に停車し現場猫よろしく徒歩で確認するなり、ストリートビューでチェックした方が良い。こりゃ駄目だなと判断したらとっととケツまくって引き返した方が無難だ。

自分から進んで危険な状況に飛び込む必要はないのだ。不安要素は排除しよう。

 

また、マスツーで仲間についていくため実力以上の事をするのも、やはり危険を伴うので、そのあたりの話は、以前書いたガバガバマスツーガイドで解説したから読んでみてほしい。

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慣熟運転、ウォーミングアップや恐怖心について

バイクに乗るうえで不要なのは恐怖心だ。

適度な緊張は必要だけど、イキスギた恐怖心は体をこわばらせて、普段なら簡単にできる操作でも体が動かず、頭も混乱してしまい失敗する事もある。乗り出した直後は、体がまだ緊張しており、体が無意識に強張っているためミスをしやすいので、白バイ密着24時とかでも見かけるが、バイクに乗る際の最初の30分はウォーミングアップ走行に当てよう。

そうして体が慣れて、恐怖心が薄れてきたらようやくバイクを思った通りに操作できるようになる。乗り出した瞬間は結構危険だ。

最後に役立つ筋肉理論

さて、立ちごけには原因があり、明確な対処法が存在する避けられる転倒だが、人間である以上ミスは避けられない。

可能な限り危険を回避し、発進停止を練習してライテクを向上させても、悪い偶然や慢心がいくつも重なるなど、これは運も絡んでくるが、結果的に立ちごけに繋がらなくても、どこかで必ずミスをする。そういう時に役立つのはやっぱり筋肉ですかね(脳筋)

足の長さはどうにもならない部分が多いけど、何かしら操作や判断を誤り、バイクがふらついたアッ!!!と言う瞬間、我々短足には厳しいが、火事場の馬鹿力で何とかするしかない。それでもどうにもならなくなったら、バイクに挟まれて負傷する前に全てを諦めて脱出するのも手だ。

筋肉で耐えるか脱出するか、この辺の線引きは中々判断が難しいかもしれないな。何せどの辺までバイクが傾いたら復元不能なのか、実際に倒してみないとわからず、例えクラッシュガードが付いていたとしても、わざわざ自分のバイクで試したくはない。

これはぶっ倒し放題の教習所で試しておくほかないだろうから、教習所に通ってる兄貴はバイクの限界を試して思う存分ぶっ倒してほしい。

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まとめ
  • 停車する前はリアブレーキ中心の制動を行う&左足を使ってバランスを取る
  • 速度が落ちると不安定になる
  • なるべく力強く加速しキュッと止まる
  • バイクは力づくで制御せず、ブレーキ・クラッチ・スロットルをうまく使え
  • 乗車と降車はサイドスタンド立てたまま
  • Uターンはするな、やるなら覚悟決めろ
  • ヤベー道には入るな、ヤベー状況は回避せよ
  • 走り出しは危ない
  • 自身の心身状態も考慮せよ
  • 最後は火事場のクソ力

 

それでは、最後に立ちごけをやらかした際に役立つ装備について。

大げさな工具は不要だが、

ぐらいの補修装備は持っておこう。

車種にも寄るが後は簡単な車載工具で何とかなる。思いついたらまた追加するかも。

マスツーについてぇ…ご説明します… in ガバガバ入門ガイドシリーズ

マスツーについてぇ、ご説明します・・・

「マスツー」というのはね・・・

・・・たとえば・・・・!

一人で走る所を・・・

誰かと一緒に走ると・・・・

気持ちが良い、とか・・・

あるいはぁ・・・

道案内をぉ・・・

・・・・誰かに押しつけて走ると・・・

気持ちが良い。

といったことを・・・

「マスツー」というんだ。

という訳で、今回はマスツーに関してのあれこれを書くゾ。

千鳥走行について

マスツーでまず必要なのは千鳥走行だ。

千鳥走行とは、鳥の歩いた足跡の様に展開して走る二列縦隊の陣形で、縦割れアナルみてぇな一列縦隊より視界が広く、道路の占領スペースも小さくなり、マスツーメンバーがお互いに認識しやすいなど、数人がまとまって走る事に適した陣形だ。

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では、なぜ千鳥は一列縦隊より優れているのか。

下の様に、縦一列で適切な車間距離を保ったまま走ると、どうしても集団が前後に長くなってしまい、信号で分断されたり、前方を見失ったりする確率が高くなる。

バイクは真後ろと真横付近がサイドミラーの死角になっているため、縦一列で走ると他の車両を確認しづらく、車間を詰められてしまうと、ほぼ見えなくなってしまう。

当然後続がハンドサインを出し合図したとしても分かりづらく、最後尾に至っては良くてミラーの点状態なので把握するのは困難だ。

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そこで千鳥走行の出番である。

千鳥走行を行えば、適切な車間距離を保ちながら、より省スペースにすることができ、またミラーの死角を避けた配置なので、お互いがお互いに状況を確認しやすい。列が短いため信号での分断される確率も低く、マスツーでは何かと都合がいいのが千鳥走行だ。

まぁ千鳥状態でも車間を詰めすぎると、前を走っているバイクのミラーに映らない死角に入ってしまうので、自分が前のバイクにどう見えているのか考えながら、良い位置に付こう。あと前を走るバイクがコケても、巻き込まれない位置に居ることも重要だ。

千鳥走行の並び方について

先頭は、道を知っている人や幹事、中間に初心者、最後尾にベテランが基本だろう。

まぁ後述するホモツーだとガン無視する事も多いが、初心者は出来るだけ保護するため先導の近くに置き、最後尾はキチゲェに煽られた時も冷静に対処できるベテランを付けたい。

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先導車は左右どっちに居るべきかと言うと、車線右側に陣取った方が効率的だろう。

なぜかと言うと、こっちの方が後方視界が良いから。

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この様に、先頭が左側にいると、後続のバイクが邪魔でミラーに大きな死角が出来てしまい、車線変更したいとき、追い越しをかけたいとき視界が悪い。

なので先導は車線右側を走る事をお勧めする。

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ちなみに千鳥走行はいついかなる時でも行わなければならない、と言う訳ではない。

例えば、千鳥を維持する事が難しいぐらい細い道や、道の両端に落ち葉や砂利が溜まっており、千鳥を組むと危険な場合、峠でイキってる時など、そういう場合は前のバイクとの車間距離を十分に保った上で、道の真ん中(または最も安全な位置)を走る。

大事なのは千鳥を維持する事ではなく、あくまで安全に事故る事なく走ることだ。この道やべぇな(素)と思ったら、千鳥走行を解除して安全に進もう。

ハンドサインとか右左折の誘導、後続への意思表示

インカムを持っていれば、右左折の度に口頭で説明すればいいけれど、インカムがなかったり、電池が切れたりして使用不能な状態になった時のため、ある程度の、簡単なハンドサインを決めていたほうが無難だ。

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右左折する際、車線変更する際、追い越す際など、まぁ交差点が見えている状態で、左手で進行方向を指させば、なんとなく理解できるだろう(適当)やきうのバントサイン並みに複雑な物は、意味を取り違えたり、そもそも誰も覚えてなかったりするので、行ってもあまり意味がない。

とりあえず重要なのは、止まる・曲がる、という事故に直結する操作で明確な意思表示をすることだ。

特に先頭を走る場合は、こっちが曲がろう、止まろうと思っても、後続が理解していない・気づいていないという可能性を考慮しないといけない。

よくある例だと

  • なんとなくエンジンブレーキだけで止まろうとしたら、後続はブレーキランプしか見ていなかったので、減速していることに気づかず追突しかけた
  • 信号が変わる微妙なタイミングで止まるか迷った挙句に停車した結果、加速体制になっていた後続が止まりきれず追突しかけたり、停止線をオーバーランしてしまった
  • 右左折 or 車線変更で曲がる直前にウィンカーを出したため、後続が気づかず対応できなかった

など。

後続は全員集中して先導車を見ている訳ではなく、景色を見てたりメーターを見てたり、よそ見をしているとか、夜勤明けで半分死んで走ってる…という前提で、

  • ウィンカーは普段より早めに出す
  • 少しでも速度を落とす際はしっかりブレーキランプを光らせる
  • ハンドサインは早めに大げさに明確に

しようね…!

インカムで誘導する際も「次〇〇へ曲がるゾ^~」「イクッ!!」「止まれ!」「避けろ!」「落下物!」「砂利!」「対向車!」など簡潔にはっきりと伝えたほうが良い。後続にきちんと伝わらなかった結果、カマ掘られるのは前を走っている自分である。

追い越し・車線変更について

無駄な車線変更や無駄な追い越しも場合によっては控えたほうが良い。

3人で行う千鳥の長さは、低速状態でも最低12mになり、だいたい45人乗りの大型バス一台分の長さに相当するのだが、そんな物がちょこまか動いていたら、周りの車から見ても危ないし迷惑だ。

たとえ先頭が、遅い車を気軽にちょいっと追い越しをかけるだけでも、後続が大忙しという場合もあるので、マスツーを率いてる先頭のバイクは、今自分は大型バスと同じサイズであると考え、追い越し・車線変更する前に、後続も付いてこれるのか、確認してから行動しよう。

インカムがあれば車線変更行けそうか聞いてみるのもいいな。

マスツーの誘導・先導方法

マスツーの企画と誘導方法は「ツアー方式」が基本だろう。

観光ツアーなどで、旗を持って老人の群れを率いてるツアーガイドの様に、マスツーを企画した幹事が先頭に付き、ルートや日程などを誘導しながら皆を率いて走り、後続はそれに乗っかり着いていく奴だ。

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幹事の負担が大きい方式だけど、友人同士や少人数のマスツーなら、問題なく進行し、インカムが有れば予定の変更など、何かあっても走りながら臨機応変に変更できるし、少人数なら難なく進行出来る事が出来る基本形。

だがマスツーの人数が5~6人以上になってくると少々厄介になる。

 

何が厄介かと言うと、まずマスツー先導車のミラーに映るのは、後続のバイク4~5台目ぐらいが限界で、それ以降は豆粒並みに小さいか、他の車両に隠れて見えない事が多い。

後続の様子がはっきりわからない状態で走れば、後ろで転倒やトラブルなど不測の事態起きたとしても対応が遅れてしまうし、全員の様子を把握しようと頑張った結果、ただでさえ色々考えなが走ってる先導の負担が大きくなるのも良くない。

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まぁ、幹事を数名で補佐すれば何とかならない事も無いが、マスツーメンバーが更にに増え、だいたい10人を超えてくると、

  • 事前の打ち合わせ
  • 走行ルートの検討
  • 他の車両に迷惑かかるので千鳥走行の班分け
  • 分断時の動き
  • はぐれた時の合流ポイント
  • 緊急時の連絡方法
  • 給油タイミング
  • 観光スポット
  • 大人数でも入れる飯屋

…など、企画するのがおっくうになるほどに手間がかかる。

正直幹事は面倒過ぎてやりたくないし、出来れば誰かの企画に乗っかって後ろをついていきたい。

 ソロツーの集まり&全員が先導と言う考え方

そこで当職としては、YBCやニコツー、クリスマスツーリング、ホモツーなど、不特定多数が大勢で走る際に採用される「ソロツーの集まり&全員が先導」という方式を押したい。

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これは

「ソロツーしていた所、知り合いのライダーがたまたま同じ目的地へ走っていたので、たまたま千鳥走行してるだけ」

と言う建前の元に走るものだ。

一応出欠を取って、どのへんを走りどこへ向かうか、大まかに伝え軽く打ち合わせを行った後に千鳥を組んで走行するが、例え信号に分断されても、道に迷っても、急に💩したくなってコンビニに入っても、全員ソロツーしている途中に偶然遭遇しただけなので、先導車は基本的に関知しないし、後続を待つかどうかも状況次第。もし分断された時は、その時点で先頭にいた人が次の先導車になる。

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勿論ド初心者がいる場合や、危ない道を通過する時など、状況により出来る限り安全を重視し、道案内したりサポートしつつ走るのも大事だ。

しかし無理に全員で一緒に走ろう、何とか皆をまとめようとするよりかは、統率は取れない物として各自の奮闘に期待し(大本営)目的地や経由地だけ決めて自由に走らせるほうが安全と言う場合もある。

全員でディスコードやLINE、Skypeなど通話アプリを使って、今どこで何をしているのか会話しながら走るのも楽しいな。

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マスツーメンバーは、先導をストーキングしてもいいし、グーグル先生の言うとおりに走っても良いし、気になった観光地や面白そうな林道を経由してきてもいい。

幹事の仕事を全員に分散させて負担を和らげる訳だな。またの名を丸投げとも言うが、少なくとも道中の班分けや、分断時のあれこれ、ルート検討の手間がほぼ解消されるこの方法はとても楽。

 シスターフッドについて

さて、この方式で大事なのは「シスターフッド」だ。

シスターフッドとは、元々の意味はさておき、ライダー界隈だとばくおん!のコミック第2巻、東京から青森へ東北道キャノンボールしているシーンで、ガス欠になってしまったモジャ公に対しカタナ狂いが

「ハッハー!マヌケね!シスターフッドに従って置き去りよ!これは勝負なんだから!」

と、畜生発言をしたことから、シスターフッド=マスツーで置き去りと言う意味が定着した。(実際には置き去りにせず、自分のガソリンを分けて最寄りのガソリンスタンドまで連れて行ったのでレズはホモより優しい)

つまり、

  • 信号で後続と分断された
  • 皆が速すぎてついて行けない
  • もっとハイペースで走りたい
  • 体力的にしんどくショートカットしたい
  • うんちしたい

などの状況で、マスツーから別行動をとったり、置き去りにしたり、集団を切り離したり、離脱して高速を使い目的地に先回りする事をシスターフッドと言うんだ(ホモは薄情)

シスターフッドが有効だとこういう感じになる。

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バイクの種類、排気量、ライダーの力量、性格、公道走行への考え方もバラバラな連中が纏まって走れば、だいたいはライテクが未熟で、ペースが遅い人に合わせて走ることになる。

大都会で鍛えた狂気のすり抜けガチ勢に、すり抜けするほど車が居ない東北のクソ田舎ライダーがついていける訳もなく、酷道険道でメガスポがオフ車と同じペースで走れるわけもなく。遅い方に合わせると次第に不満が出てくるし、ペースを合わせて貰ってる方も、何だか申し訳ない気がしてくる。

そこで気軽なシスターフッドだ。

峠や高速でカッ飛ばしたい奴は、とっとと先に行かせて自分は自分のペースで、安全第一で進もう。意地でも集団を維持するのがマスツーではないのだ。

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一度はぐれたら合流が面倒な昭和ならいざしらず、21世紀のツーリングではディスコードなどの通話アプリを使い、携帯の電波さえあれば、地球の裏側にいるマスツーメンバーとも意思疎通が出来るのだ。

discordapp.com

自分の体調やライテクと相談し、これはついて行けないと思ったら、とりあえず離脱して、その後は通話アプリでマスツーメンバーと駄弁りながら、目的地まで無事に到着出来ればそれで良し!うん、またそれもマスツーだね!

と考え、おやつ感覚で気軽にシスターフッドを多用しよう。

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と言うわけで、シスターフッド(気軽な置き去り&気軽に離脱)が「ソロツーの集まり&全員が先導」で重要になる。

きっちり計画を立ててマスツーするのも良いけれど、何かと労力がいり手間も多いので、多少ガバガバな面も有るが、全員に責任を程よく丸投げ出来るこの方法は非常に便利だ。

マスツーは野獣先輩のスマホ並みに柔らかく、もっと自由な形になっても良い気がする。

 

真夏の昼のバイク対策~全身保冷剤マン~

山もりの保冷剤…

山もりの保冷剤…

山もりの保冷剤…

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ごきげんなツーリングッッ!!

寒くてバイクに乗れない冬に、知恵と勇気とコミネマンウィンターとワークマンイージスで戦い勝利してきたように、我々は夏にも勝利する(クソ翻訳洋ゲー)

と言う訳で、東北ですら37度近く気温が上昇し、バイクはもとより外に出るだけで気軽に即死しかねない気温の中でも、どうにかしてバイクに乗る最強最安装備を編み出したゾ。

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コミネマンタロウヤマ(キメラ)

熱いなら冷やせばいいじゃないという事で、コミネマンフルメッシュの下にモノタロウ保冷剤ポケットベスト、そこにアイリスオーヤマ保冷剤300gを4個突っ込んでいるという状態。

モノタロウベストは1300円、アイリスオーヤマ保冷剤は5個入り750円と実に安価。誰でも簡単に用意でき、冷凍庫さえ確保できれば稼働に電気も水も不要。ランニングコストは非常に安い。

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さて効果の程はどうだったか。

34度ぐらいの中で600ccフルカウルに乗りながら、渋滞に突入しファンが回っても何のその。保冷剤無しだととっくに熱中症で死に成仏している状況でも、ちょっと汗ばむかなぐらいの体感温度で非常に快適だ(無敵)

エンジンの排熱や太陽光で温められた血液が保冷剤で強制的に冷却されて巡回しているような感覚で、空冷から水冷に更新されたエンジンの気分を味わえた。結露した水が垂れてきて気持ちがいい(キチスマ)

なぞなぞで「上は洪水、下は大火事なーんだ」(正解は風呂)ってのが有るけど、今度から真夏にバイク乗ってるあたおかライダーと答えよう。

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欠点としては、モノタロウベストのポケットの位置が悪く、肩甲骨あたりと両乳首を冷やすような位置にあり、お太い血管が有るわきの下や首の後ろ付近など、効果的に体温を冷やせる場所に保冷剤を貼り付ける事が出来ない。

ダイソーのメッシュポーチを縫い付け改造すれば、少ない保冷剤で更に体温を冷却できそうな気がする。

追記:モノタロウ保冷剤ベスト改良

胸にあった保冷ポケットをわきの下に移動し、またベルクロ(マジックテープ)固定式だった脇腹も当職の体形に合わせて縫い、半分オーダーメイド品みたいにしてみた。

やはりわきの下はキンッキンによく冷えるようで、保冷剤を左右に1個ずつ、合計2個あれば35度の中でもまぁ熱中症にはならないだろうという程度には体温を下げられる。

下半身と上半身で体温が大幅に異なっているような、何だか体に悪そうな冷え方をしているが、熱中症で体を壊すよりはマシである。

チクチク縫う必要はあるが、保冷剤も大幅に節約でき、冷却効率も向上するので、モノタロウベストを買ったら必ず保冷剤ポケットの位置は移動しておこう。

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こんなクソみたいなペースでも保冷剤のお陰で快適なのだが、300gの保冷剤はおおよそ1時間で完全に溶けてしまい冷たさを失う。

ポケットの場所が悪く効率的に冷やせない未改造のモノタロウベストでは、同時に3~4個使用しないとあまり冷えず、今回10個3kg持っていった保冷剤は節約しつつも約3時間で使い切ってしまった。

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フルパニアに保冷剤満載で走るんでも無い限り、昼間の一番熱い時間帯に使ったり、家から出て涼しい山の上に行くまでの時間稼ぎに使ったりと言うの用途が最適だろう。

とりあえず保冷剤ポケットの位置改造は急務だな。このままだと両乳首を凍傷で失ってしまう(焦り)

 

あっそうだ、熱中症対策記事も読んで?

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新春解凍キャンツー

 東北、解凍。

やっと…長い冬が終わったんやなって。東北は高山や試されるリンゴ県を除くと、だいたい岩手辺りまでバイクが走り回れる程度に雪解けが進み、宮城県も蔵王まで到達する事が可能になった。これは…春じゃな?(芽吹き)

と言う訳でest兄貴と新春ホモキャンツーへと行ってきたゾ。

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ミッキーランド~蔵王コスモスラインも普通にタイヤ削れそうなぐらい走れるが、一部冬季通行止めが継続中になっている細い峠も有るので、今の時期は出来るだけ大きな国道・県道を通る様にしよう。

遠刈田公園キャンプ場

雪全然ないやん(歓喜)

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所で人気の無料キャンプ場所である遠刈田公園なんだけども、一般通過爺から聞いた話だと、どうやら水道など止めており半分閉鎖状態になっているそうだ。

そんなヤベーのが来てるの?と思って話を聞いたら、何でも洗い場の水道にホースを繋ぎ洗車する、水全開で放置、直火&火の不始末、トイレのコンセントの不正利用などで、合計ウン十万の損害が出たようで予想よりヤバかった。

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公園併設のトイレは辛うじて生きているので、その辺の道端でも平気で寝るエリート浮浪者のホモライダー界隈や、修行大好きソロキャン勢なら、水さえ持参すればまだ何とかなりそうだけども、初心者やファミキャンには辛そうな場所となってしまった。

良い子のみんなは…キャンプ場で迷惑行為を…しないようにしようね!

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と言う訳で早速設営をしていたらタナックスのマルチフィットサイドバッグがガッツリ破けているんですけど(半ギレ)

確かに斧とかエリステとか重量物をぶち込んでいたけど2年で壊れるって失望しましたタイチのファン止めます(ブチギレ)まぁこれぐらいなら補修可能なので余った布で覆って縫い付けてしまおう(アロハ航空243便)

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写真詐欺ではないものが出てくる東北のご当地バーガー四天王の2人のうち一人がこの蔵王BOOバーガー。休日に来ると平気で1時間待ちコースだけど平日は普通に座れるので、気さくなジュースとクソデカバーガーで女子会。

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薪を燃やす専門家も、呼んであるからな(用意周到)

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\ナーンデナーンデモヤスノ/

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ゆるキャン見たので松ぼっくりくんを情け容赦なく燃やす。エルフの森を見たら躊躇なく燃やせ(花粉絶対殺すマン)

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このメッシュ焚き火台もゆるキャン?見て買ったんですけど!!!!!!!!!!ちなみにゆるキャン効果なのか、この手の焚き火台が便乗値上げしており普段より1割ぐらい高くなってるゾ

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今日は担々ごま油系の鍋にしよう(提案)流石に3月と言えど東北の山沿いは普通に氷点下イクので寒い夜には鍋(名言)

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そしてシメはゆるキャン風スープパスタだゾ^~(クソノンケ)

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あれぇ?おかしいねオサレにならないね?

鍋の残りにパスタ突っ込んだらこうなった(池沼)ウソッ!私の女子力低すぎ!?どう考えても水が足りてないと思うんですけど(看破)と言うかスープからして辛味噌なので完全にあんかけ担々麵と化したパスタくん。重曹で茹でれば完全にラーメンになるんだよなぁ…

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寒いのでリンゴサイダーを温めて焼リンゴサイダーにして飲む。やっぱり果汁100%系じゃないと焼リンゴ感があんまりないな。

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と言う訳で寝ようかと思ったらマイナス5度なんですけどぉ…もう三月だからと舐めプせずガチ冬装備持ってきてよかったーって思うわけ。

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 つぎのひ

今日もいいペンキ☆

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流石に朝はガス缶がヒエッヒエでクソザコ火力。ホッカイロで温めなきゃ(使命感)

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そんな訳で東北もほぼ解凍され関東遠征も多分行けるようになったゾ。

今年も本格的♂バイクシーズンの始まりや!

マスキャンツー向けガバガバキャンプ道具ガイド

春からキャンツーに挑戦勢がチラチラ出てきている様なので、当職もだいぶキャンプの趣向が変わってきた事だし、2人以上で行うマスキャン向けの、まず何が必要なのか・何を揃えたらいいのか改めて解説してみよう。

キャンプ沼に堕ちろ!

 

メイン積載装置

まず積載する道具がないとキャンプもクソもないので、キャンツーに行くため荷物積み込むバッグ、箱を用意しよう。

濡れたら困るもの、大事な物を入れておくメインの荷室と、細かいものや濡れても良い物を入れておけるサブの2つを用意すると使い勝手が良くて気持ちがいい。

 

キャンピングシートバッグ2

あまり知られていないけど、ホモ箱キチ呼ばわりされている当職も最初はタナックスのキャンピングシートバッグ2からキャンツーに入ってきたのだ。

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こいつは容量も多く使い勝手も良くデザインも優れていて、キャンツーするならとりあえずこれ買っておけば間違いない…と言いたい所なんだけど、実際に使うと不満に思う箇所が結構あり、まず非防水ナイロンバッグゆえにレインカバーをかぶせないと普通に濡れるため、カメラ類を安心して入れておけず、防水カバーを付けようとしても、銀マットを装着するとカバー使用困難と言う謎使用。

TDNバッグゆえに剛性も弱く、内側に仕込んであるプラ板と中に入れた荷物で形を保つ作りになっているため、パッキングしてからninja先輩のクソ細タンデムシートへ積載し、現地で一度荷物を抜いてしまうと、バッグがグニャリと型崩れをおこして荷室が狭くなり、もう一度同じように荷物を積めようとしてもパッキングが困難になってしまう。

なので、例えばバイクのシートにバッグを固定したままテントなど荷物をおろして一晩楽しみ、翌日バッグにキャンプ道具を放りこみさぁ出発!という適当な運用が出来ず、まずバッグを外して荷物を詰め込み、再度タンデムシートに乗せてベルトを締めて…と言う流れになり、箱と比べたら撤収・パッキングがやや面倒。

 

そういう事も有り、キャンツー3回目ぐらいでホモセン箱に乗り換えてしまった。

CB400SFみたいな昔ながらの王道を往くクソ広タンデムシートなら、型崩れも少なく問題なさそうではあるんだけど、今流行のケツが細いSSルックバイクで使うには痒いところに手が届かないんだよなぁ。多分ホムセンでベニヤ板を買ってきてバッグの裏に取り付け補強を行い、バッグの底付近に別の銀マットキャリアを自作し縫い付けて、防水小物入れ・防水区画の増設など改良すれば死角は無さそうだけど、そこまで改造するならもうホムセン箱で良いんじゃない?

いやほんと、キャンピングシートバッグ2の欠点を修正したら行きつく先はホムセン箱なので、タナックスはいい加減グランドシートバッグとかいうホムセン箱とシートバッグのキメラ作ってないで、アイリス箱をパクってタナックスのロゴと荷掛けベルト穴付けて売ろう(名案)

 

ホムセン箱

オサレなバッグが輝く陰で 箱(ホモ)の笑いがこだまする

GIVIからヘプコに泣く人の 荷物背負って積載の始末 ホームセンターレジャー箱 お呼びとあらば即参上!

お馴染みホムセン箱は安く頑丈で防滴仕様の樹脂ケース。

本来は車のトランクやベランダの物置に使うんだけど、あへあへ積載おじさんは穴をあけ金具を取り付けバイクに積載するのら!(情け無用)

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利点は何といってもその安さと堅牢さ。

アイリスオーヤマのRVBOXなら1600円で耐荷重80kg、最近出たハードプロは少々高いけど耐荷重300~500kgと、それこそ種類によってはバイクを乗っけられる程に頑丈で、最近はホモ御用達のタンデムスタイルなど、バイク雑誌やネットを通じアイリス箱が広まったお蔭で、箱を装着したまま外装慣らしを敢行した兄貴がちらほら出てきており、低速の転倒なら十分耐えられる事も実証されている。(なおバイクが半壊する程の転倒だと箱も割れる模様)

何故か雨男呼ばわりされている当職が雨天決行キャンツーを行い防水性も実証済みだ。

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ホムセン箱の定番はアイリスオーヤマのRVBOX600、後は最近流行りだしたアクティブストッカー600、新型の密閉型バックルストッカー780など。当職はRVBOX600と、通販では買えないコーナン箱の2つを持っており、今シーズンはコーナン箱で行くつもりだ。

(※生産終了した真っ黒いRVBOX600はコーナンがパクってLB-BOXとして販売継続中。黒いのが欲しけりゃコーナンを当たろう)

 

元が頑丈な樹脂箱なので、塗装したり穴開けて増設したり、ステッカーチューン等の改造が出来るのはバッグ類にはない面白さだな。

中にはパッキンや鍵が付いている防水・防塵タイプも有り、荷掛けベルトを通すのにちょうどいい穴まで付いていたり、どうぞバイクに積んでくださいと言わんばかりの箱も増えてきたが、欠点としては、やはり元々バイクに積むことを想定しておらず推奨もされていない事だろう。

箱に穴をあけたり金具を付けたりと、ちょっとした工具も必要だし簡単な工作を行う前提なの事も女の子(♂)には少々敷居が高いか。販売元が推奨していない使い方をしてトラブルが起きても、誰も何も保証しないので救いはないね(レ)

箱を乗せたことで発生したトラブルは、箱を固定しているベルトの余りが振動か何かでほどけてしまい、チェーンとスプロケに噛んで後輪ロックをやらかしたとか、垂れたベルトがスプロケに噛んで箱の金具吹き飛ばしただとか、たまにツイッターで見かける。

箱は安く便利で頼りになるが、運用をミスると事故につながる可能性もあるので、基本的に箱で何か問題が起きても自力で解決できて、誰にも文句を言わない事が鉄則だ。

ホムセン箱作成の記事はこちら

www.corocoma.com

ホムセン箱積んで峠でコケた記事はこちら

www.corocoma.com

リュックなど袋、ツーリングネット

大量のキャンプ道具を全部適当な防水袋に入れてネットで縛ると言うのは、SSやSSルックのケツ細バイクではほぼ不可能。

ケツが広くタンデムシートが快適なバイクなら行っている人も多く余裕そうだが、当職のバイクはケツが細い奴と、ケツを燃やす奴しか居ないためこの方法をとるのはほぼ不可能。無理な積載をして走行中に荷物を落としてしまうと、下手すれば後続のバイクが踏んで転倒など大事故につながる可能性が高いし、発覚すると(隠ぺいしても)普通に点数ひかれるので気を付けよう!

 

サブ積載装置

無くても何とかなるけど、有ると便利な積載装備集。

サイドバッグ

立ちごけしたら中身つぶしそうで怖いなぁ…装着めんどくさそうだなぁ、と思っていたけど、実際タナックスのクソ安サイドバッグを使ってみると、ぐうの根も出ないほど有能でもう手放せない。

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特にケツが重たいフェザーS2くんで使うと効果テキメェン(レ)だ。箱にしこたま詰め込んだ結果、恐ろしく高重心になりバイクの安定性に悪影響を及ぼしていた重たい荷物をサイドバッグに分散してみると、積み荷のバランスが改善され、取り回しも安定性もすこぶる好調になり気持ちがいい。

ただ防水性はほぼ無いので、中身は濡れても良い物か、朝露や雨で濡れているタープやテント、着替えや温泉用タオルなどを突っ込んでおくようにしよう。柔らかいものを入れておけば仮に立ちごけしてもバンパーになってくれそうだしな。これだけ積載装備が有ると、メインの箱は濡れたら困る物、サイドは濡れても良いもので住み分けが出来る。

例えサイドバッグが無くても箱&箱の天井に詰め込めるだけつめっ、詰め込めばだいたい何とかなるけど、しこたま荷物を積んで重い!重心が高くてコワイ!と言う場合は是非サイドバッグで重心バランスを改善してみよう。

 

タンクバッグ

ポータブルバッテリーやカメラや、すぐに取り出したい物を突っ込んでおくならタンクバッグが有能。

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有能だったんだけどやっぱり防水性が微妙だし、高速でガン伏せすると胸につっかえ!邪魔になり、磁石タイプだとタンクに傷も入り、給油口も塞ぐしタンクマウントの車載カメラと干渉するしで、タナックスのタンクバッグを使っていたが、キャンツー初めて半年ぐらいでホムセン箱のエサにしてしまった。

ちなみに地図やスマホを入れることが出来るタイプもあるけど、車種や装備によっては走行中に地図を見ることは出来ないと思った方がいい。タンクが短いninja250先輩で使ってみたら、フルフェイス+ネックブレース+短いタンクのせいでタンクバッグの地図がさっぱり見えず、ハンドルを離して背を伸ばしながら下を向いてようやく見える。そのため走行中に道を確認するのは難しく不便だった。

停車して見ればいいだろうと言う話だけど、走りながら道を忘れて池沼顔している最中に、開いた地図がすぐそこにあるとチラ見したくなるのが人情と言うもの。地図を取り出す手間は確かに無くなるけど、防水スマホをハンドルにくっ付けてナビにしてしまえば面倒なことは何もいらなかった。

箱とサイドバッグを装備していれば、少なくとも3泊程度ならタンクバッグが無くても何の不便もないので、積載を増やしたい紙地図ガチ勢で晴れ男なら検討してみよう。

 

揃えるキャンプ道具(最低限必要なもの)

誰かが企画したホモキャンに参加すれば、クソデカタープの下に入り込んだり焚火にお邪魔したりと複数人向けの色々な装備に便乗することが出来るけど、とりあえずこれだけは最低限揃えなければキャンプが成立しない装備はこれ。

 

テント

何はともあれ寝床が必要だ。

真夏かつ快晴ならアウトドア用ベッドを持ち込み、テントレスキャンプとか言うロマン溢れる事も出来なくもないが、虫くんが顔の上で運動会を始めたり、チクッと刺しに来る害虫くんの襲撃に耐え、突然の雨や夜露で凍死する覚悟が無い限りは素直にテントを使おう。

テントは寝るだけではなく、財布や鍵など貴重品や、ヘルメットなど濡らしたくないものを夜中保管したり、単に着替えたり大自然淫夢動画ほんへを見るだけでも人の目を遮るためにも必要だ。夏場は蚊帳にもなるしな。

 

なおバイクでのキャンプだと、4輪リア充みたく一つのテントに数人入り込むのは難しい。

何故かと言うと、ガチホモライダーにケツを狙われるという理由のほかに、バイクに積載できる大きさのテントは基本的に小さな一人用のソロテントで、例え2~3人用テントと書かれていても、バッグ、箱、メット、ジャケ、貴重品、プロテクター、食糧、他にもガスバーナーや鉈など危険物は、基本的にいたずら防止&野犬などリアル野獣に襲撃されないようテントに収納せねばならんのでスペースに余裕がない。キャンツーライダーのテントは基本的に一人以上入る事は出来ないと考えよう。当職のムーンライト2(1~2人用テント)で言えば、大人ひとり+上の荷物を突っ込むと寝返りも気を使うぐらい狭いため、抱き合って眠らん限りこ無ゾ。入れて♡と言われても嫌です…

 

ではどんなテントを買えばいいの?と言うと、バイクに積載出来るぐらいコンパクトで設営簡単、ペグダウン(杭打ち)を行わなくても自立して、1~3人ぐらい収容可能な小型ソロテントが望ましい。

ホモライダー界隈でよく見るのは、ツーリングドームツーリングドームのパクリツーリングテント、わし愛用のムーンライト2などだろうか。鹿番長もクソ安テントを出しているが、ホモライダー界隈ではあんまり見かけない気がする。

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テントは値段に比例して機能・性能が上がるので、予算と相談し好きに選んでも構わないが、ツーリングドームのパクリの設営を手伝ってみた感じでは、簡単に組み立てられるし質良し機能良し値段よし。収納サイズもコンパクトで結構好印象だった。ムーンライト2がくたばったら次はこれにしたい。

夏のキャンプシーズン中なら適当なテントでもまず凍死することは無いので好きなのを買おう。

 

グラウンドシート

いらん(暴論)

これはテントの下敷きで、主にテントの底に穴が空かないように保護したり、テント底の防水性を高めるとかあるけど、当職のテントは今までグラウンドシートを一度も敷いたことが無いまま3年目を迎えても、テントの底に穴が空いたことは無いし、一度も浸水したこともないので、荷物が増えるし別に無くても構わないだろう。

 

寝具系

シュラフ

寝袋の事。

真夏の夜の熱帯夜ならシュラフ無しでも凍死はしないと思うけど、夏でも高山など寒い場所も有るので風邪をひきたくないなら必ず持って行こう。

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シュラフの選び方は「形状・使用温度・素材」を見よう。K!T!S!って感じで

形状

形状は封筒型とマミー型があり、キャンツーに向いているのはコンパクトで暖かいマミー型。封筒型は隙間が多くて寒く、また余分な生地が多いため収納サイズが野獣先輩の枕並みにデカくお勧めしない。と言ってもシュラフには梱包後のサイズが書いてあり、そっちを参考にした方が間違いない。封筒方のくせしてやたら小さいシュラフとかも有るしな。

素材

シュラフの素材は大きく分けて2つ。

安く暖かいが少々デカい化学繊維/中綿シュラフと、クッソ暖かくクッソコンパクトでクッソ高価なダウンシュラフ。化繊が入門シュラフで、ダウンがハイエンドガチ勢というイメージだったけど、最近はダウンシュラフも安くなってきており、予算に余裕があるなら高性能なダウンを選んでも問題なさそうな気がする。

当職はキャンツー処女以来ずっと使っているモンベルの-10度化繊シュラフで春・秋・冬を凌ぎ、夏場はコールマンのクッソ薄い10度対応化繊を愛用しているが、特にモンベルの冬用化繊シュラフは圧縮しないと40Lの箱が埋まるほどデカいので、そろそろダウンに更新したい気もしてくるなぁ

使用温度

シュラフの対応気温について。

シュラフには+15度とか-10度とか最低使用温度が書いてあるけれど、この数字はそのまま何度まで使用できるかを表しているが鵜呑みにしてはいけない(戒め)

使用温度はあくまでギリギリ凍死しないよと言う温度なだけで、快適に眠れる目安ではないのだ。快適に眠るためには、最低気温+10度になる場所なら0度用シュラフ、+5度になる場所なら-15度用など、現地の気温-10度ぐらいのシュラフを選ぶと、寒さに震えることはあんまりない。

ちなみに気温0度~-3度の中では-10度対応のシュラフ+ハクキンカイロですらガチで凍死しそうになったので、少々オーバースペック気味のシュラフが適している気がする。

 

まとめると、予算があればダウン・そうでないなら化学繊維のマミー型、かつ現地の最低気温から10度ほど引いた性能のシュラフを選ぶとだいたい間違いない。

 

銀マット

所謂レジャーマットで敷布団の役割が有る。

これいる?と思いがちだが、キャンプサイトは石・砂利・木の根っこ・松ぼっくりなどが転がっており、地面はやたら固く結構歪な形をしており、シュラフの上からガンガン背中と後頭部を突き刺してくるし、何より地面は結構つめたい。

銀マットは柔らかいウレタンスポンジに、アルミを蒸着させ断熱性を高めたもので、こいつを地面に敷くとベッドマットみたいにかなり快適だ。

定番は鹿番長のクソ安銀マットだが、やや薄いため最低気温5度を下回る場所だと地面からの冷気が強力過ぎて銀マットを貫通し底冷えしてしまうので、基本的に夏専用だ。他にもハイパー銀マットこと当職愛用のサーマレストや、空気を入れて膨らますインフレーターマットなど、少々高価だがより高性能で寝心地の良い・断熱性能が高いマットもたくさんあるので、キャンプ地の最低気温や季節と相談してみよう。

とりあえず鹿番長の銀マットを買っておけば、寒さに震えることはあんまり無い(夏の平野部に限る)ので迷ったら鹿番長だ。

 

くつろぎセット

椅子

設営を終えたらひとまず腰を落ち着ける椅子が欲しい。

地べたにダイソーのレジャーマットを敷いて座っても構わないが、ケツが冷たいし浮浪者のオッサン気分になるし、虫くんが上ってくる場合もあるのであんまりお勧めしない。

どんな椅子がいいのかと言うと、まずファミリーキャンパーが持ってくるパイプイスサイズのクソデカ椅子はデカ過ぎてバイクへの積載が難しいので、肘かけが無く足が短くロータイプかつ折り畳みまたは分解可能な椅子が最適。

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ホモライダー界隈で人気なのは、当職も愛用しているヘリノックス、のパチモンことパチノックス。組立は少しだけ手間だが、背もたれ付き安楽椅子の割にコンパクトなのでかなりの有能。ダイソーのミニ椅子やホムセン箱、ホムセンで売ってる謎ヘキサゴン椅子でもいいけど、やっぱり背もたれが有った方が優雅だしゆったり出来る。

優雅な椅子ほどデカいため積載量との兼ね合いもあるが、キャンプ中の殆どは椅子に座っている気がするし、出来るだけ足を伸ばしてだらけられそうな物を買っておくと、現地でgdgd出来て気持ちがいい。

 

テーブル

食料やコップ、スマホなどを地面に置くと衛生的にも害虫的にもあんまりよろしくないので、小さいのでもいいからテーブルを持って行こう。

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定番はいつもの鹿番長アルミテーブルだが、テーブルの高さは持って行く椅子に合わせると良い。ロータイプの椅子に背の高いテーブルを合わせても使い辛くてかなわないため、低い椅子にはローテーブルが理想。

またキャンプ中に飲み食いしている最中やダベっている時だと、あんまり動き回りたくなくなるので、スマホ・充電器・バーナー・コッフェル(食器類)コップ・飲み物・食糧・カメラなど、荷物を片っ端からテーブルに乗せておくことが多く、出来るだけ広いテーブルが良いんだけど、個人的にお勧めなのは小さ目なローテーブルを2つ併用すること。

椅子を中心にして右にスマホやカメラなど機械類、左手には食料や食器類など振り分けると、椅子にふんぞり返ったまま手の届く範囲に物を置けるからだ。とどめに足元に焚火台を置いておくと完全にキャンパーをダメにする配置になる。

ローテーブルも結構大きく2つ持って行くと箱をかなり圧迫してしまうので、メインにアルミテーブルを使いサブにダイソーのワイヤーミニテーブルを使うと、収納サイズも小さく使い勝手も良いためおすすめ。

 

照明

真っ暗闇の中月明かりを…と言うのもロマンは有るけど、ランタンやライトなど光源は持っておこう。

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主流はLEDランタンの黄色っぽい暖色系。

白色はかっこいいが、やたら眩しいし飯がまずそうに見えてしまったり、また雨や霧の日は乱反射してしまい無力になるため、暖色がおすすめだ。

必要なライトは2種類で、地面においたり何かに吊るしたりする据え置き型のランタンと、自分の頭に装着するヘッドライト。

据え置き型は分かるけどヘッドライトいる?と思うだろうが、頭にライトをつけていると両手がフリーになり、目線の方向をガッツリ照らしてくれるため非常に便利だ。

特に役立つのは夜中のトイレで、両手がフリーのまま手元を照らすことが出来るというのは、んまぁ、そう、便利ですよね(意味深)無料キャンプ場だと照明が有るトイレの方が珍しいので、両手がフリーになる光源は必須と言っても良いゾ。

欠点は虫くんが光源、つまり顔面に寄ってくるぐらいだけど、よっぽどの昆虫王国でもない限り気にするほどでもない。

ガスランタン、ガソリンランタンなど他にもいろいろ種類は有るけど、基本的にロマン装備なので、収納サイズや必要な燃料などを考えたら、LEDランタンが一番小さくコストがかからず便利で安全だ。

 

調理器具

バーナー

コンロ、ストーブの事。

何だかバーナーと聞くとガストーチを連想し、ストーブと聞くと暖房機を思い出してしまうが、キャンプ用品ではどちらも火を出す調理器具の事を言う。

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主流は安く安全で入手しやすいガスを使ったガスバーナーで、当職愛用の鹿番長のガスバーナー入門セットや、ダイソーガス缶が使えるSOTOのバーナー、通称タチコマが定番だろうか。

とりあえず鹿番長のガスバーナー入門セット専用ガスをポチれば、コッヘル(鍋)も付いてくるので、これ一つでラーツーからキャンツーまで全てをカバーでき、ランニングコスト以外はわりかし有能なのでイイゾコレ。

他にもガソリンを燃料にしたガソリンバーナーや、枝や薪を燃やす薪ストーブなどあるけど基本的にロマン装備。薪ストーブは下の方で語る焚火台でも兼用できるため、よほど気に入らない限り、メインバーナーはガス以外はあんまりお勧めしない。

 

それではガスバーナーの選び方について。

まずガスバーナーは大きく分けて、OD(アウトドア)缶を使うタイプとCB(カセットボンベ)缶を使うタイプの2種類ある。

OD缶はホームセンターや通販でしか入手できない専用缶で、尼でも1缶500円ぐらいと少々高く、CB缶はいわゆる普通のカセットボンベで、地方のスーパー・コンビニ・ダイソーなど、日本ならどこでも入手でき一つ100円ぐらいと安価。

どの缶を使用するかはバーナーによって異なり、ガス移し替えキットなども出ているけど、基本的にユーザーの都合でOD缶、CB缶を変更する事はできず、鹿番長入門セットはOD缶専用である。番長バーナーは本体その物は安いんだけど、長い目で見ればランニングコストの面でCB缶バーナーに負けてしまうのが欠点なんだよなぁ。

 

OD缶は使い方にもよるけどレギュラーサイズの250g缶で約50分間火を出せるそうで、キャンツー冷食勢の当職でも、キャンプ5泊ぐらい+たまにラーツーでガスを使い切ってしまうため、OD缶を年に3つぐらいは買っている感じだろうか。

OD缶x3なら1年で1500円、もしCB缶を使っていたら1年で300円。当職程度のキャンパーならガス缶代など誤差の範疇だが、キャンツーキチ勢やバーナーを2つ以上持ち込むキャンプ飯ガチ勢、日本一周などのロンツーライダーだと、安くて入手しやすいCB缶を好むんじゃないっすかね(適当)

アウトドア料理が趣味なら安いCB缶を使うバーナーの方が都合がよさそうだけど、自炊に興味がないならガス代なんて誤差だから好きなバーナーを買おう。

 

それともう一つ。

ガスバーナーによって火力が異なる点だ。尼で見ると仕様のところに書いてあり、鹿番長入門セットの火力は2700kcal、タチコマは2,500kcal。よっぽど小さい謎バーナーでない限り出力は似たり寄ったりだが、火力と火の出方はチェックしておこう。強風の日にも使えるように、ウィンドシールドもあると安心だ。

 

水筒(水タンク)

スーパーで水を買ってきても良いんだけど、キャンプ場に炊事場が有るなら有効利用しよう。

この緑色の蓋がダイソーの4L水タンク。

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食器をゆすいだり乾麺を茹でたりコーヒーを飲んだり歯を磨いたりと、なんやかんや水を使う機会は多いけど、いちいち炊事場まで水汲みに行くのは面倒くさいので水筒はほぼ必須だ。

適当な補水ボトルでも良いしダイソーの伸縮水タンクでも良いし、焚火をしないなら一晩4Lあれば十分足りるので、ビニール袋みたいにペラい物でもいいからとりあえず2L以上の容量が有る物を用意しておこう。当職が愛用しているのはダイソーの伸縮水タンク。蛇口も付いているしタンクが空でも自立するし、割かし頑丈なのでお勧めだ。

なお飲み水以外にも、バーナーや焚火などで火を使う場合には必ず消火用の水を用意しよう。

火の粉が飛んでタープに大穴空けたぐらいならまだ可愛いけど、万一芝生や枯れ草に燃え移って山火事に発展したり、燃えやすい化繊の衣類などから人に引火した日には目も当てられない事態になる。

実際に2014年ごろ、キャンプで使った炭をきちんと消火せずに捨てたら山火事に発展し、これ半分放火やろと賠償金1.9億まで行った事例もあるので、火を使う場合は手元に水を用意しておいた方が安心!

火事は即ポリス沙汰なので、火の始末には気を付けよう!

 

コッヘル・クッカー

コッヘルはどういう語源?(レ)

と言うと元はドイツ語で調理器具みたいな意味で英語で言うとクッカー。すまねぇドイツ語はさっぱりなんだ!(コ)

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キャンプでは小さくコンパクトな鍋やフライパンの事を言い、そのまま食器皿として使う場合が多い。自宅でインスタント麺を似て鍋を食器代わりに食うのはだらしねぇ行為だけど、それをアウトドアでやると様になるから面白れぇよなぁ!

コッフェルの種類はざっくり分けて、鍋みたいな外観の深底タイプと、フライパンみたいな浅底型の2種類。それに加え円柱の丸型と、卵焼きフライパンみたいな四角い角形。

素材は主に頑丈で重いステンレスと、軽いが柔いアルミと、頑丈かつ軽量だが高価なチタンが有り、アウトドア料理に興味が有ればそれなりの物を揃えたいが、適当に2人分程度の米を炊いたり、肉や魚を焼くだけだったり、インスタントの豚汁を温めるだけであれば、丸型の深底x2、丸型の浅底x1、それに小さなコップを付ける程度で十分だろう。

当職は鹿番長のバーナー入門セットに付いてきたクソ安ステンレスコッフェルを未だに使っており、油を塗らないとガッツリ焦げ付いてしまうが、割かし頑丈で安いため、コゲようが変形しようが気にせず雑に扱えるのが気に入っている。

アウトドア飯に興味が無ければ、とりあえず煮る、焼く、予備の3つを持って行けば不足することは無いだろう。まぁ番長入門セットのガスバーナーをポチっていれば、それについてくるコッヘルで十分だな。

(ダッチオーブン、スキレットなど他にもロマン調理器具は多いけど、キャンプ冷食勢には全く不要なので興味は)ないです。

 

包丁、調理はさみなど

料理と言えば包丁、またはアウトドアナイフを用意したい所だが、キャンプでは調理ハサミの方が役立つ場合がある。

なぜなら包丁はまな板と頑丈なテーブルが必須だからだ。

包丁はまな板に食材を乗せ、ある程度荷重をかけて切るものなので、まな板はダイソーの下敷きみたいにペラい奴でも構わないが、テーブルだけはある程度高さが有り、なおかつ力をかけても歪まない頑丈な物が要る。

炊事場が有るキャンプ場なら流し台を使って調理も出来るけど、無料キャンプ場だと蛇口一つがポツンと有るだけのガバい所も多いため、安定して調理するにはやっぱりテーブル、まな板は必須だろう。

一方調理ばさみは、まな板不要で肉も野菜も適当にザクザク切れ、流石にニンジンやジャガイモなどクッソ固い奴らには歯が立たないし、果物は押し潰してしまうため向かないが、たまに簡単な肉や野菜を焼く程度のキャンツー冷食勢なら調理はさみ一つで事足りる。

ダイソーにある普通の調理ばさみでも良いが、当職が愛用しているのは鹿番長の万能調理ばさみ。先端が丸いトング状になっているので職質対策もバッチリで、他にも缶切りなど色々な機能が入っており万能ねぎより万能だ。ヘラ、お玉も有ると便利なので、ダイソーなど100均を漁りミニおたま&ミニヘラを探してみよう。ダイソーはアウトドア用品店だった…?

アウトドア用ナイフや包丁も男の子なら一本欲しい所ではあるけど、キャンプ飯ガチ勢以外は別に必須装備でもないので、迷ったらダイソー調理ハサミ一つ装備に放り込んでおこう。

 

食器類

ダイソーで揃えよう(問答無用)

チタン箸とかチタンフォークとか面白そうな物も多いけど、ダイソーで売ってるステンレス箸、フォーク、コップ類でも何の不足もない。むしろ火で炙って消毒とか無茶な使い方をしても惜しくはないし、遠慮なく使い倒せるからおすすめだ。

 

キャンツーが優雅になる口マン装備

絶対に必要な装備ではないけど、有るとキャンプが優雅になったり楽しくなったりする装備。

焚火グッズ

焚火台

さっさと燃やそうぜ!(ISIS)

キャンプ場は合法的に物を燃やせる場所なので燃やさなきゃ損。巻きをガンガン燃やそう。

ただし地面に薪を置いて火をつけキャンプファイヤー(直火)は殆どのキャンプ場で禁止している。

何故かと言うと、高温により土の中の微生物くんが死に絶え不毛の大地になってしまうし、芝生のキャンプサイトなら植物が根こそぎ壊滅するし、落ち葉に燃え移ったら山火事不可避なので基本的にやってはいけない(戒め)

じゃあ薪を燃やすにはどうすればいいの?と言うと、焚火台を使う。

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焚火台とは文字通り薪を置いて火をつけるための台で、地面から火元を離す事ができ、芝生や土の中の微生物くんへの影響は最小限になるので(影響がないとは言っていない)、直火はNGの場所でも焚火台はだいたいOK牧場。

詳しくはキャンプ場のHPを見るか、直接問い合わせるなどしてみよう。

当職が使っている焚火台は安くて頑丈な鹿番長のヘキサファイアスタンドMサイズ。小さすぎるとホムセンのクソデカ薪がクイズ入らず、デカ過ぎると積載サイズがえらい事になるので、直径30cmぐらいのこれが丁度いい。

お勧めの形状は、足が有ってある程度地面から離れているタイプで、小さく折りたためそうな奴が良いだろう。焚火台が低く地面に近すぎると、枯れ草や芝生に引火する場合もあるので、足が短かったり地面に直で置くタイプはあんまりお勧めしない。

焚火台の火を使って調理する事も出来るが、普通の焚火台だと火がまばらでコッヘルの中身が均等に暖まらず使い勝手が少々悪い。

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そもそもコッヘルを上に置くこと自体が難しい焚火台も有るので、薪ストーブやネイチャーストーブなどを使うか、グリルブリッジを装着可能な焚火台を使うと便利だ。

ダイソーで見つけたステン網を使ったダイソーグリルブリッジも中々良いぞ。

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薪、炭など燃料の入手

薪の入手先はホームセンターか、キャンプサイトの管理棟など。

ホムセンは季節により炭しか置いてない場合も有るので事前に電話で聞いてみると間違いない。地方というか東北のクソ田舎だと、たまにコンビニに暖炉用の薪を置いていたりするけど、基本はキャンプ場周辺のホムセンだろう。

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用意すべき薪の量は、一晩景気良く燃やした場合だとMサイズ焚火台一つ当たり2~3束必要。ただしホムセンによっては湿って燃え辛いクソ薪しか売ってないという場合も有り、それだと1~2束で十分だ。良く燃える薪の特徴は白っぽくて軽く細いもの。木の皮が付いたままの茶色く重くお太い薪は、だいたい燃えづらいから注意しよう。

薪は一束500円ぐらいなのでコスパは非常に悪く、下手したら食事代より高くついてしまうが燃やすのは面白いから何の問題もないね(サイコパス)

炭は焚火台一つあたり1箱4kgもあれば十分だろう。

 

薪と炭の使い分けは、薪は燃やして遊んだり暖をとったりするには最適だけど、割と早く燃え尽きて火力も一定ではないため調理にはあまり向かない。一方炭は燃やしても派手に火を上げないため面白くないが、火力が高く長持ちするため調理に向いている。薪は火遊び、炭は調理に使おう。

ちなみに着火するために焚き付け(着火剤)も買っていこう。焚き付けが無いと火おこしの難易度が跳ね上がるのでほぼ必須だ。だいたい炭・薪コーナーのどこかにある。

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ちなみに余った薪、炭の始末だが、完全に消化したことを確認したらキャンプ場指定のゴミ捨て場、または持ち帰ろう。薪なら自然に帰りそうな気もするけど、炭は微生物くんの餌にならないため分解されず、情け容赦無く土壌を汚染してしまう。炭だけは余らせないように全部燃やすか、きちんと始末しよう。

最後に火の始末に関して。

火遊びした後の消火は確実に行わなければならない。草木に引火して火事になったり、きちんと消化せずに放置した薪や炭が引火して大事になるとポリス沙汰は確実で、以前に放火と見なされ賠償金が億まで行った事例もある。

火の不始末はガチでヤバいので、焚き火をする際は必ず2L以上の水を用意し、火元を離れる・撤収する際は水でもぶっかけて確実に火を消そう。

www.excite.co.jp

うちわやダイソーミニ扇風機など

火が燃えるために必要なのは燃料のほかに酸素がある。

風通しが悪かったりして酸素ォ…が足りないと、不完全燃焼を起こしてものっそい煙を出したり、風下に居る人を酸欠で死にそう(怪文章)にさせる場合も有るので、火遊びする際は必ず風を送れるうちわ・扇子・ミニ扇風機などを持って行こう。コンパクトなダイソー扇子が有能だけど、扇ぎ続けると普通に疲れるので、乾電池で動くダイソーミニ扇風機がおすすめ。

 

鉈・手斧

良いだろテオノ…

ホムセンやキャンプ場で売っている薪は異様に太かったり長かったり、キャンツーに持って行ける小さ目の焚火台で燃やすには大きい場合が多いので、鉈や斧などを使って薪を細かくしよう。

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と言うか、お太い薪はそのままだと全く燃えず、着火剤を全力投入しても表面がコゲる程度で中心までは火が入っていかないし、挙句湿っていたりすると、もはや不燃材と化して手に負えない事態になるので、何かしら薪を細かくできる道具が必須だ。細かくしてしまえば結構良く燃える。

お太い薪を割るのに最も優れているのは斧。

バイクに乗せられるのは最大でせいぜい1kgほどの手斧、いわゆるハンドアックスで、重心が刃にあると振りおろしたときに勢いが付きやすく破壊力が高い。つまり取っ手が軽い木で刃が分厚く鉄塊みたいな昔ながらの斧が最強だ。

肉抜きされたミリタリー風斧は、見た目こそかっちょいいものの、重心が刃にないためパワーが乗らず薪割りにはイマイチ向かない。別に鉈でも構わないが、小さい鉈だと破壊力が低くてお太い薪には全く歯が立たない。

鉈はまき割りよりも焚き付けづくりに向いているな。

焚き付けと言うのはタネビの燃料で、白人サバイバル部の原住民兄貴が火おこしする際に使っているおがくずの様なもの(何かの植物の綿らしい)を差す。切れ味が良く扱いやすいナタで、薪や枝を削って細かい木屑にし、それに火をつけて徐々にタネビを大きくしていくのは楽しい。着火剤を買い忘れるとかいう池沼行為をやらかした時に役立つゾ。

 

銃刀法&軽犯罪法について

所で、刃物を持って行く際に怖いのがホモコップの職質だが、「正当な理由なく」「携帯」したり「隠し持つ」ことをしない限りは多分大丈夫。

正当な理由とは「キャンプでまき割りに使うため」だけど、それを証明するためにキャンプ道具と一緒に刃物をパッキングしている事実が必要。例えばスーパーで包丁を買って帰宅している最中なら「スーパーで買っ田包丁を自宅まで持ち帰るため」が理由で、それを証明するために「包丁のレシート」と自宅の方向に向かっているという事実がいるわけだ。野球帽をかぶったお兄ちゃんがスーパーで包丁を買って某弁護士事務所の方に歩いていたら確実に捕まるな。

わざわざ正当な理由を証明するのは面倒だが、くだらんことで前科持ちになりたくないので、そんなもんだと諦めよう。

 

後は「携帯」と「隠し持つ」対策。

携帯の定義とは

自宅又は居室以外の場所で刃物を手に持ち、あるいは身体に帯びる等して、これを直ちに使用し得る状態で身辺に置くことをいい、かつ、その状態が多少継続することをいうとされています。

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/drug/hamono/hamono.html

なので、当然だが鉈や斧を身に付けるのはNGだし、人の目に触れる所ないしすぐに取り出せる場所にパッキングするだけで、ホモコップに見つかるとガン掘りされる可能性が高い。

自動車で言えば、ダッシュボードに10徳ナイフを入れていただけでも「携帯」扱いになり捕まる場合が有り、割と厳重にパッキングし箱の底の方に入れておくでもしないと危なそうだ。ちなみに刃物以外にも鈍器や武器になりそうな物、例えばペグハンマーとかもいちゃもん付けられかねないので、適当にパッキングすると危ないかもしれない。

また「隠し持つ」の定義は、

自宅又は居室以外の場所で、手に持ったり、身体に帯びるなど直ちに使用できる状態で、人目につかないよう隠して身辺に置くことをいいます。

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/drug/hamono/hamono.html

だそうで、ライジャケの内側に仕込んだりは論外として、箱の蓋の上にパッキングしたり、箱を開いたらすぐに取り出せるような場所に入れておくのも隠し持つとみなされる可能性が高い。

とりあえず箱の底に突っ込み、すぐに取り出せないような状態にしておけば、携帯・隠し持つに関しては何とかなりそうだな。

 

東北のクソ田舎じゃ職質の経験なんて無く、これで刃物の職質クリアしたという実績はないが、とりあえずここまでやっておけば、いちゃもん付けられない限り安心だろう。多分!

そうそう、当職はアウトドアナイフは持たないけど、両刃のナイフは6cm未満でも即ポリス沙汰なので持たないようにしようね!

 

タープ

タープはいわゆる天幕で、雨風を凌いだり真夏の昼の太陽光を防ぐことが出来る。

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これいる?と思いがちだが、雨が降ってもタープの下なら余裕でダラダラ出来るし、クソデカタープなら下で焚火をして暖を取る余裕も有り、一つあるだけで相当優雅になるゾ。雨の予報が有るなら例えソロツーでも出来る限り持って行きたい。

テントしかない状態で雨に降られると、屋根のある炊事場に逃げ込むかテントに籠るしかなくなり、調理もダラダラする事も出来ず非常につまらんので、マスキャンをするなら安い奴でもいいから、誰か一人は持っておかないと雨天決行した時に悲惨。

またバイク乗り入れ可のキャンプ場なら、タープの下にバイクも収納することが出来るので、夜の通り雨からバイクを守れるし、早朝雨に濡れながら撤収作業を行う場合も、タープの下に荷物とバイクを避難させて行えば、少なくともインナーテントやシュラフを濡らすことなく、余裕をもってパッキングが出来る。

タープは濡れててしまうが寝床が無事なら十分だ。

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タープのサイズは、バイクかテントを収納する事を考えて、3m x 3mまたは4m x 4mぐらいの少々大きめなヘキサゴンタイプを選ぼう。当職愛用は鹿番長のヘキサタープ

タープの下で焚火をすると飛んだ火の粉で穴が開くことも稀によくあるので、と言うか一回のキャンプで平均5か所ぐらいは穴が開くので、お高いタープより安定の鹿番長やクソ安タープシートだと遠慮なく火柱を上げられて気持ちがいい。

 

タープポールは別売りの場合も有るので、買うタープによっては事前に用意しておこう。

割と小柄なninja250でも高さ2mのポールでギリギリ入り込める感じだったので、スッテネなど全高がクッソデカいバイクは3mポールぐらい必要だろうか。

素材は軽いアルミ一択、また4~5分割ぐらいまで細かく折りたためるタイプがコンパクトで積載しやすい。大きなタープほど風にあおられるとポールに強い力がかかり、場合によってはタープポールが折れ曲がる場合が有るので、なるべくお太いポールを選ぼう。当職の直径22mmぐらいのロゴスアルミポールは強風でも余裕だったので、最低でも直径20mmは確保しておけばまず問題ない。

ガイロープ(タープを張る紐)は付属していた奴でもしばらく耐えるけど、ペグは少々ごつい奴を買い足したい。以前18~22cmのホムセンペグを使い雨で湿った芝生に設営した時は、夜中の風で何本か抜けてしまったので、来シーズンに向けて28cmのエリステ鋳造ペグを買ってみた。これで安心だぜ!

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(強風で荒れ狂うタープの図)

雨以外にも朝露と夜露を防ぐこともできるので、快適かつ優雅なキャンプを行うならタープの導入も検討しよう。

 

蚊取り線香

ダイソーで売っているアウトドア用で十分なので、虫が出る季節には必ず持って行こう。熱源や人に寄ってくる羽虫くんは、キモいが刺さないため無害だしどうでもいいが、蚊などの害虫はキャンパー、いや人類の敵なので一匹残らず根絶やしにしよう。

焚火をして煙に燻されている状態だと蚊は寄ってこないけど、風下にいれば情け容赦なく吸血されるので、キャンプ場に付いたら真っ先に蚊取り線香に着火するぐらいは重要だ。テント設営中でも問答無用に襲い掛かってくるから始末に負えない。

蚊取り線香はむき出しよりも、腰に下げる金属ケースを一緒に買うと、トイレに行く際も腰に吊るしておけるし、やけどや火災が起きる心配もあまりないのでお勧め。蚊取り線香が嫌いなら虫よけスプレーでも構わないが、生半可なスプレーだと小川や林に居るような、野生の眼光をした吸血ガチ勢の蚊にはあんまり効果が無い印象が有る。煙で確実に始末しよう(キチスマ)

 

折り畳み傘

雨降った時のトイレや買い出しなど、いちいち合羽を着て動くのは面倒くさいので、小さな折りたたみ傘を一つ持っておくと非常に便利。特に夜中目が覚めてテントから出てトイレに行くときに雨が降っていたりすると、狭いテントの前室で湿った合羽を着こむのは相当に間抜けなので、雨が降る可能性が有るなら持っておこう。

 

耳栓・アイマスク・枕

キャンプ場は気が揺れる音だとか、小川の音だとか、誰かが歩く音だとか結構やかましく、また日の出は午前5時ごろなので、朝日の眩しさに目が覚めてしまうことが有る。神経質な人ほど気になって眠れないと言う目に合うので、全部ダイソーで揃うから事前に漁っておこう。

 

サンダル

当職はサンダルを好まないので持って行くことはないけど、ゴツいライディングブーツは何かと使い勝手が悪いため、サンダルなどの気軽にはける靴を持って行くと、キャンプ場での移動に便利。

 

コンプレッションバッグ

コンプレッションバッグは衣類やシュラフをつぶして圧縮する袋の事。

流石にダイソーで見かけることは無いが、最近はアマゾンで700円ぐらいで買えるので、シュラフ用・着替え用・洗い物用の3つぐらい持っておくと便利。特にシュラフの圧縮が効果的で、物にもよるがだいたい半分ぐらいの大きさになる。

欠点として、こいつは縦に押しつぶすように圧縮するため若干横に広がってしまう事。極太恵方巻を圧縮してサッカーボールみたいな形にするイメージだろうか。圧縮した結果、横に広がってしまい箱につっかえ!てしまうという事態も有る。

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当職はとにかく荷物を小さくしたい派なので、コンプレッションバッグは必須アイテムだ。

 

ダイソーを讃えよ

ダイソーにはキャンツーに大事な全てが詰まっているんだ(至言)

当職もキャンプガチ勢に教えてもらった口だが、ダイソーなど100均にはキャンプに使える装備が本当に豊富にある。アウトドアコーナーの着火剤やステンレス食器、コッヘル、保冷バッグやお買い物バッグ、調理具コーナーのミニヘラやスキレット(卵焼きミニフライパン)なんてものも揃い、これ半分キャンプ道具屋だろと疑いたくなるぐらいだ。

だがダイソーアウトドア用品の真髄は謎小物の流用で、例えばラックコーナーのワイヤー折りたたみテーブルはキャンプのサブテーブルに最適で、自動車コーナーのエア枕と耳栓アイマスクセットは実に有能。化粧品コーナーの小瓶は調味料を小分けして持っていくと便利で、OAコーナーのチャック付きビニール袋はキャンプ道具の小分けに便利だ。

園芸コーナーの植木鉢フレームと台所コーナーのザルを組み合わせて焚き火台、通称ちんぽ式焚火台などもあり、アイディア次第で色々なキャンプグッズを作ることが出来る。

kotachantow650.blog.fc2.com

ダイソーに行くと商品の入れ替えも速いため、毎回何かしらキャンプに使えそうな道具を発見し、例えるならジャンク屋を漁って使えそうなパーツを探しているときのような謎の高揚感があるからおもしれぇよなぁ。尼でポチる前にまずダイソーを見てみよう。意外なものが安く手に入るゾ。

 

以下追記

何に金をかけるか

私にもわからん(アイアンマン)

最初に揃える道具ならやっぱり安い物を選ぶだろうし、自分がキャンプに何を求めているかなんてのは分かりづらいだろう。かくいう当職も最初はTDN野宿セットとしてキャンプ道具を揃えたけど、ホモキャンに参加し始めてからは次第に火遊び・寝床重点と言う趣向になってきた。

強いて金をかけた方がいいと言えるのは、シュラフ、銀マット(インフレーターマット)、ラーツーにも流用できるバーナー類だろうか。これなら仮にキャンプに飽きても他の事に流用できるしな。

ちなみにテントも金をかけた方が色々と快適なんだけど、テントの寿命はおよそ100泊ほどとされており、ある程度は消耗品と思った方が良さそうだ。

 

キャンツーを始める費用はいくら必要なのか

最低限の装備を揃えるにはだいたい2~3万必要。

内訳はこんな感じだけど、道具の積載方法をどうするか、椅子やテーブルのグレード、シュラフを何度対応にするかでちょっと変わってくる。タープや焚火台や他にも揃えたい装備は色々あるけど、そうすると予算は青天井になるため、最低限の装備だと誰かのタープや焚火台にお邪魔するとか、キャンプサイトで飯食って寝るだけという漢らしい内容になる。

なお定番のキャンピングシートバッグ2を新品で買う気なら予算は平気で+1万は行く。なので費用を抑えるにはホムセン箱を乗せるか、ボストンバッグ+荷締めベルト活用するしかないためオサレなシートバッグは諦めよう。

最低限装備の内訳
道具 値段 備考
メイン箱 ¥5,000 素のホムセン箱一つ作るとこれぐらい。
サブ積載用品 ¥2,000 サイドバッグが欲しいけどツーリングネットで箱の蓋の上でも可
テント ¥5,000 バンドックのツーリングテント
シュラフ ¥3,000 -5度対応ならこれぐらい
銀マット ¥1,000 普通の銀マット
ランタン ¥1,500 適当なLEDランタン
ヘッドライト ¥1,500 有ると便利
椅子 ¥3,000 パチノックス
テーブル ¥1,500 鹿ローテーブル
バーナー ¥5,000 鹿入門セット
ガス ¥500 OD缶
コッヘル - 鹿入門セットに付属
食器 ¥500 ダイソーで漁る
     
合計 ¥29,500  

 

装備の多くをダイソーに置き換えさらに節約すると

道具 値段 備考
メイン箱 ¥5,000 素のホムセン箱一つ作るとこれぐらい。
サブ積載用品 ¥2,000 ツーリングネットで箱の上に乗せる
テント ¥5,000 バンドックのツーリングテント
シュラフ ¥3,000 -5度対応ならこれぐらい
銀マット ¥1,000 普通の銀マット
ランタン ¥100 ダイソーのライト
ヘッドライト - 有ると便利
椅子 ¥100 ダイソー椅子
テーブル ¥100 ダイソー台所コーナーの折り畳みテーブル
バーナー ¥5,000 鹿入門セット
ガス ¥500 OD缶
コッヘル - 鹿入門セットに付属
食器 ¥500 ダイソーで漁る
     
合計 ¥22,300  

 

と、こうなる。

後はシュラフを削ってイージスを着て寝るとか、ヤフオクでキャンプ装備を漁るとか、ギリギリ2万切る事も出来そうに思えるけど、そこまで削ってキャンツーするのも浮浪者のオッサン気分になってしまうと思うので、クソザコ装備だと夜中寒さで眠れない事も有るから、ある程度は金をかけよう。

自転車で出来るオートバイのガバガバ練習

最近自律神経の調子が悪く、トドメに風邪ひいてさっぱりバイク出来ないので、オフシーズンにでも投稿しようと思っていたネタを投稿します(ブチギレ)

 

さて、原付きに触ったこともないし普段は自転車ぐらいしか乗らないが、思い立ってオートバイの免許を取ろうと教習所へ通っているノンケ兄貴は居るだろうか。

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教習所だけでは中々上達しないだとか、もっと練習したぁい!とか言うときは、身近な自転車を使って練習してみよう。両方タイヤが2個付いている、そこになんの違いもありゃしねぇだろ!(暴論)いや重さも馬力も全然違う全く異なる乗り物に見えるが、意外と共通する技術は多いのだ。自転車とオートバイじゃ操作方法は一部異なるけど「〇〇の操作に対し車体はこう動く」と理解していれば、たとえ操作は違えど結構すんなり上達するだろう。練習する場合は自宅の庭など、迷惑にならない場所で、プロテクターを付けて…やろうね!

 

自転車で学べるオートバイの技術

目線

自転車とオートバイで共通している一番大きなポイントと言えば、両方バランスで乗る車両だという事ではなかろうか。ドッチモ…タイヤが二個しか付いていない不安定な乗り物で、乗るためにはバランス感覚バランス感覚!が必須になり、それが崩れるとフラついたり足をついたり、悪ければコケたりするのは、オートバイも自転車も両方変わらない。

ではバランスを取る上で重要な事はなんだろうか。

技術!慣れ!根性!とか色々あるが、まずは目線だろう。オートバイは前を見たら前に進み、右を見たら右に進み、下を見たら地面に向かって倒れていくという、見ている方向に進む特性が有り、これは自転車でも同じ事が起こる。嘘だと思うなら、ちょいと自転車に乗って真っ直ぐ走りながら、頭ごと大きく右を見てほしい。ハンドルを切っているつもりはないのに、次第に右に曲がっていかないだろうか?

人の体とは不思議なもので、意識しなくても目線の方向(頭を向けている方向)へ、体の重心が移動するようにできており、また頭を動かすと肩の骨から二の腕あたりも自然と連動してしまうため、見た方向へ自然にハンドルが切れていくのだ。

そういう訳で、自転車に乗っている時も、直進する際は前を見る・曲がる際は頭をオーバー気味に曲がる方向へ向ける・Uターンするときは真後ろを見る勢いで頭を回す・そのうえで決して地面は凝視しない…という事をやって癖をつけておくと、いざオートバイで公道に出てガードレールを凝視してしまい幸せなkissをして終了、みたいな事も回避できるだろう。

 

また目線は、ふらつきやすい低速走行(徐行)でも活躍する。

今度はスローロリスが歩くぐらいの低速で自転車を走らせてみよう。ふらふらして恐ろしく、恐怖から思わず地面を見つめてしまう事は無いだろうか。この場合も決して地面は見ずに、目線は真っ直ぐ・前方遠くを見るようにすることで、ふらつきが軽減されそこそこ安定する。

ふら付いているのに前を見ろと言うのも中々根性が居るが、次第に上達してくると、前さえ凝視していれば、自転車にまたがったまま足をつかず、その場で静止(スタンディング)する事だって出来るようになる気がする。こういった目線は、オートバイの教習では一本橋にクランク、スラロームなど、ほぼ全ての状況で役に立ち、公道に出た後でも必須となるので、日ごろから体に覚え込ませても損は無いはずだ。
 

加速して起き上がる

オートバイではスロットルオンで加速すると、車体は起き上がって直進し安定するという特性が有る。これを利用 して、車体を傾けて曲がっている状態から加速して垂直に復帰したり、フラフラして倒れそうな状態から加速して垂直に復帰させるという技術が有るのだが、こ れも自転車で体験できる。

速度を出した状態ではあまり分からない気がするので、自転車に乗ったら時速5km程度で小回りしながらペダルを強 めに踏み込んでみよう。すると曲がっていた車体がグワッと押し出されて真っ直ぐ直進し始めないだろうか。加速したんだから曲がらなくなるのは当然でしょ? と思うかもしれないが、何となく分かっていても、実際に有効活用して走行している人は少ないんじゃないかと思う。まぁ自転車ではあんまり体感できないと思 うので、そういうものも有るのか!程度に覚えておいてほしい。

これが活躍するのは教習所のスラローム・クランク・波状路一本橋・峠などほぼ全てで、リアブレーキ引きずり並みに大切な技術だ。

 

リアブレーキ引きずり

所で、自転車に乗って時速2~4km(ゆっくり歩く~普通に歩くぐらいの速度)を維持してゆっくり漕ぎながら、足をつかず出来る限り小回りにUターンしてみてくれ。こいつをどう思う?

大抵の場合はフラフラしたり、不安定になって大回りになったり、おっとっと…と、怖い思いをするだろうが、リアブレーキ引きずりを使えば、ビシッっと安定したまま足をつかず、屁をこきながらクルリと小回りできるようになるのだ。

オートバイでのリアブレーキ引きずりとは、スロットルを微開け加速したまま、リアブレーキを弱~中ぐらい踏んで速度を強引に落とし、強制的に速度を一定に保ったりして、トラクションをかけたまま減速したり速度を一定に保つ操作。

フロントブレーキ使ったり、スロットルをオン/オフしたら良いんじゃないの?と思うかもしれないが、オートバイはスロットルのオン/オフでドンツキと呼ばれる衝撃が発生して(車種にもよるけど)不安定になるし、スロットルをオフにすると安定性を失うし、フロントブレーキをかけると車体が起き上がって曲がらなくなったり、サスペンションの伸び縮みで車体が暴れる、という転倒を誘発する厄介な動きをするため、低速走行中の車体を安定させながら速度を維持したい・バイクを傾けている最中に速度を微調整したい、と言う場合はリアブレーキ引きずりを使うのが基本だ。

ちなみに低速走行中にフロントブレーキを使うとどうなるかは、清水さんを見ると分かりやすい。

 

主に教習所で一本橋やクランクで大活躍するリアブレーキ引きずりだが、ジムカーナや峠のヘアピンカーブにも使えるので、覚えておけばコケる可能性をグンと軽減でき、危なげなくスムーズに走ることが出来るようになるゾ。

そんなオートバイの基本スキルみたいなリアブレーキ引きずりは、自転車でも同じことが出来る。もう一度自転車に乗って低速走行してみよう。今度はペダルを回し続けて微加速しながら、リアブレーキをちょいと握り続けて、速度が一定になるようにしてみると、何だかさっきよりも安定している気はしないだろうか?実感できたら、それこそリアブレーキ引きずりである。

それでは早速、リアブレーキ引きずりを維持したまま、小回りを意識してUターンしたり、その場で三回クルクル回ってみるとどうだろうか。目線も合わせて実践してみると、足をつく必要もないぐらい安定し、かなり小回りがきいたり、後輪を軸に直角に曲がったりもできる気がしてこないだろうか。んまぁ、そう、よくわかんかいです。と言う場合なら、ペダルを踏む力とリアブレーキをかける力を少し強めてみると分かりやすいかもしれない。

所でフロントブレーキ引きずりはやらないの?と疑問に思うかもしれないが、フロントブレーキは引きずるのに向かず、悪ければ清水んさんになるため普通はやらない。詳しくは次の項目で解説する。

 

フロントブレーキの特性

フロントブレーキには大きく分けて、

  1. リアブレーキよりも強力に制動(減速)出来る
  2. 車体を直立させる
  3. ブレーキリリースで車体が不安定になる

という特性があるが、まず1に関して。

自動車でも自転車でもオートバイでも、ブレーキをかければ前のめりになり、フロントタイヤが地面に押し付けられ、逆にリアタイヤは浮き気味になる。タイヤは地面に押し付けられた分だけグリップ力が上がってロックしづらいため、浮き上がり気味になるリアタイヤより、フロントの方が減速することに関しては優れているのだ。

リアブレーキでも減速は出来ることは出来るが、フロントブレーキに比べると不得意で、実際にリアだけで急ブレーキしても、タイヤがロックしてズルズル滑ってしまうだろう。基本的にリアは、不安定な車体を滑らかに落ち着かせたり、速度を微調整する事に特化していると考えてよい。古いママチャリとかに乗っていると、リアブレーキの方が強力だったり、またフロントタイヤがロックすると転倒と言う頭が有るため、ついついオートバイでもリアブレーキ中心の制動をしてしまう場合があるかもしれないが、”急停車するならフロント重点”と覚え、普段から矯正しておくと、教習所でやる急制動や、街中のパニックブレーキ、また峠で遊んでいる時にきっと役に立つだろう。

バイ止まらなきゃ!とパニックになった時、リアブレーキしか踏めないと大抵の場合は止まれずに散る。

 

次に車体を直立させる特性について。

理屈はさておき、二輪車は傾けて曲がっている最中にフロントブレーキをかけると、車体が直立し始め曲がるのをやめ、ハンドルが真っ直ぐになって直進し始めてしまう特性が有る。フロントブレーキは非常に強力で頼りになるが、曲がってる最中に使うと直進し始めるというコレのせいで、例えば峠で遊んでいる最中に、カーブで曲がりきれないからと、不用意にフロントブレーキを使ってしまったら最後、ガードレール一直線に吶喊してそのまま散る訳だ。

こう説明すると、フロントブレーキって自爆スイッチの隠語か何か?と、思えてくるかもしれないが、半分正解。車体を直立させるという特性は使い所さん!?を間違うと危ないが、状況次第では有効に使うことが出来る。

例えば真っ直ぐ走ってからの急制動(急ブレーキ)だと、タイヤがロックしない限りは、その直立してしまう特性のおかげで、左右にフラついたり倒れていく事は滅多に無いので安心して停車できるし、右!左!と連続するカーブを走行中に、バイクを傾けている状態から素早く車体を反対方向へ傾けたい!という場合に、あえてフロントブレーキを使って車体を起こすことで、素早く次の動作へ移ることが出来るのだ。

それでは早速自転車に乗って体験してみよう。

ある程度速度を出しながら少々きつめに曲がりつつ、フロントブレーキをコケない程度にかけてみてほしい。すると自転車が曲がるのをやめて、直立しようとする感覚が無いだろうか。曲がってる最中にフロントブレーキをかけるとどうなるか、覚えておくだけでも後々役に立つと思う。

 

最後はブレーキリリースで車体が不安定になるという特性。

オートバイも自転車も、加速中・減速中と、タイヤに何かしら力が働いている時の車体は、カッチリ安定しているのに、加速も減速も何もやっていないニュートラルの状態だと著しく不安定になってしまう特性が有る。その中でも強くフロントブレーキをかけ、ブレーキをリリースした瞬間が一番不安定になる気がするので、早速体験しよう。

まず、自転車でそれなりの速度を出して軽く曲がりながら、フロント8割・リア2割ぐらいの力加減で、コケない程度に強めにブレーキをかけてみよう。前述したフロントブレーキが車体を直立させる特性により、何だか曲がり辛くなった感じがしたかな?それでは、そのまま曲がりながら、即座に前後のブレーキを離してみると、曲がり辛くなっていた車体が、今度は車体が若干勢いよく傾いて曲がり始めないだろうか。

分かりづらいかもしれないが、ブレーキリリースの瞬間、フロントタイヤにかかっていた荷重がスッと抜けて、一瞬だけ車体が不安定になったため、自転車が普段よりも勢いよく傾いて曲がり始めたのだ。クッソ重たくサスペンションが有るオートバイならより分かりやすいが、自転車でも何となく感じ取ることが出来る。

所で、これは何の役に立つの?と言うと、オートバイを素早く傾け曲がる際に使う。

オートバイは加速中・強い減速中だと、直立しようという力が働き車体が安定しているので、傾けて曲がろうと荷重移動しても、直立する力で打ち消されてしまい中々難しい(出来なくはないが)。そこで、ブレーキをリリースした瞬間・スロットルをオフにした瞬間など、あえて車体を不安定にさせる操作を行って、素早く楽に傾けようという話だ。

オートバイが不安定になっている状態は、ライダーの操作(荷重移動)に対し敏感になっており、右へ左へフラフラしてしまうが、逆に言えば不安定になっている最中は、ほんの少しの荷重移動でオートバイを斜めに傾けるとが出来るという事。まぁ峠遊び用の技術なので、教習所ではあんまり使わないかもしれないが、覚えておいて損は無い。

 

ハンドルを小刻みに動かしてバランスとり

誰しも自転車で白線の上だけを走るとか、そんな遊びをホモガキの頃にやったことが有ると思うが、あれも極めるとオートバイ教習の一本橋や低速走行(徐行)で結構役に立つ。それでは自転車で、スローロリスが歩く程度まで、いやギリギリ耐えられる速度まで落として、白線の上を走る感じに真っ直ぐ、出来る限りゆっくり走ってみよう。リアブレーキ引きずりや目線を上手く使えばそこまで難しくは無いだろうが、それでも白線からはみ出してしまったり、ハンドルを大きく左右に切ってバランスを取ったりと、結構ふら付いたりはしないだろうか。

そこで役立つのがこのハンドル操作で、速度を限界まで落としたら、ハンドルを小刻みに左右に振ってみると、さっきよりもいくらか安定することがわかる。理屈は、大きくバランスが崩れてしまってから対処しては手遅れになる場合も有るので、自分から僅かにバランスを崩す→即座に修正を繰り返している感じだ。片足立ちしている時に、あえて手足をユラユラ動かし、アクティブにバランスを取ろうとする行為に似てるな。自転車でも超低速で真っ直ぐ走ることが出来れば、オートバイでも何かと応用が利く。

 

逆に自転車で練習するには難しい事

ニーグリップ

ニーグリップとは、燃料タンクを膝で挟み込み(カカトでも構わないが)、体を保持しながらオートバイを下半身で操作する基本技術、と言うかか姿勢で、スクーターやエクストリームでもない限り、これをやらないとまともに走ることなどできない。だが自転車には燃料タンクなどなく、トップチューブは細く、ましてペダルは常に回っているため、自転車でニーグリップを経験することはほぼ不可能だ。

だいたい1.4kgのヘルメットを装着し、バイクによってはロードバイク並みに前掲しながら、背負い投げされるような減速Gや、首がもげそうになる風圧に晒されるライダーの体を、膝で支えて走ると言われてもピンと来ないだろうが、前傾姿勢に慣れたローディーでも、いきなり前掲気味のオートバイに長時間乗ると膝を痛める場合が有るぐらいにはキツイ。ロードバイクの前傾姿勢は背筋で保持するが、オートバイはそれに加えて膝(と内もも)が重要になってくる。

 

ステップ荷重

オートバイはステップ(足を置くところ)に体重をかけると曲がる。

なんのこっちゃ分からないと思うが、オートバイはハンドルではなく(ハンドルでも曲がれるが)足を置くステップに体重をかけ重心を移動し、バイクが傾きはじめる事で初めて曲がるのだ。

最初にオートバイはライダーが見た方に進むと言ったが、目線の話は「ライダーが顔を右に向けると、自然と体重が体の右側に集まりバイクが傾いて曲がる」という話で、ステップ荷重も「曲がりたい方向の足に体重かけるとバイクが傾いて曲がる」という重心移動方法の違いだけで、両方やっていることは同じ、体重を使った曲げ方だ。

これも自転車で練習できたらいいのだが、ペダルがほぼ回転し続けている自転車では、ステップ荷重と言われても鍛えるのは難しいだろう。似たような感覚で例えると、自転車を両手手放しで走行しても、下半身である程度曲がる方向をコントロールできてしまうが、あんな感じにハンドルを使わなくても、腰とペダルの力加減で自転車をコントロールしている時に似ている。ハンドルは添えるだけで大事なのは重心移動だ。

とりあえず、オートバイでは曲がりたい方向の土踏まずから、カカト当たりに体重をかけるイメージだと覚えておけば大丈夫だろう。まぁ別にステップ荷重を意識しなくても、目線を向けるだけで曲がれることは曲がれるし、ハンドルを押すように上半身の体重を使って曲がることもできるから、最初のうちはそこまで重要視しなくてもいいかもしれない。

 

FZ6フェザーS2くんを1,200km乗ってみてのインプレ

ファーストインプレの続き。

さて、フェザーS2くんを乗り始めてからODOは+1200kmとなり、そろそろ扱い方が分かってきたので、ninja250先輩と比較したりいろいろ書いてみよう。

 

ライディング技術を比較して

現行250ccで学んだことは大型に生かせるか?

細かな差はあれど、同じ系統のバイクであれば250も600も使う技術はほぼ変わらないので、覚えたライディング技術は十分イカすことが出来る。

当職の場合、峠もツーリングも何でもできる楽ちんポジション万能入門バイクと名高いninja250先輩と、欧製スーパーボルドールとしてブリカスに親しまれている万能バイクのFZ6 Fazer S2の二台という似たような優等生バイクなので、これと言って戸惑うことも深く考えることもなく、同じようなフィーリングで同じように乗ることが出来た。

排気量や車重からくる細かな差は有れど、目線・姿勢・ステップ荷重、ライディングに関してやる事はニーハンも大型もたいして変わらん。エンジンにタイヤが2個付いている、そこに何の違いもありゃしねぇだろ!(暴論)現行フルカウル250から2stレプリカだとか、ふんぞり返ったアメリカン(クルーザー)だとか、乗車ポジションや性格が違いすぎる車種に乗るとかでない限り、ライディング技術に関してあまり心配する事は無いだろう。250や400を乗り回せるなら600ツアラーぐらいすぐに扱えるはずだ。

 

大型で使えなかった技術や癖は有るか

まず低排気量乗り特有のやたらブン回したがる・高回転を維持したがる癖は矯正が必要だ。

250ccはとにかく回転数を稼ぎブン回さないと失速してしまいロクなパワーが出ない。巡航中なら5,000rpm程で良いとしても、お山などでビンビンに走るなら小まめなシフトチェンジを行い、パワーバンド手前の8,000rpm~10,000rpmは維持する必要があった。

しかし600ccでは、4,000rpmほど回すだけで現行250ccパワーバンドと同等の馬力出てしまうため、250の時と同じペースで走るのなら、2,000~3,000rpmだけで事足りてしまう。「コーナー侵入前にシフトダウンしてパワーバンドに入れなきゃ!」なんて低排気量チックな思考で豪快にシフトダウンし8,000rpmまで回した日には、猛烈なパワーが発生し膨らみ過ぎてオーバーランしたり、リアがズルズルしたり手に負えなくなるから注意が必要だ。

それと2007年当時のFI特有かもしれないけど、こいつは回し過ぎるとドンツキも強くなる傾向があり、そのため二次旋回でのガバ開けが恐ろしくなってしまい、旋回中に十分なトラクションをかけられずグダグダになってしまうことが良くある。

なので割と豊富な低速トルクを有効に使い、不用意に回さず二次旋回で大人しい回転数を使えるようギアの選択を調整しながら、フルバンクからしっかりガバ開けしてトラクションを稼ぎ、小さく旋回したあとの立ち上がり加速重点で走るよう組み立てた方が、結果的に速く安全で快適だと学んだ。そもそも高回転を思い切り使うにはツーリングタイヤじゃちょっと不安だしな。

そういう訳で、大型に乗ってみて最初に覚える・矯正すべきことは「回してはいけない・シフトダウンしてはいけない・その上でスロットルは大胆に」基本的な操作は変わらないが、要するに低排気量と大排気量では選択する回転数とギアが違うわけだ。250ccとは真逆だな。

低いギアで思い切り回すと手に余る豪快なパワーが牙を剥きはじめ、ライダーをぶち殺しにかかってくるので、もし普段250に乗っており試乗会で初めて大型に乗るなどと言う場合は、とにかく回さず高めのギアを使うよう心がけてみよう。大型なら2,000rpmで登板しても失速なんてしないし、高ギア低回転でも峠を走るだけの強いトルクだってある(高回転型のSSは除く)高いギアと低速トルクを有効に使った走り方を習得しよう。そこさえしっかり覚えてしまえば難しいことは何にもいらね、ドカーンと自由に扱えちまうだ。

 

しかしこうして考えてみると、サーキットはさておき峠で遊ぶ程度なら安全マージンを確保しつつ走った場合で、せいぜい30~50馬力ぐらいしか使っていないことが分かる。大型には大型の良さがあるものの、日本の道路じゃ250~400のパワーが丁度良く、回しきって走る面白さがあるというのも納得出来た。


性能に関して

まず仕様・諸元はこんな感じ。

 

モデル名FZ6 Fazer S2
年式 2009
仕向地 南アフリカ
エンジン 種類 4ストローク・水冷・DOHC・4バルブ
気筒数・配列 並列4気筒
総排気量 600cm3
内径×行程 65.5×44.5mm
最高出力 72kW(98PS)/12,000r/min
最大トルク 63.1N・m(6.4kgf・m)/10,000r/min
始動方式 セル式
変速機形式 リターン式6段
変則比 1速:37/13(2.846)
 2速:37/19(1.947)
 3速:28/18(1.556)
 4速:32/24(1.333)
 5速:25/21(1.190)
 6速:26/24(1.083)
一次減速機構 ギア
一次減速比 86/44(1.955)
二次減速機構 チェーンドライブ
二次減速比 46/16(2.875)
気化器 電子制御フュエルインジェクション
燃料タンク容量 19.4リットル
車体 全長×全幅×全高 2,095×750×1,210mm
シート高 795mm
軸間距離 1,440mm
装備重量 207kg
懸架装置 テレスコピックフォーク
スイングアーム
制動装置 油圧ダブルディスク(有効径266mm)
油圧シングルディスク(有効径211mm)
120/70ZR17MC(58W)
180/55ZR17MC(73W)
その他のスペック イモビライザースイッチ
ハザードランプ
スピードメーター km/h

FZ6 Fazer S2 2009 | 仕様 ・諸元

 

FZ6 FAZAR S2はヤマハヨーロッパで売られていた600ミドルの自称ツアラー。

04年かそれより前のYZF-R6兄貴のエンジンを流用しデチューン、低速トルクを増やしてレブリミットを14,000rpmまで落とした物を積んでおり、当時流行したセンターアップマフラーと鋳造アルミフレーム・漢角材アルミスイングアーム、当時のR6めいた二眼ハーフカウルが主な装備だ。ネイキッドバージョンのFZ6NとハーフカウルのFZ6 FAZARがあり、オプションでフルカウル化も出来るらしい。

センターアップで荷物積みづらくして、やたら回り航続距離も300km届かないこともあるエンジン積んだ自称ツアラーだが、欧州では入門向け万能バイクとしてCB400SF/SB的な人気があり、小僧からオッサンまで幅広く親しまれている。その一方で日本での知名度は無いに等しく、アフターパーツがさっぱり無いのはご愛嬌だ。

 

POWWWWWEEEEEEEEEEEEEEEERRRRRRR!!!!!!

おしっこ漏れちゃいそう!

デチューンされていると言っても規制前600ミドルツアラークラスでは最大の馬力を誇り、0-100だけなら14年落ちの600SSといい勝負をするフェザーS2くんだ。ninja250先輩が絞りに絞って必死に出しているパワーを、フェザーS2くんは巡航回転数で出しており、お庭の長い長い直線があって初めて出せていた速度域もTDN通過点となって軽々突破していく。

大型に乗る前は「やっぱり100馬力以上は欲しいな^~」とホモガキめいた考えが有ったが、実際に乗ってみたら98馬力あれば十分すぎて、いやお前こんなパワーどこで使うんだよ!と困惑してしまう。パワーバンドのフロント浮かせた頭おかしい加速は、高速の合流や庭などでたまに使うけど、え?人間ってこんな勢いで加速しちゃいけないでしょ?と本能的な危険をビンビンに感じ思わず幼児退行してしまう程。

400の50馬力ぐらいなら「加速を楽しむ」と言う高揚感を感じる余裕はあったが、98馬力では体も目も付いて行かず、ジェットコースターを乗った時のヘソの下がヒュンとするアレを感じ「怖い」

 

確かに高速の追い越しとかで、ギアを一つ二つ落とさないと加速がかったるいとか、1000ccと高速マスツーしている時はパワーが微妙に物足りないとか、あともう少しパワーが欲しいシチュエーションはたまに有るけど、少なくとも公道では現状でも十分持て余しており、100馬力あれば十分おじさんになってしまった。

そんな回せば回すほど牙をむくタイプのバイクだけど、比較的高回転型の600ccゆえに高ギア低回転からの加速は非常に大人しい。最初は大型ならトラコン付いていた方が安心かなぁと思っていたけど、6速2000~3000回転ぐらいで巡航している時のパワーは、現行250ccでのんびり5000~6000回転ぐらいで巡航している時と同じ程度には穏やかでゆったりしている。回転数を抑えている限りは案外普通に扱えた。

 

それでは600に乗った後250に乗り比較した感想。

今までは、それなりに速く・デカく・重いと思っていたninja250が、まるで羽のように軽くミニチュアみたいに小さく、笑っちゃうほど遅く感じる。フェザーS2くんで増速する場合には、スロットルをほんの数ミリ開けるのだが、ninja250先輩でそれをやっても何も起きず、同じ加速を得るためにはスロットルをガバっと半開しなければならない。

そんなパワーの無さを感じる一方で「え!今日はこんなに回していいのか!?」と、法定速度内でもレブ当て出来る回せる楽しさ(スプロケ変えているため)や、立ちごけする気が全くおきない、う…羽毛!のような車体重量の軽さに気づく。スロットルもクラッチも、倒しこみも取り回しも何もかも草が生えるほど軽いのだ。軽いスロットルをウルトラハッピーにガバ開けしたって何も起きないのだから、リラックスしてガバガバに操作でき、肩ひじ張らず気楽に乗れる素晴らしさを実感。

まぁ悪く言うと、ninja250先輩はパワー面に関しては刺激が無くエキサイティングすることもなくなってしまった平坦なバイクと言えるが、それ故に気を使う必要が無くガバガバライディングを受け入れてくれるバブみが有り、何をしても何も起きない実家の様な安心感が有り、例えば往復日帰り450km下道ツーリング行くぞオラァ!と言われたら迷わずninja250先輩に乗っていくだろう。低速中心の峠で走り比べても、加速こそ大したことは無いが、250の軽さとタイヤの細さを生かした機敏な動きが楽しく、思わずヘルメットの中が草まみれになってしまった。

軽いバイクは良いぞ。

 

さて、加速について語ったが、これでも600ミドル98馬力と排気量で言えば真ん中ぐらいの、言うほど速くない部類に入るんだよなぁ…

600でもキチガイみたいな加速をするのに、まだまだ上には1000SS・メガスポとか馬力が倍以上あるバイクが存在し、そんな連中の加速力なんて最早想像もつかない。6速からでもフロントが上がるってなんだよ(哲学)こうも速くて重たいバイクで糞遊びなんて、あと十数年経って歳をとり衰えてきたら扱えなくなりそうだし、大型バイクは体力があり目が追いつく若いうちに、試乗でも何でもいいから一度乗っておくべきだなと思った(大型小僧並みの感想)クソデカパワーのバイクを知ると軽いバイクの良さも再発見できるしな。

大型は良いぞ。

 

そうそう、大型兄貴とマスツーする事もよくあったけど、こうもパワーが異なるバイクに乗っていたら250ccのシグナルダッシュは相当眠かったに違いない。フェザーS2くんで公道の法定速度まで気持ちよく加速しようと思うだけで、250ccの限界を軽く超えた加速になってしまうのだ。軽く脳内計算してみると、フェザーS2くんが5,000rpmぐらいまで回して法定速度まで普通に発進していく加速に付いていくには、ninja250先輩だとスロットル全開11,000rpmまで回す必要がある感じだ。

マスツーの場合は勿論としてもソロで走っていてもブッダの自制心が必要だなと思った。

 

排気音

初の4発だけど排気音に関しては結構イメージが違っていた。

4発と言えば、主にニダボ兄貴やバリ雄!兄貴のイメージで、シグナルダッシュから「フォォーン アォーーン…」と甲高い音を鳴らして加速していくような印象だったが、フェザーS2くんでそんな良い音させるまで回したら免許が無くなるため、発進の際は「ギュオォ ブニャアアア ブォオアアアア」と言う音になる。純正フン詰まりセンターアップマフラーのお蔭で巡航回転数だと排気音は殆ど聞こえないが、股の間から聞こえてくる荒々しいメカノイズがかなり大きく、巡航回転数ちょい上ではエキパイからFZ6シリーズ特有らしい何か反響しているような「ブモオオオオン」という妙に響く音が発生し、回したら回したで「ヴァアアアアアアアア!!」と言う耳をつんざくドチャドチャした迫真のメカノイズを響かせ、甲高い4発の音はどこかへ行ってしまっている。なので印象としてはレーシーな精密機械と言うよりメカメカしい野獣に近い(ゾイド

だいたい4000rpmまでは割となめらかでおとなしく回る印象だが、6000rpmを過ぎた当たりから振動も増えるし、社外マフラーなら音は官能的だし、ドンツキもパワーもハネ上がって牙をむく感じだな。

詳しくは排気音動画を作ったので見てくれ。

音量もノーマルマフラーなんだから静かでしょ?と思うかもしれないが、実のところハーフカウル逆車フルパワーと言う事もあってか、社外JMCAマフラーを装着したninja250先輩よりも全体的に喧しく、フェザーS2くんに乗った後にninja先輩のエンジンをかけると静かすぎて草すら生えてくる。フェザーくんはとにかく股の下やタンクの下から聞こえてくるメカノイズが大きいのだ。250は音が軽いと言われる理由も、排気音以外にメカノイズの騒々しさが理由なのではと思う。

しかしこう音が野獣先輩の枕並みにデカいと社外マフラー入れるのにちょっと抵抗があるが、6kgというクッソ重たいセンターアップマフラーをどうにかしたい気持ちもあり悩み所なんだよなぁ。


追記:レオビンチ社外マフラー入れました。


FZ6 FAZER S2 LeoVince Exhaust

そんでまぁマフラーを変えてみると、今まで官能的とは言えなかったドチャドチャしたメカノイズ中心の排気音が明らかに良くなり、例えるならハーモニカを口にくわえて思いきり息を吹き込んだ音色の様な、これこそ4発だな!と言える素晴らしい楽器の様な音になった。

ただし純正バッフルを付けていても音量はギリギリアウトに聞こえるため、同じマフラーをポチったらまずは社外バッフルを検討してほしい。マフラーエンドの内径はだいたい51~51.5mmぐらいだった。

キャンツー道具メンテとバッフル交換

 

ちなみにYZF-R6ノーマル排気音はこちら。そっくりで草。

 

旋回

ファッキンヘビー(クソ重い)

言うほど重たい操作感ではないのだが、スパーンとキレたナイフのように鋭く寝るリア140のオニーハンに比べたら、リア180を装着するフェザーS2くんはイン側にダンパーでも付いているかのようにヌメッと重量感ある寝方をする。ステップも踏むと言うより、ネクロモーフを踏み抜く勢いで荷重しないとキビキビ動いてはくれない感じがあり、200kgオーバーの車体にしては軽快だと思うけど、250と乗り比べたら重たい物は重たいのだ。

そういう訳で、速度を上げられないお山や酷道なら軽い低排気量が楽しく速い。理由はもちろん圧倒的な切り返しの速さや倒しこみの軽快さで、ビビらずスロットルをガンガン開けられ、軽さに物言わせて速度を乗せたまま飛び込み、バンク中のライン変更も自由自在。軽量バイクは曲がりくねった道の細い峠ほど無双感がある。んにゃぴ、やっぱり軽さは正義ですよね。

 

だが速度が乗ったコーナーや高速道路を走ってたりすると、この重たい感じが良い具合に噛み合ってくる。

ninja250先輩だとバンクしたら路面のギャップやら何やらで、車体がグニャグニャしはじめる様な速度域でもフェザーS2くんならビクともせず、ちょっとしたワインディングを流しているのと変わらない感じにカッチリ安定して走る事が出来てしまい、もっと限界高いからチリになるまで回せやオォン?と言っている気すらしてくる。そもそもメーター読み最高速度が約180km/hと250km/hのバイクを比べたらそら(そう感じるのは)そうやろ。こういう高速域での余裕は流石大型だなぁと思う。

 

ハンドリングのヤマハ・猫足と言うのはよく分からなかった。

足回りは少々柔らかいが250よりはネットリ落ち着いた動きで、自称ツアラーと言えど足回りはツーリングのために法定速度でもしっかり動くようになっている。固いとか背骨を破壊されるといった感じは無く割と快適だ。

お山で遊んでみると、バンク中にトラクションかけても姿勢変化が少なくて気持ちアンダーステア気味。何というかバイクが"しなる"感じがあまりせずドッシリしているなぁとは思うけど、特別ヤマハ特有の曲がりやすいとか何か特徴があるとかいうフィーリングは無く、まぁ、そう、よくわかんなかったですね(池沼)

そのためヤマハ乗りと言われてもピンと来ず、今の所はやたら強力なブレーキとABSに物言わせ、しっかり突っ込みしっかり減速し、フロント潰しながら一時旋回、小さく曲がって立ち上がりにかける走り方が最適に思う。この辺はninja先輩の速度を乗せてグリグリ突っ込めるオーバーステア気味の挙動が好みだが、この辺も多分250の軽さに甘え無意識に腕力でバイクを操作しており、ステップ荷重やその他がおろそかになっているんだろうなぁという気もする。
 

 それ以外

重量

重いんじゃい!

と言っても600ミドルの中では標準的な重さなんだけど、やっぱりセンターアップマフラーが取り回しの悪化や体感重量の増加に一役かっており、サイドスタンドから起こす際もショートマフラーのモデルと跨り比べたら+20kgぐらい重く感じる。誰だセンターアップのバイクを選んだ奴は!野郎ぶっ転がしてやる!

v-strom650 214kg
CBR650F 212kg
Ninja650 211kg
ヴェルシス650 216kg
FZ6 FAZER S2 212kg
XJ6 Diversion(現行FZ6) 212kg
XJ6 Diversion F(FZ6R) 220kg
CBR600RR 199kg
ZX-6R 194kg
GSX-R600(ABS無し) 187kg
YZF-R6 189kg

※GSX以外ABS版

アンコ抜きもしたし扱えない重さではないので、そこまで気にするほどでもなくなってきたが、駐車場所には気を使うようになった。250の気分でバック困難になっている場所へ気軽に駐車してしまうと、帰るときに地獄を見る羽目になるからそこだけ注意だ。

重さのお蔭か路面のギャップや横風の影響が軽減されるし悪いことばかりではないしな。

 

高速道路の安定性

ninja250先輩と比較したら圧倒的に楽。

いままで250でも高速言うほどキツイか?と思っていたけど、実際でかいバイクで高速を走ってみたら良く分かる。何が違うってまずはカウル。フェザーS2の方がより高速域で走る事を想定しているのかカウル面積が大きく、体に当たる風が3割ぐらい少なくてとても楽。

そして重さとフレームと足まわり。200kgオーバーの車重と、いくら安価と言っても時速200km以上出る大型バイクの足回りなので、250ccと比較したら路面のギャップから来る衝撃が6割減しており、ぬゆわとか高速域でバンクさせても車体は全くぐにゃぐにゃしない。横風の影響も素晴らしく軽減されており、風が強い日に橋の上や田んぼまみれの平地を走っていても危険を感じる事は少なくなった。

 

排熱

ファッキンホット(クソ熱い)

気温18度~20度程で街中を走ってみたが、水温は軽々と100度に達しステム当たりから、夏場に渋滞にはまった250ccの様な熱気が上がってくる。まだ春先なのにうせやろ?(真顔) 比較的熱を通しにくいコミネマンウィンター装備にもかかわらず、ふくらはぎ~太ももの下あたりに暖房が当たっている様な暖かさがあり、夏場の灼熱地獄の予感にオラわくわくすっゾ!(悟空)

唯一救いがあるとすれば、ラジエーターの熱風は真横に排出されるので、ライダーに直撃はしなさそうだなと言う事。まぁ春先でも既にフレームはアツゥイ!し熱気は上がってくるし気休めだろうけどな。真夏にはninja250先輩に乗ります(決意)

追記:真夏の昼の走行

もう、気が狂う。

まずうちさぁ、600ccセンターアップなんだけど…足焼いてかない?

これは暑いじゃなくて熱い。250ccってすっげえ快適だったんだなぁ…と、実感する冗談みたいな排熱がライダーを襲う!具体的に何が熱いかと言うと、エンジンから立ち上るムアッー!とした熱気と、ふくらはぎ~内ももから伝わるエンジン・エキパイの熱。

前者は、信号待ちで止まった際に、バイク全体からまるで1800Wの電気ヒーターを抱きかかえているような素敵な熱気が立ち上がって、精神力をガリガリ削られている実感を味わえる。後者は走行中、ラジエーターかエンジンか、そのへんで温められた空気がライダーのふくらはぎに直撃し、まるでドライヤーの強温風を当てられている様な耐え難い熱さ。走っている間は暑くないだろうと思ったらそんな事は無かったぜ。もちろん信号待ちでも右足は焼かれるので安心してほしい。

そういう訳で30度からは地獄を見るので覚悟決めろ(棒読み)なお当職はコミネのハーフメッシュパンツを装着しているので、熱に強いレザーパンツならもう少しマシだと思う。

所でセンターアップマフラーは、タンデムシートとその周りが熱くならないのか?と言う疑問だが、ライディング装備の人が座っても問題ない程度には熱くなら ない。短パンスニーカーでタンデムシートに跨った日には熱々になったタンデムステップに足を焼かれ、タンデムシートから少し後ろにはみ出すと、センター アップマフラーの熱気に晒されケツが焼かれるので、タンデマーの装備は最低でもバイクメーカーのメッシュパンツとショートブーツ類が必須だ。

箱を装着した場合も、タンデムシートに乗っかってる場所は冷えてるが、タンデムシートから外れると結構温まるため、箱の設置場所は少々注意したい。

 

振動

走 る 電 マ

というのは言い過ぎかもしれないが、6,000~7,000rpm当たりの回転数で発生する振動が電マ最大出力x2並みでグリップを握っていられない。オニーハンの細かい振動で手が痺れるという感じではなく、グリップから手を引き剥がしにかかってくるタイプの荒々しい振動だ。そこの回転数だけなら250単気筒といい勝負かもしれない。

それ以外の巡航回転数ではあんまり振動は来ないのでまだ良いんだけど、7,000rpm前後は高速道路でちょっとペースを上げて走る際に使う域になるため、高速使ったロンツーでどうなるか不安だ。

 

追記:

高速を400kmほど走ると手足の感覚がなくなりました。 だいたい1時間おきに休憩を挟んでも結構しびれてしまうので中々厄介なんだよなぁ…

 

追記:前期型FZ6S FAZERと後期型FZ6 FAZER S2の違いについて

大きく違うのは

  • メーター:FZ1と同様のデジアナメーターに変更
  • スイングアーム:セミクジラみてぇにぶっとい漢角材から、ちょっとオサレな面取り漢角材に変更
  • タンデムステップ:溶接から取り外し可能なものに変更。ninja250SLの初期と後期みたいだな。
  • ハンドルクランプ:音叉マーク入りに変更
  • シート:ケツ痛対策済みのシートに変更
  • スクリーンとアッパーカウル:今風に変更
  • ブレーキ:強力なMOSキャリパーに変更(当時のYZF-R6と同じもの?)
  • 燃調:変更されてるっぽい
  • 触媒:変更されてるっぽい

となり、マフラーとかそれ以外のパーツは共通だそうだ。

前期型オーナー曰く「止まらん」そうなので、ブレーキが強化されていることはウレシイ…(ニチニチ)

 

追記:ABSとイモビが影響するカスタム

調べた限りだとポンづけLED化が大分制限されるらしい。

  • テールランプLED化:ABSユニットがテールランプの電圧見てるのでLED化するとエラーを吐くらしい。
  • ポジランプやウィンカー類のLED化:イモビがキーオンの電圧を見ているので、省エネ化するとイモビがエラー吐いて始動しないらしい。(T10のLED有るのでそのうち検証してみます)
追記2:ポジランプとナンバー灯をLEDにしてみた

何の問題もないね(レ)

ポジランプをPIAA ( ピア ) LEDポジションバルブ 45lm 【3200K】 T10 12V0.7Wデイトナ(DAYTONA) LEDライセンスランプSC[スリムケース] 91621に変更したけど、イモビエラーを吐くことは無く正常にエンジン始動可能。

純正の電球ではキーオンのままブレーキを握るとポジションランプが暗くなって何だかダサかったが、LEDにしたら暗くなることもなくいい感じ。となるとテールランプのLED化があかんかな?

 

現行250ccフルカウルからの乗り換え先として

現行250ccフルカウルを単純にデカくしたようなバイクが欲しいと言う場合には、少々不満点はあるものの性格も似たような感じなので中々適しているのではと思う。

こいつは2009年モデルを最後に生産終了になり、更に不人気のためタマ数は殆ど無いが、その代わり乗り出し60万前後とやたら安く手に入る。どうしても見つからない場合は、後継機のXJ6 Diversion(FZ6R)が今でも新車で買えるしタマ数も少しだけマシだゾ。

レビューを読む限りだと、XJ6 DiversionはFZ6 FAZER S2を更にマイルドでツーリング向きに扱いやすくしたモデルみたいだ。レブリミットが11,000rpmになってたり、20馬力ちょい落ちてたり、鉄フレームになっていたり、リアタイヤ160になってたり、ウン。定価も20万ちょい下がっておりコストダウンの鬼みたいな車種だが、更に回せる楽しさが出ているのではと思う。タイヤサイズ的にかなり軽快そうだしな。フェザーS2くんと同じ顔が良ければ、FAZAR8(FZ8)も有るゾ。