さて新車で買ったということでまずは慣らし運転から始まる。
慣らし運転が終わるまでは持ち味である17,000rpmにもなる高回転域が使用不能になり100%の性能はおあずけとなるが、ひとまずは1週間で500kmほど乗り回してみた感想でも書こう。
見た目
ご覧の通りカワサキ共通ヘッドライトによるそこそこいかつい顔である。
なんちゃってじゃない本物のラムエアダクトと低く構えたアッパーカウルがSSっぽさを醸し出しなんか速そう。
公式HP等に掲載されている写真映りが微妙に悪い印象と実物は意外と異なり、思ったより小顔で精悍、ギュッと詰め込まれた塊感があって事実カウルの中にエンジンがみっちり詰まっていた。
流石に細かい所を見ると親の敵のような共通パーツやコストダウンが見て取れるが、ライダーが普段見る範囲内の質感は良いな。
定番の荷掛けフックもあって実用性も高い。役に立つのかわからん申し訳程度のタンデムベルトはどうかと思うが。
22年モデルはダウンマフラーのため少々ほっそりしているもののリアタイヤが250ccにしてはお太い150サイズで、後ろから見ると400ccぐらいの大柄な車格に見える。
外観は特に不満もなく概ね良好だ。
ハンドル周りと機能
コクピットビューはクリップオンハンドルにデジアナメーターとSSっぽく小さくまとまっている。
と言ってもポジション自体は普通のパラツイン250ccと変わらずアップライトな楽なものでスポーティーな見た目に反し極めて楽。6Rみたいな雰囲気で楽にゆっくり乗りたいならちょうどいい。
メーターは随分と多機能でギアポジ、燃費計、航続距離計、水温計など何かいっぱいある(適当)そんなに使う?
CPUも賢くなりこの年式では標準装備のABSをはじめ、要るのかわからんトラコンとパワーコントロール、果てはイモビまで付いてる。
なおこの辺の機能はカワサキ車両共通メーターでZX25Rが特別豪華という訳ではなく、令和のバイクなら普通に付いてるらしい。うちには10年以上前のバイクしか無くちょっとした浦島太郎気分だ。
個人的にアナログ針が好きで23年モデルのフル液晶よりこっちのほうが好み。
ポジションと足つきと重さ
ポジション、足つきは実に平凡で一般的なニーハンパラツインとほぼ一緒。
強いて言うなら若干スポーツ寄りで前傾がほんの気持ち強く、ステップ位置もほんの気持ち高い。例えるならだいたいninja250へ変化量が少なめな社外バクステ&セパハンを入れたぐらいだろうか。
なおこのポジションがいい具合に絶妙で、ツーリングで疲れず峠で不便しないぐらいの程よい位置。これ別に社外バクステ入れなくてもよくね?
足つきはよっぽど小柄な人でなければ困ることのないシートの低さだ。
正直低すぎるから多分そのうちアンコ盛りする予定。
また低いシートのおかげか車重182kgという250ccにしては重い図体に関しても特に気にならない。気持ち重い気もするが数分後には慣れるレベル。
そういえば発進アシスト機能?のようなものが付いていて、
ローギアに入れる・クラッチを繋ぐなど発進する動作をすると、バイクが自動でスロットルを吹かしてエンストを防止しながら発進をアシストするオートマみたいな動きをする。バイク初心者には嬉しい機能かもしれないけど正直邪魔。
足回り
フレームはカチッとして、しかしサスは柔めで思ったよりスコスコ動く。
突き上げもまぁまぁあるしあんまりサスにお金かけてなくね?って印象が強い。試しに純正リアサスの値段を調べたら3万円だった。街乗り向けだな。
フロントブレーキがやたら強力なのもあるのかもしれないが、SSっぽいカチカチサスペンションを期待していると拍子抜けするだろう。
ハンドリングは素直でフロントから軽やかに切り込んでいく。
バイクが寝よう寝ようと勝手にぐんぐんバンクしていき、まだまだペースを上げて行けるような気分になるのは車体の素性が良いんだろう。
切り返しや倒し込みは流石にニーハン2発と比べればヌルッと重く400ccみたいな雰囲気がある。峠一往復で慣れるんで気になるほどでもない。
熱さ
ハッ……アッ!アーツィ!アーツ!アーツェ!アツゥイ! ヒュゥー、アッツ!アツウィー!、アツーウィ!アツー、アツーェ! すいませへぇぇ~ん!アッツ、アツェ!アツェ!アッー、熱いっす!熱いっす!アッツ! 熱いっす!熱いっす!アツェ!アツイ!アツイ!…アツイ!アツイ!アツイ!アー・・・アツイ!
水温の上がり方が600cc並ってなんだよ(哲学)
東北特有の日差しは暖かくも風はひんやりしているメッシュじゃ若干肌寒い外気温が27度下道でほぼ90度前後。そして停車すると即座に100度を超えて水温計を見ていると不安になる程だ。
と言っても熱さ自体はそこまででもなく、膝から下がそこそこ熱い程度で済んでいるのは低排気量と熱風が足下に抜ける構造のおかげか。大型だと足元とみぞおちにドライヤーの強をぶち当てられながら熱せられたフレームとタンクでニーグリップ不可能な程だから大分マシだ。
排気音(STDマフラー)
意外と…ちゃんと4発の音してんじゃん…(感心)
てっきりフン詰まりバリバリのピュルル~ってショタチ○ンポみたいなクッソ可愛らしい排気音かと思いきや、ガルガルという低回転からクォーンと回りそれなりに4発の音を出しながら進んでいく。
そりゃ脳汁が出る社外管に比べたら全然だけど、何やかんや乗りやすいし新車保証があるうちは別に変えずにいてもいいかもしれない。
パワー
低回転が笑うほど遅くてお前マジかよって感想。
勾配のきっつい酷道峠の上りなんか最低でも1万は回してないと全然話にならず失速しそうになる始末。
そら17000回転まで回してはじめて真価を発揮するエンジンゆえ低速トルクがどうこういうべきではないのはわかる。ただ普段乗ってる4発が600ccなんで車両を受け取って最初発進しようとした感想は何これギア抜けしてる?だった。
詳しくは慣らし運転終了して高回転が開放してからだな。
燃費と航続距離
15Lしか入らんタンクの航続距離はおおよそ250kmか粘って300kmぐらいで平均燃費は22km/L
うーんこの…ninja250とFZ6はワンタンク400~500kmは走ったためツーリングでガソリンに苦労した覚えが一切なく、こいつらと同じ気分で要ると危ないな。とにかく燃費も悪くてタンク容量が少なくて航続距離が💩アンド💩
あとこの50Tとかいうクソデカリアスプロケが燃費悪化に一役買ってそうな気がするのだが…早いところ交換したほうが良いだろうか?
メンテナンス性
早速カウルを剥がしていたずらしていると、ninja250に比べると取り外しが最適化されて結構簡単になってる。複数のレンチやスパナが必要だったり、カウル同士のかみ合わせが知恵の輪だったりそういう箇所が全て消え六角レンチ2本でほぼ解決できるのは素晴らしい。
唯一エアクリにアクセスするためにはタンクの脱着が必須でそれだけは面倒だ。
カスタム予定
今のところ大きな不満点はないのだが、当方は生活感あふれる実用カスタムをする傾向がある。見た目より走りの楽さ、かっこよさより実用性なんじゃ!
というわけで
- クソみたいな形状のタンデムシートをわからせる
- 緑が足りない
- 予備レバー確保の目的で社外レバー入れる
- ストンプグリップいる
- スロットルアシストやスマホマウントなど諸々便利グッズ
- シガソケ追加
- ミラーが見ずらい
- ETC設置とETCアンテナが入らないスクリーンをどうにかする
- スプロケの丁数変えたい
- 緑が足りない
よしこんな所だろう。
バクステは付けても良いけど今のステップがいい具合なんで優先度は低め。
さて次回からは実用カスタムをしてわからせていくぞ!