純正マフラーなんてだっせーよなー!
外して社外管入れようぜー!
という訳で新車からはや2ヶ月目にして純正マフラーの音に飽きました(照れ)
どうせ乗るなら気持ちいい音で乗りたいよなぁ?よしじゃあフルエキぶち込んでやるぜ!!
今回ポチったのはトリックスター フルエキ IKAZUCHI ショート(政府認証)
スリップオンがあればそれでも良かったんだけど、22年式のZX-25Rはエキパイとマフラーが溶接されて腹下に収まってる一体型につき、マフラーを交換したいならお高いフルエキ以外の選択肢が存在しないのだ。
だが逆に考えて欲しい。20万以下の課金で今後バイクに乗る度に気持ちよくなれるのなら極めてお得ではないか?毎日乗ったら一日当たり550円で実質生活費では?
古事記にもそう書いてあるから間違いない。
そうそう、マフラーは政府認証(JMCA)タイプにした。
マフラー改造というと爆音珍走をイメージするだろうが、流石に令和(実際には2010年頃から)のバイクともなるとその辺がめちゃ厳しくなっておりお役所に管理されるようになった。
どういう事かと言うと現在大手メーカーから販売されているカスタムマフラーは、音量・排ガス・車検対応その他諸々の検査をクリアしお役所が認めた政府認証(JMCA)というのを受けている。
なので今回ポチったトリックスターのマフラーも派手で煩そうな見た目に対し、実際には音量も排ガスもお国が決めた基準内になるよう設計された首輪付きだ。
まぁamazonとか海外通販をチラ見すると怪しいマフラーが売られていたりサーキット専用品が転がっていたりと面白そうな物も多い。
が、そういうマフラーは大概日常使いで乗りづらいし新車保証は消えるし、バイク屋にはお前どこの馬の骨のマフラー付けとんねんと整備拒否られたりと現状デメリットがクソデカく、今日日喜んで首輪を付けるおりこうさんカスタムしていたほうが何かと都合がいいのだ。普通のでいいんだよ普通ので。
取り付け
早速取り付けるためにカウルをバラす。
カウルを片側外すだけで交換可能な簡単な構造ゆえわざわざお店に工賃払う必要もあるまい。ちゃちゃっとやってしまおう。
まずはO2センサーを外す。
排ガスの濃度を図るセンサーでぶっ壊すとECUがエラーを出すから丁寧に扱おう。
社外エキパイを取り付けるならハーネスの取り回しを変更(カプラーの固定場所を変えるだけ)せねばならんので、先に冷却水のリザーブタンク横にあるカプラーから外しておくと良い。
いい焼け色でカーボンも溜まってない。流石最新のFIや!
続いてエキパイの根本のボルトを全部外す。
最後に腹下マフラーのボルトを外せば勢いよくドスンと落ちてくるんで、予め下にクッションでも敷いて優しく外してあげよう。
と言うかなんか敷いてないと危ない。
マフラー一体型エキパイを外したら排気ポートから見えるガスケット(銅色の輪っか)を爪でカリカリ引っ掛けて外しておく。
これは使い回しの出来ない消耗品ゆえ新品の専用ガスケットを買っておこう。
せっかくだから排ガスの出口を観察。
…なんか汚くね?
そう言えば排気ポートから黒い油っぽいものが垂れてきてクレーム入れたっておじさんを見かけたことがありもしかしてその油ってこれか?
手で触ってみるとドロッベタッとしており正体は恐らく未燃焼ガソリンと思われる。これが令和最新のバイクの姿か…?もしかするとこのエンジン思ったよりカーボンが溜まりやすい疑いが出てきた。
燃料添加剤は出来るだけ多用したほうがいいかもしれん。何が最新のFIや!
きったねぇ未燃焼ガソリンを軽く清掃したらいよいよエキパイを組み立て取り付けるぞ。
写真つき説明書有りでわかりやすい上にパーツの精度は完璧だ。さすが天下のトリックスターだぜ。
細かい取り付け方法は説明書を読んだほうが間違いない。
触媒もよう付いとる
所でこの中間パイプってハンガーが無いのな
ヨシ!仮組みして位置を決めたら本締めだ。
エキパイの根本は12N・m
忘れずにO2センサーも差し込んでおこう。
ヒートガード取り付け
取り付け作業は完了したのだけど一つ問題が発生した
それがこの靴と中間パイプの干渉
前回中華バクステを取り付けたおかげで足の置き場に全くの余裕がなく、ほぼ常にスプリングが踵に接触している状態になってしまった。
このスプリングが付いてるパイプは走行中100度~200度ぐらいまで熱々になりこのままでは近いうちにブーツが溶ける。これはいけない。
苦肉の策としてステップバーの位置を最も前に変更
念を入れて社外品のヒートガードも取り付けた
攻め攻めステップではなくなってしまったがこれで靴とパイプにだいぶ余裕ができたぞ
クリアランスたくさんないとヤケド怖いもんね
あ…カウルにマフラーの焼色が反射して…いいな(恍惚)
早速テスト走行に行こう!
テスト走行とインプレ
エンジンを始動した一発目の感想は………
なんか………純正マフラーにちょぴっと低音が加算されたぐらいで期待していた勇ましい社外マフラーの音が一向に聞こえませぬ。
速そうなデザインをしているマフラーでもやはり規制の厳しい政府認証品に違いはなくアイドリング音は至って普通。その辺走ってるうるせー原付きにすら音量で負けてそう。
これはちょっと拍子抜けだな。
そりゃあ出口に音量を抑えるゴツいエンドバッフルが溶接してあるんだからしゃーなしか。こうしてバッフルを溶接し脱着不能にするのも政府認証の条件の一つだ。
では走り出すとどうなるだろうか?
参考動画
なるほどこのマフラーはアイドリング~法定速度の巡航に使う回転数に関してはしっかり絞って静かなのか。
街中を普通に走る分にはちょっと低音が増えたな?ぐらいの感想しか無かったんだけどそこから郊外に出てスロットルを開けて回し始めると音が一変。
だいたい6~7000回転を過ぎたあたりから排気音の勇ましさが増え、音量は相変わらず控えめだが社外マフラー特有のッパァアアアアアアン!!というしっかり気持ちのいい音が鳴り始めた。
排気音の質としては直管マフラーの破壊的で野獣的な腹に響く低音系ではなく、例えるなら楽器のような調律された聞き心地の良いパリッとした音だ。純正マフラーは6000回転前後がつまらん音だったからこれは嬉しい。
一方心配していた低速トルクの減少に関しては特に変化がないような…んにゃぴよく分からなかったです。
外観
子持ちシシャモみてぇな純正マフラーが詰まってた腹下がスッキリしてそこからIKAZUCHIのショートマフラーがニョキッと生えてきてる。
やっぱり側面にマフラーが有るとバイクのスタンダードって感じがするな。
全体的にいかつさが増え青い焼色のおかげか見た目がちょっとやんちゃになった印象。
排気の出口が黒くて気持ち慎ましいデザインしてるカーボンエンドを選んだのは正解だったかもしれんな。ステンレスでは大人しすぎ、フルチタンはやんちゃすぎてこんぐらいが攻守において丁度いい。