キャンツーは良いぞおじさん「キャンツーは良いぞ」
キャンプツーリングとは日帰りツーとはまた違ったロマン溢れるツーリングであるが、中々踏み出せないキャンツー処女兄貴のためにちょっとしたガバガバガイドを書いてみよう。
キャンプ道具を積載するバッグ・箱を用意する
まずはキャンツー道具をバイクに積むためのバッグ・箱が無いと始まらない。
シート下スペースが豊富なビックスクーター兄貴やNC兄貴など、吊るしでもそこそこの積載スペースを持つバイクでない限り、荷物を積むための大きく頑丈なシートバッグかサイドバッグ、またはトップケース類が必須になる。
なおリュックに詰め込んで背負うのは、よっぽどガタイに自信ニキ以外止めた方がいい。キャンプ道具は最小でも10kg~15kgになり体への負担が大きく背負って走るには重すぎる。万が一事故って空を飛んだ時に重量物を背負っていると言うのも怖いしな。可能な限り荷物はバイクに積載しよう。
タナックス キャンピングシートバッグ2
まず定番なのはタナックスのキャンピングシートバッグ2
私も処女キャンプ以降数回使ったが、銀マットをバッグ外側に積載しているとレインカバー使用不能というガバガバ防水仕様に、フルカウルの小さなタンデムシートだからなのか、バッグを先にバイクへ固定してから荷物を積むと、バッグがヨレてしまいまともに積載できないと言うクソ仕様が嫌になり、4回目のキャンツーでホムセン箱に乗り換えを決意した。
ベルトも固定が甘くすぐズレてしまったりで何かと微妙なバッグだったが(今思えばホムセンの荷掛けベルト数本でガッチリ固定すればズレを防止できたかもしれない)見た目も悪くなくポケットや小物入れは結構使い勝手が良かった。私のガバガバキャンプにはもっと雑に扱っても構わないホムセン箱が向いていたのだろう。
ちなみにフィールドシートバッグ とキャンピングシートバッグ2、見た目は似ているがフィールドシートバッグは横幅が非常に狭く一部シュラフやテントは荷室を拡張しないと収納できない事に注意したい。ムーンライト2ですら入らず荷室を拡張してみたが、そうすると拡張した部分が垂れ下がってしまいテールカウルが割れそうになる。間違ってポチって悲しい事になりました(キレ気味)フィールドシートバッグは旅館やホテル前提の大きさの様だ。
ホムセン箱
お ま た せ
歴戦のカブ兄貴や、既製品の箱では満足できないアヘアヘ積載ライダーに愛用され、クッソ高いパニアやトップケースに手が出ないホモガキライダーもにっこり笑顔の価格と性能。ホームセンターで売ってる安い樹脂ケースこと通称ホムセン箱、史上最強の積載ハードケースである。つよい(誇張)
・ホムセン箱改造記事はこちら
ninja250にホムセン箱を詰む - クッソ汚い絵描きのブログ
・2代目ホムセン箱作りました
まぁさいつよと言っても本来は車のトランクや家のベランダに積むための箱なので、バイクに積むためドリルや簡単な工具を使って加工が必要だし、走行中に壊れようと浸水して荷物がくたばろうが何の補償も無い。まあ体重80kgのステロイドハゲが上に乗っても大丈夫と謳う頑丈なアイリスオーヤマのRVBOXシリーズであれば、転倒でもしない限りまず壊れる事は無いだろうが、正しい使い方ではないため全ては自己責任で運用してほしい。
ホムセン箱の形状や容量は14Lから70Lと豊富だ(実際にバイクに積載できるのは40Lが限度、積み重ねれば別だが)後述する持って行くキャンプ道具によってどのホムセン箱を選ぶか考えよう。間違えて買っても安くて使い道豊富だし、別に全種類コンプリートしまっても問題あるまい。
ツーリングネット
一番大きいサイズのツーリングネットを使いキャンプ道具を全てタンデムシートに縛り付ける事も車種によって不可能ではないが…それが出来るのはアメリカンやタンデムシートが広い一部のバイクだけで、コンパクトキャンパーの私ですら17kg~20kg近くなるキャンプ装備一式を、ケツが細いSSルックのninja250先輩タンデムシートに縛り付けるのはちょっと無理が有る。
走行中に荷物を落っことしたら、後続車もろとも悲惨な事になるので素直に大きなシートバッグかホムセン箱を付けよう。
と言う訳で最低でも40L~できれば50L以上の容量が有る積載グッズを用意しよう。
キャンプ道具を用意する(2017.1.16ちょっと改正)
まずソロで1泊するに当たり最低限必要な物は
テント類
- テント本体:バイクに積めるぐらい小型な1~2人用で簡単設営出来そうなら何でもOK。ツーリングドーム、ムーンライト2、ドッペルワンタッチテント(こいつはデカ過ぎて積み込みが難しい)とかが定番ですかね…
- ペグ:杭の事。だいたいはテント本体に付属してくるけど、強力な鉄ペグやコンクリもぶち抜く鋳造ペグだと地面が固くても安心)
- ペグハンマー:ペグを打ち込むハンマー。テント本体に付属してくるけど大抵クソザコすぎて使いづらいので、100均のゴムハンマーでもいいから固い地面に打ち込むため強力な一本が欲しい。
- グラウンドシート:テントの下敷き。有ると便利だけど当職は面倒なので使いません。
くつろぎセット
- 折り畳み椅子:まずは腰を落ち着けなければ始まらない。ホムセンの800円ぐらいで売ってるミニ折りたたみ椅子でも良いけど、安楽折り畳み椅子の定番はヘリノックスのパチモン。ホムセン箱でも構わないけど、背もたれが付いている椅子は寝れるほど快適。
- 折り畳みテーブル:ド定番は少々デカいけど鹿番長のアルミテーブル。テーブルは2つあると飯用・スマホ用に使い分けられ優雅になるので、鹿番長+ダイソーのミニ折り畳みワイヤーテーブルが有能。
ランプ、照明類
- ランタン:テーブルにおいたり吊るしたりするメイン照明。光の色は白ではなく出来るだけ暖色系を選ぼう。暖色系の方が飯が美味しそうに見えるし、雨や霧が発生しても良く照らしてくれる。
- ヘッドライト:頭に付けるライトで必須アイテム。両手がフリーになるため、調理中に手元を見たり、トイレの小で股間を見たり何かと便利。
調理器具
- バーナー:コンロの事。ガスバーナーやアルコールバーナー、ガソリンバーナーなど色々あるが定番はガス。氷点下近いとガスが気化せず着火不能になるなど欠点もあるけど、正しく使えば一番安く安全で携帯性もよく調理にも向いている。
- クッカー:フライパンやナベの事。安い普通のステンレスからチタン、鉄のスキレット、ダッチオーブンまでさまざま。とりあえず煮るなり焼くなり出来ればそれでいいんじゃない?
- コッフェル:コップとか皿の事。紙コップや割り箸でもいいけど、専用品を使うと雰囲気が出る。
- 焚火台(無くてもOK):最初は無くても不便はないけど有ると楽しい。こいつを積むと荷物が増えてしまうし、薪や炭の確保など手間もかかるので無くても全く問題ない。なおキャンプ場では地面に直接薪を置いて火をおこすと、土の中の微生物が死滅して死の大地になっていまうため、火をおこす場合は備え付けの調理場を使用するか、こういった焚火台を使用しなければならない。秋なら間伐材や枯葉、枝がキャンプ場で大量に入手できる場合があり、焚火台が有れば実質0円で火が使える上に暖も取れるゾ。
寝具
- シュラフ:寝袋の事。色々種類があるけど、定番は割とコンパクトでメンテフリーかつ暖かいマミー型化学繊維。封筒型はバイクに積載するにはデカい場合があり、ダウンシュラフは高杉内。また宿泊する場所の最低気温が10度の場合は0度対応のシュラフ、最低気温が5度の場合は-10度対応のシュラフを選ぶなど、少々オーバースペック気味のシュラフを持って行った方が快適に眠れる。寒けりゃ全身にホッカイロを張り付けても良いが。
- 銀マット:レジャーマットとか呼ばれている断熱マットの事。地面は石が有ったり木の根が有ったり何かと固くて痛く、そしてクッソ冷たいので、断熱敷布団(ベットマット)として使う。ダンボールを敷いて浮浪者のオッサン気分を味わうのもいいが、優雅なキャンプなら断然銀マット。なおインフレーターマットやサーマレストなど高性能な銀マットも存在するので、快適に寝たいなら金を惜しむな。
- シュラフシーツ:そのまんまシュラフの内側に使うシーツ。ちょっとだけ暖かくなるため新春キャンプなど寒い時は重宝するけど、別に無くても構わない。
- シュラフカバー:だいたいシュラフシーツと同じ。当職は使いません。
以上5種類だ。とりあえず住居!飯!睡眠!を確保するって感じで、ひとまずこれだけ揃えていれば、アウトドアを楽しめるかどうかはさて置き、キャンプを体験するぐらいなら何とかなる。
誰かホモライダーがキャンツー行くぜ。と、企画していたら便乗参加しタープや焚火にお邪魔すれば良いしな。
もちろんキャンプを快適に優雅にしたり楽しくしたり、ロマン溢れる物にする道具は数あれど、とりあえずこの5つ道具を揃えればガバガバキャンプツーリングは成立する。
試しにキャンプ道具界のコミネこと鹿番長(キャプテンスタッグ)で軽くキャンツー道具を揃えて近所のキャンプ場へキャンツー処女を捨てに行ってくると良い。面白そうな道具を色々揃えたい所だが、キャンプ道具も価格に比例して快適・高性能になって往き沼は深い。まず実際にキャンツーをやってみれば、自分がキャンツーに何を望んでいるのか分かり、揃える道具も決まるはずだ。
例えば、上等な調理道具やコーヒーミル等を持って行き大自然飯重点だとか、ネイチャーストーブや焚火系の道具を持って行って火遊び重点だとか、それよりキャンプ地を拠点にして付近の有名な峠を走りまくるだとか。何をやってみたいかで、揃える道具と必要なバッグ・箱類も見えてくるのではないか。
試金石みたいに言ってるキャプテンスタッグだが、低価格のくせに割と頑丈で(ハズレは有るが)とことん使い倒せるタイプなので、後々無駄になる事はあんまり無いだろう。
ちなみに
私のガバガバキャンツーを語ってみると「バイクで一日中走るための手段であり寝床。ロマンの追及はついで」と言うようにキャンプ自体を寝床程度に考えており、ソロで一泊~二泊する程度なら出来る限り最小限の軽量な荷物でいかに手短に済ませるか重点。
そのため装備に大きなテントやタープは一切入れず、最初は持って行った椅子やローテーブルも今では装備から外しており、なんやかんやで快適に寝るためのテント・ハイパー銀マット・シュラフと、暖かい食事を取るためのクッカーが有れば十分という、随分簡素な装備に落ち着いてきた。食事も毎日自炊してるのでキャンプ場まで来てやりたくなく、だいたい簡単なレトルトか缶詰系が主体になってしまった。
結局のところ私が求めていたのはキャンプと言うより、好きなだけバイクで走って力尽きたら寝ると言う、バイクほんへのガバガバスケジュールを実行するための手段だったのかもしれない。排気量的にもあんまり大荷物は積みたくないしな。そうは言っても鹿番長のネイチャーストーブをちょっと試してみたい気もするし、遠出に飽きたら次第に変わってくるかもしれないなぁ。
キャンプって何だ(哲学)
なお今現在の装備を公開すると
寝具系
- モンベル スパイラルホロウバッグ#3
春・秋用シュラフ、冬山は死ねる。最低気温15度以上だと暑いかも。 - モンベル ムーンライト2
有能コンパクトソロテント、二人入るのは無理。 - サーマレスト RidgeRest SOLite R 30207
ハイパー銀マット(小)分厚く暖かく寝心地は銀マット3枚重ねに匹敵。クソチビ専用で巨人兄貴は足がハミ出る。 - 耳栓・アイマスク
寝るための必須装備、野外は意外と煩いため眠りが浅くなり翌日実際辛い。
食事系
- 鹿番長 マグカップ M-5361
直火は出来ないけど米が2合入る蓋付き保温マグカップ、ふたを閉めた保温能力はとても高い。 - 鹿番長 ガス入れ兼コッヘルセット
鹿番長のガス缶が入るのでコンパクトに収納できるスープ類専用のコッヘル。ちなみに鍋系は湯沸かし専用とスープ専用の2つ持っておくと便利。何かを一度煮るとお湯を沸かそうにも臭いが移ってしまう。まぁ洗えばいい話だが。 - 鹿番長 ガスストーブ&クッカーセット
少々大きいけど有能着火装置くん付き。米を2合ギリギリ炊ける。メイン皿兼フライパン兼蓋お椀 - 鹿番長 折り畳みスプーン&フォーク
柔らかフォークでバリが多いけど缶切りもついており無いよりマシ。 - ロゴス ガスストーブの風防
風防が無いとガストーブの火が安定せず軽い風で立ち消えるため必須装備。 - 鹿番長 折り畳みアルミロールテーブル
ホムセン箱の下敷きにしているまな板をテーブルしているので二軍落ち - 鹿番長 レギュラーガスカートリッジ(夏用)
完全に夏用、気温が5度以下で着火不能なので注意。 - 鹿番長 ホットサンドトースター
パンを美味しく焼けるけどでかすぎる(二軍)
便利グッズ系
- イスカ コンプレッションバッグ LL
シュラフを半分の大きさに圧縮する有能バッグ - イスカ コンプレッションバッグS
着替え、合羽を半分の大きさに圧縮する有能バッグ - ロゴス ラジオ
プニキ除け。でかいけど手回し発電やライトなど色々付いているので非常時安心 - ジェントスLEDヘッドライト LH-560
手元を照らす有能ヘッドライト、両手がフリーになるライトはとても便利。これが無いと夜中手元が見えないし明かりの無いトイレも実際怖い。 - ジェントス 懐中電灯兼ランタン EX-757MS
配光が有能で眩しくない暖色LED、懐中電灯にもなる。 - コールマン LEDマイクロパッカーランタン
配光がゴミ(二軍) - 鹿番長 アンティーク暖色LEDランタン
でかすぎる(二軍) - 鹿番長 椅子
一度座ったら動きたくなくなるぐらい快適なんだけどでかすぎる、イスはホムセン箱で代用(二軍)
その他
- タオル(バイク用、ライダー用、テント用の3つ)、石鹸、歯磨きセット、カミソリ、虫除け兼虫刺され薬
- チェーンオイル、チェーンロック、携帯消火器、発煙筒
- 合羽、変えの下着(こいつらはまとめて枕にする)
- 水(ホムセン箱外側のボトルケージにマウント)
- カメラ、携帯充電器
- サイドスタンド敷き(キャンプ場の地面が柔らかいとサイドスタンドがズブズブ埋まってバイクが倒れるので注意)
以上、二軍落ちと銀マットを除けば全て40Lのホムセン箱、RVBOX600にギリギリ突っ込むことが出来る。と言っても結構パンパンになり道中で買った物すら入らなくなるため、雨に塗れても平気なテントのフレームやその辺をホムセン箱の蓋の上にツーリングネットで固定している。それならサイドバッグでも買えばいいのだろうと思うかもしれないが、サイドバッグ単体でも片側1kgぐらいの重量が有り、荷物を極力軽くしたい身として連泊しない限りバッグの追加は止めておきたい。
追記:キャンプの趣向が変わってきた。
色々な人に影響を受けてキャンプ装備がどんどん増えてきたゾ。
今では焚火台、折りたたみ椅子、テーブル、ミニタープを装備に加え、火遊びをしながらのんびりと過ごす。装備が+3kgほど増えてしまうが、これはこれで楽しい。
なお追加した装備は
- モンベル ミニタープ(155cmポールを使用)
- 鹿番長 ヘキサステンレスファイアグリル M-6500
- 鹿番長 ジュラルミンロールテーブル UC-504
- ホムセンで適当に買ってきた小さな折り畳み椅子
である。これを追加するだけキャンプのグレードが上がるんだから面白れぇよなぁ!
追記:ダイソーキャンプ用品
100均でお馴染みダイソーも、実はキャンプ道具も置いてあり案外使える。
当職もホモキャンツーに参加して色々と教えてもらったのだが、代表的なのはステンレス箸、コップ、フォーク、トレー。アウトドア用の水タンクや、保冷バッグ、エア枕など。最近ではコッフェルも置いてあるから素晴らしい。また小物入れや化粧品ミニボトル類も見ておこう。例えば土まみれのペグを入れるのにピッタリなトレーが有ったり、塩・砂糖・醤油などの調味料を化粧品用ミニボトルに移し替えてキャンプ場に持って行ったり、袋コーナーでは着替えやタオルを収納するのに良さそうな防水袋、チャック付き袋が有ったり、アイディア次第で使えそうな小物が非常に多い。
キャンツー道具をそろえる時はダイソーも漁ってみよう。
キャンプ場を探す
荷物が揃ったら早速キャンプ場を探そう。
追記:キャンプ場レビュー書きました/ノンケライダー向けキャンプ場レビュー
何を重視するか
無料キャンプ場、有料キャンプ場、どっかそのへんとキャンプできる場所も色々有るが、個人的にキャンプ場で重視するのは有料無料よりバイクに優しいかそうでないか。
例えばバイク専用の安い料金プランが有ったり、ライダーズハウスが利用できたり、バイク乗り入れ可だったりと色々特典が有るキャンプ場だと嬉しい。特に乗り入れ可だとクッソ重たいキャンプ道具を運ぶ手間が省けてとても助かる。一度バイク乗り入れ可のキャンプ場へ行って夜中雨に降られたが、バイクを屋根の下に移動しても良いですよ~と気を使ってもらえた経験も有るし、バイクに理解が有る管理人さんや運営会社だと何かと良い。
次に距離だ。
下道ツーリングなら300km以内、高速ツーでも500km以内にしておいた方が良い。キャンプ場に付いて設営だ飯の準備だ風呂だチャンクリだと何かと忙しく、また野外では睡眠が浅くなって疲れが取れない場合も有り、あまり欲張って遠くへ行くと帰りがきつくなる。特にオッサンほど中々疲れが取れず翌日以降がキツイので無理は止めよう。暗くなる前にテントを設営しないと慣れない内は大変だしな。
有料キャンプ場
女性ライダーだったりキャンプに色々不安が有るなら有料キャンプ場にしよう。
有料キャンプ場なら管理人も居てトイレもだいたい綺麗で、場所によってはシャワー、温泉付き、キャンプ道具貸出し、コテージの利用、AC電源付き(利用は全部有料だが)などちょっとしたホテルだ。プニキや野獣にビビらず割と安心・快適なキャンプが出来る。ゴミ出しの方法やチェックイン・アウトなどホテル並みに厳しい所もあるが、その分DQNキャンパー除けと言う意味では頼りになる場合も有る。
あまり関係ないが、管理人常駐の有料キャンプ場だと、ホテルの様に宅配便の受取先としても利用できるそうだ。無いとは思うが旅の途中に通販で買い物するにも使えそう。
無料キャンプ場
無料キャンプ場も、シーズンオフや平日など空いている時期ならかなり快適だが、トイレがクッソ汚いだけならまだしもトイレ無しと言う場合も有り、有料に比べればキャンプ場の質は当然劣る。しかしキャンプサイト(テントを張る芝生や砂利)自体は地元の人や役所の人が定期的に管理しているそうで荒れ果てている事は稀だ。
管理人が常駐していないため、隣のキャンパーに夜中まで宴会されたら地獄だが、まぁ今の所そういうのには遭遇したことが無いので多分大丈夫だろう(大丈夫だとは言っていない)今までの経験から言うと、トイレは汚いがキャンプサイト自体はそこまで悪くない印象なので、出来るだけ混雑する時期は避け、事前にしっかり下調べを行い地雷を引かないようにしよう。
そう言えば、事前に予約が必要な無料キャンプ場も有るが、無料だから大丈夫でしょ!と、予約せずに利用するのはやめた方が良い。と言うのも一度予約必須な無料キャンプ場を利用した際に電話口で「稀にプニキ出るから目撃情報有ったら電話で知らせますんでぇ」と言われた。プニキに限らず河川沿いのキャンプ場なら増水や災害だったり、自分が宿泊していることを誰かに知らせておけば、万一の際に自分の身を守れるかもしれない。備えよう。
どっかそのへん
まず、キャンプ場以外でキャンプ(野宿)を行うのはほとんど違法行為だ。空地も無名な山も野原も必ず誰か所有者が居るので不法侵入ですよ不法侵入!という事になる。
しかし運悪く一軒も宿が見つからなかったとか、バイクのトラブルで宿までたどり着けないとか、事情が有って体力が付き眠気で事故を起こしそうだとか、やむを得ず近場で野宿せざるを得ない事態も有るだろう。代表的な野宿スポットは道の駅だが、大抵は仮眠OK宿泊NGテントNGになっており、基本的にキャンプ地にしてはいけない。しかしながら日本一周勢にとってはメジャーな宿替わりだったり、まぁ何かとグレーな問題なので迷惑がかからないようにしよう(意味深)
さて長々と書いたが、じゃあ結局どこが良いの?と言われたらググって下調べをするしかない。
有料だから良い、無料だから悪い、と言う訳でもないので事前に良さそうな所をググって見つけよう。私はまず無料で良さそうな所を探し、無ければ有料キャンプ場を探す。当職もキャンプ場レビューを書いており、ググればライダーのブログなどに書かれているキャンプ場レビューは結構見つかるので、グーグル大先生に聞いておけばだいたい間違いは無い。Google is GOD
キャンプ場へ
そこそこの距離でそこそこ良さそうなキャンプ場を見つけたら、早速荷物をパッキングして走り出そう。やってみれば案外何とかなるものだ。クッソ重たい荷物を載せるとバイクの機動性が悪くなったりするので、低排気量ほど普段より注意しよう。重たい荷物のまま立ちごけすると引き起こしが辛いです…
買い出し・水の確保
晩と翌朝の食料と水をキャンプ場に向かう途中か、テントを設営したうえで確保しに行こう。
キャンプ場に飲料水どころか水道が全くない場合も有る。私はレトルトオンリーなので洗い物はほぼ出ず、またホムセン箱に700mlの自転車用補水ボトルをセットしており、その辺のコンビニでも十分買出しできるため深く考えた事は無いが、だいたいのキャンパーは地元のスーパーを利用しているようだ。地元のスーパー、特に海沿いとかだと珍しく新鮮な魚介類が置いてあったりだとかで良いらしい(適当)
水は道中に補給する分を除いて、クソザコレトルト勢でも一晩明かすのに最低でも500ml必要。ちょっとコッヘルをゆすいだり、単に補水するだけでも意外と使う。もし2合ぐらい米を炊くつもりなら水は1L以上用意しよう。
追記:マスキャンツーの場合
スーパーや温泉施設が近くに有れば設営のち買い出しでも構わないが、遠いのであればキャンプ場までの道中に寄って来るのが吉。何故かと言えば一度設営し終え腰を落ち着けると動きたくなくなるからだ。往復するだけでかなり時間をとられてしまうしな。
またアウトドア料理する場合や、集団での買出しにコンビニはあまりお勧めしない。スーパーの方が食材豊富で何より安い。お買い物バッグと保冷バッグは必ず持っていこう。
キャンプ場へ到着したら
無事到着したらしたでまた忙しい。ある程度の余力を残しておかないと面倒になること間違いなしだ。大ざっぱに言うとソロキャンツーでも
- 受付(必要なら)
- 設営
- 飯の用意
- 風呂
- チャンクリ
- 睡眠
と色々有るが、まずは寝床であるテントの設営からだろう。
設営場所
受付が有るなら済ませて良さそうな場所を探そう。
その場の雰囲気で適当に気に入った場所を選んでも構わないが、撤収作業が面倒になったり夜中眠れなくなったりする微妙なポイントも有る。
例えば
- 明かりの下
虫が寄る。 - 木の下
樹液が垂れてベタベタしたり、季節によっては虫や葉が落ちてくる。風が吹けばザワザワ煩い。 - 川や水の近く
水の音が煩い。川が万一増水した時はお察し。 - 地面のくぼんだ場所
雨がっ降ったら水没不可避。 - 砂利の上
薄い銀マットだと寝るときに痛い。 - 花火スポットやトイレの風下
くさい。 - トイレや水場付近
他にキャンパーが居れば通り道になって煩い。 - マスツーの場合は他のテントと2mぐらい離す。
夜中にケツを狙われる…訳ではなく、トイレに出ようとガサガサしたり、イビキなどで案外騒音が出やすい。お隣さんを夜中に起こさないよう、スペースに余裕があればある程度離して設営しよう。
神経質なようだがキャンプでは無意識にテンションが上がっているため神経が興奮し、ただでさえ普段より眠りが浅くなってしまうので結構重要だ。良い睡眠でしっかり体力を回復できれば、翌日も元気に走れるだろう。特にオッサンほどしっかり睡眠をとらないと翌日しに響いてしまうしな。風の音や水の音は思ったより煩く、耳栓も持たずに舐めてかかると悪夢不可避である。じゃけんよく寝ましょうね~
テントを立てる向き
基本かもしれないが入口を風下に向けよう。そうしないと雨に降られた際に入口に向けて雨粒が叩きつける事になり、出入りが悲惨な事になる。特に私のテント、ムーンライト2は横風に弱いため風下に入口を向けないと結構ばたつく上に隙間風で寒いと言う悲惨な目に合う。安達太良山のキャンプ場は寒かった…
設営や飯の用意
先に風呂や温泉に行くか飯を食うかは自由だが、とりあえずテントを設営しながら飯の用意をすると効率が良い。
火を起こすにしても米を炊くにしても何かと時間が掛かるので、例えば米を水に浸してからテントを設営したり、炭を置いて着火剤に点火してからテントを設営すると素早く飯にありつける。
集団の場合は大抵ダベってグダるので「17時から飯の準備開始!それまで買い出しなり飯の下ごしらえなりハッテンなり自由!」とするのが無難。
ちなみにクッカーを使った米の炊き方は
- 軽く研いだら30分回米を水に浸す
水の量は米と1:1を基本とし、そこから水を少し足すと丁度良い。具体的に言うと1合(1合=150g、水180cc相当)に対し水は200cc、2合なら350cc。米の計量カップが無ければマグカップでも使おう、自分の持ってるカップが何ccか覚えておけばだいたい何とかなる。300ccのマグカップなら半分ちょい上あたりが米1合のラインだ。 - 米が水を吸った分だけ少し水を足す
- 蓋をして中火にかける
- 沸騰して吹き零れたら、そのまま10~15分
吹き零れて蓋が浮くので落とさないように - 火から下ろして放置し蒸らす
焦げ臭いにおいがしたら多分底の米が焦げてる - おわり
厳密に言うと火加減や水加減もちょっと違うが、そこまで神経質にならなくても美味しいかはさておき意外に米は炊ける。手順ガバガバでも水の量と火にかける時間さえ間違わなければ何とかなるものだ。
それと飯の用意以外にもキャンプ場の偵察も行っておこう。
例えばトイレと水場の位置を確認したり、山奥で周囲に人の気配が無いキャンプ場なら、野獣のフンが落ちていないかを確認したり。もし野獣くんの気配が有るようなら、荷物や食料を奪われることも有るそうなので夜中に襲撃されないよう少し対策をしておこう。ランタンとラジオ付けっぱなしで寝たり、テント内部に荷物を仕舞い込むと良さそうだ。後は食料や残飯、ゴミの臭いに寄ってこないよう袋に仕舞い密閉しテント内に置いておこう。
ちなみにコッヘル・食器の洗い方だが、水場が有れば良いのだけれど、何もない時はウェットティッシュかポケットティッシュ、または軽くゆすいだ後に軽く火に当て乾かすだけにしている。キャンプの食事は基本レトルトオンリーなので、ガバガバな洗い方でも余裕だが、米を炊いたり肉を焼いたりとなると厄介だ。
寝る
自覚は無いかもしれないがキャンプではテンションが上がって神経が興奮しており、風の音ひとつ気になって中々寝付けない場合がある。十分な睡眠がとれないと体力の回復も半端になり、オッサンほど翌日の日程に響いたりと地味に厄介だ。
寝酒でもやればいいのだが、私含め酒を飲まないホモガキライダーが快適なシュラフ・快適な銀マット・耳栓にアイマスクでフル装備しても中々寝付けない時に効果的なのは「普段の生活で寝る前に行っている事をやる」だと思う。個人的な経験だが、キャンツーの就寝前にスマホを弄って30分ぐらい淫夢動画でも見ていると、自然と緊張が解けて眠りにつきやすくなる。
まぁ日常生活と同じ事をしてリラックスしようと言う試みだな。隣が煩い場合はご愁傷様。
なお日の出は6月ごろで午前5時ごろになり、ぐっすり寝たい場合はアイマスク必須だ。
撤収
日程次第だが、だいたい午前7時ごろから撤収作業を開始して8時に出発すると丁度良い。ゴミの分別が必要な有料キャンプ場なら指定の場所に片付け、そうでないならゴミは持ち帰ろう。レトルトオンリーだと撤収時にコンパクトに纏められてとても楽だ。
テントを畳む際だが、晴れた暖かい日でも夜露や結露で濡れていることが多い。
特にベンチレーションの悪い安いテントほど室内が結露で濡れやすく、上等なテントでは外側(フライ)&裏側のみ濡れるだけで済むそうだが、とりあえず濡れた物は拭かないと後々カビそうだ。完全に乾かすのは難しいので、私は軽くタオルで拭き取った後に防水ではない袋に入れてホムセン箱の上に積んでいる。走行風で多少は乾くだろう。
撤収まで時間が有る場合、のんびりとした日程なら、太陽の光に当ててテントが乾くまで待つ方法も有効だ。他の荷物を先に全部パッキングしてから、テントを裏返して日に当てて乾かしながら、優雅に朝飯でも食っていると、夏場なら30分もしないうちに乾いてしまう。後は自宅に帰ってから干せばいい。
雨が降った日はご愁傷様だが、炊事場など屋根が有る場所が有るなら、そこまでテントを持って行って畳みたい所だ。
連泊する場合は以上の繰り返しだ。
買えの衣類は洗濯するもよし、持ち帰るもよし、その辺は1~2泊なら適当で十分だろう。
追記:収納、詰め込みに関して
主に隙間を埋めるように小物を置いて、上からドンと大きなシュラフなどを突っ込むだけなので特筆すべき事はないが、当ガバガバコンパクトキャンツーではコンプレッションバッグによって荷物を圧縮することが不可欠だ。
これがそのイスカ コンプレッションバッグ LLで、通常だと40Lホムセン箱の8割を専有してしまうシュラフだが…
圧縮すると約半分の大きさになり、40Lホムセン箱にも大きな余裕が生まれる。
主に布系なら何でも圧縮でき、コンプレッションバッグのSサイズは合羽、着替えをまとめて圧縮している。如何に少ないスペースに物を詰め込むかっちゅうのもキャンツーの内や(名言)
それ以外は長方形のホムセン箱は四隅や底の角にデッドスペースが数多く出るので、そこへペグだとかハンマーだとか、虫除けスプレーだとかを突っ込んでゆく。デカすぎて濡れても構わないものならホムセン箱の上へツーリングネットで括りつけるのも有効だ。何ならビニール袋か防水袋に突っ込んでホムセン箱の上に設置しても構わないしな。