最近ライダー界隈では釣りツーが流行ってるらしい。
釣りツーとは釣り具を積載し海や湖を目指して走り、現地で魚釣りを楽しみつつ晩飯のおかずを確保するのが釣りツー&釣りキャンツーだ。
元々走破性の高いカブとかオフ車に釣り具を積んで、知る人ぞ知る山奥の沼や簡単に入っていけない海岸などに突っ込む釣りツーは昔から盛んに行われているが、その波がホモライダー界隈にもやってきたわけだな。海だけに(激寒)
まぁ、せっかく世界三大漁場がある宮城県に住んでいるんだし、冬の間は中々ロンツーも出来ないし盆栽ついでにやってみよう(好奇心)
釣りツー準備
釣りはホモガキの頃以来だぁ…(しんみり)
日本の首都宮城県は自転車で20分も走れば海が見える県なので、当時もホモガキの頃はよく沿岸沿いや近所の沼に釣りに行って遊んでいた(自称24歳)が、既にあの頃使っていた釣り具は無く、知識も古く、腕も錆びてサンポールに漬け込む必要がありそうだゾ。
とりあえず道具を揃えよう。
釣りツーに何より必要なのは、釣り竿一式と針やオモリと言った仕掛け類。これが無いと釣りもクソもないので、取り急ぎamazonでポチろう。
その辺の釣具屋で仕舞い寸法を見ながら揃えても良さそうだけど、amazonにある謎中華釣り具も、ガチャ要素はあれどSSRを引けば中々使えると評判らしく、そこまでの品質も不要だしあまり金もかけたくないのでちょいちょいっとポチってみよう。
リールと竿選び
さて、リールは何がいいだろうか。
釣りに使うリールは大きく分けて、ベイトリールとスピニングリールがあり、それぞれ得手不得手がはっきりしていて用途によって使い分ける。当職が想定している釣りツーは、主に岸壁からちょい投げして遊んだり穴釣りして遊ぶ程度なので、値段を考えてもスピニングリールが最も適しているのだが…
あえて言おうベイトリールを買うと。
何故なら形がかっこいいから(小学生)
当職は何を隠そう無類のベイトリール好きで、多少用途に合ってなくても使いづらくても、ベイトリールをガチャガチャしながら眺めていたいのだ。例えるならSSで林道に突っ込んでいく心境だな。
と言う訳で謎中華釣り具の中でもマシと好評のカストキングのベイトリール&ベイトロッドをポチった。
ふーん、エッチじゃん(ご満悦)
使う道糸(ライン)は、昔ながらの面倒が少なく安価な3号ナイロンのオレンジ色をチョイス。シルバーだのクリアカラーだの、そういった色のラインは人気だけど、景色や海の色に溶け込んでしまい、自分がどこに糸を垂らしているか分からずよく見失ってしまうので、個人的に派手な色のラインが好き。
現代で主流になっているPEラインも検討したけど、どうも仕掛けに直付け出来ない性質で、しかも擦り傷に弱いらしく、根がかり選手権があれば金メダルでオセロが出来るであろう当職としてはあまり好ましくない。やナNO.1!
その他の装備
あといるのはフローティングベスト。
これはいわゆる救命胴衣の簡易版で、当職が最後に水泳したのはホモガキ時代だし、今も泳げるか非常に不安だから買ってみた。釣りは水難事故も多く、少なくとも今の時期に着ぶくれしたコミネマンウィンターで寒中着衣水泳出来るかと言われたら多分無理。
フローティングベストには、大きく分けて膨張式と浮力材が最初から入っているタイプがあり、前者は落水したあとに紐を引っ張って膨張させるエアバックみたいな、メーデーで着水する時にたまに見る奴で、後者は発泡スチロールっぽい水に浮く素材が入ったベストだ。
膨張式は軽量だがどれも高価なので、とりあえず普通の安いフローティングベストにしておけば…かまへんか。
こういった救命胴衣には浮力が設定されており、標準的な体重の大人ひとりを浮かすには浮力7.5kg、中学生程度の子供なら5kgが必要だ。まぁあんまりゴツいものを買うと積載も大変だし、当職はあまりガタイ系でもないので、今回は5kgの物を買ってみた。
最後に細々した仕掛けやケース、バケツはダイソーと釣り具屋で揃え終わり!
特にダイソーの釣りコーナーは非常に優秀で、サビキセットやジグヘッド、仕掛け天秤程度ならここで揃う。また収納コーナーの小物入れや工具箱、工具コーナーのペンチやハサミも釣り具に転用できるので、やはりダイソーは実質釣り具屋&バイク用品店だな。
散財結果
と言う訳で基本的な釣り具は一通りそろったゾ。
こちら釣り道具一式込々2万円となっております。お買い得です。
釣りツーで必要な物
- 釣り竿
- リール
- ライン(糸)
- 仕掛け(最低でも針とオモリ。魚によって使う仕掛けは異なるので釣具屋で聞くかググってみよう)
- エサ(ワームなど疑似餌でも可。ミミズを手づかみ出来る人なら生餌のアオイソメ)
- ハサミ(ライン切断用)
- ラジオペンチ(魚から釣り針外すのに便利)
- 折り畳みバケツかクーラーボックス(魚によっては腐敗が早い)
- タオル(魚や生餌はヌメヌメしてる)
- ウエットティッシュか水(500mlペットボトルに入れておくと手洗いに使える)
- 積載するためのリュックとか箱
あると便利
- 竿立て(釣り竿を地面に転がすのは傷が怖いし落ちそうで怖いから)
- 鈴(竿の先端に付けて魚がかかると音が鳴る)
- 色々な仕掛けセット(狙える魚の種類が増える)
- 予備の竿とリール(メインの竿がトラブった時とか色々便利)
- ウエストバッグ(釣り具と仕掛けをもって臨機応変に場所を移動できる)
- フローティングベスト(海に落ちても安心)
まぁ安さを極めるなら、竿やバケツなど一通り揃った釣り入門セットが4,000円ぐらいでamazonにあるけど、あの手の物は釣り具の形をしたゴミと言う場合も多いので、もう少しマシなセットをポチって、ついでに仕掛けをある程度色々な魚に対応できるよう買うとやはり金がかかるな。
天秤釣り針重りなど仕掛けは1セット当たり合計300~600円ほどするし、運が悪ければ一発で地球を釣り、仕掛けを丸ごとロストする事を考えると、案外ランニングコストは高いんだよなぁ。その分海には結構な高級魚がフラフラしているので、うまく釣り上げることが出来れば元は十分取れる。
積載に関しては、リュックやバッグに釣り道具を詰め込んで、一般的なホムセン箱であるRVBOX600に詰め込めば余裕で持っていくことが可能だ。しかし、気軽に日帰り釣りツーしたい当職としては、デカいRVBOX600をわざわざ動かすのも面倒くさく、また容易にポイントを変える事が出来るよう機動力も欲しい。
そうしてやってみたのがこれ。
適当なザックに釣り具を詰め込んで日帰り用ホモ箱の上にツーリングネットで縛るというガバガバ積載である。まぁ実際リュックは便利だ。海に落ちたら死ぬようなシチュエーションで、デカいホムセン箱を持ってうろうろしたり、手がふさがった状態で動き回りたくはない。
リュック以外に、ヒップバッグやクソデカウェストポーチも有効だが、当職は持っておらず、新たに買い揃えるぐらいなら、その予算を釣り具に回してしまい、箪笥の肥やしになってるリュックを活用した方がいい。
そして実際積んで走ってみて思ったのは…
まぁ悪くはないけど、釣りに行く際には大抵生餌を買ったり飯や飲み物を買ったりするので、その都度ネットの脱着をするのはあまり賢くなかった。
道具をもう少し厳選したり小型化して、リュックにバックルでも縫い付けて固定してしまった方がいいかもしれない。
釣りツー開始
と言う訳で、融雪剤で糞まみれの三陸自動車道を走ってユメタマのお兄ちゃんお勧めの釣り場にやってきたゾ。
釣り場と言うのは、ここで釣りしてヨシ!と言った場所は案外少なく、大抵は漁港や海沿いの公園や、大きな船が出入りする港が良いポイントだったりする。
しかし港と言うのは、基本的に関係者以外の立ち入りは禁止されており、勝手に入り込んで釣りするのはグレーゾーンではあるんだけど、ちょっと隅っこで釣りをするぐらいなら黙認してくれる事が多いのだ(場所により釣りしたら即刻通報されるけど)
この辺は林道ツーリング暗黙のルールに似ているかもしれない。地元の漁師のおにいたま達に迷惑がかかるような事は避けよう。他の釣り人の有無で吊しても良さげな場所かどうか判断すると良いかもしれない。
と言う訳で釣り開始。
それはさておき真冬は魚も寒くて動かず滅多に釣れないんですがそれは大丈夫なんですかね。
ダメでした(全ギレ)(唯一釣れたワカメ)(事実上のボウズ回避)(へなちょこ)
という訳で初めての釣りツーはクソミソな結果に終わったのだった。
まぁ釣りツーはそこまで気張ってやるものでもなく、例えるならツーリング先でコーヒーを入れて飲むコーヒーツーや、ツーリング先でお湯を沸かしてカップラーメンを食うラーツーのように、釣り場を目指す新たなツーリングの形式として気軽に出来そうだった。
釣具沼も大概深く、平気でバイク1台買えてしまうものもあるが、初心者セットならせいぜい1万程度でマシな物は揃うので、今後も気さくに釣りツーをやっていこう。