前回の車検からもう2年経ったってマジ?
と言う訳で、先々週辺りからメンテしてきたフェザーS2くんがいよいよ車検の日となった。
前回の車検で書いたユーザー車検解説&ガバガバチャートは少々不確かな部分も有ったので、今回補足を入れた完全版を置いとくからな?喜ぶんやど(完全版商法)
↓車検3回目
1.ネット予約と必要書類
ほんでは最初に下準備から開始だ。
持って行くものや書類を揃えたり車検の予約をするぞ。
必須書類と持って行く物リスト
- 今までの車検証
- 今までの古い自賠責保険証明書
- 更新した新しい自賠責保険証明書(当日更新した物を提出でOK)
- 納税証明書(最新の支払い済み1枚でOK、紛失したら役所で再発行)
- 定期点検整備記録簿(後で用意しま~す(大嘘)でも車検は通るので必須ではない)
- 車検予約番号
- 印鑑(適当な認印)
- 金!(令和2年時点で総額2.2万ぐらい)
- 以上を入れて車検場をウロウロするためのファイルかクリアケース、および身に付けられるバッグ
以上が車検に必要なもの。
新しい自賠責だけは車検場に行かないと入手できないが、とりあえずこれを全て揃えよう。
地味にないと困るのがクリアケースで、バイク検査レーンは吹きさらしで当日げぼ強風だとそれはもう書類か彼方にぶっ飛んでいく。クリアケースに入れてボディバッグやウエストバッグに押し込んでおけば便利だろう。
ユーザー車検ネット予約
次に車検をネット経由で予約する。
検査予約システム-予約トップ←サイト移転今は使用できない
トップページ|自動車検査インターネット予約システム←新予約サイト
上のURLに飛んだら予約したい日を選択し、車検証を見ながら車体番号など入力して進める感じだ。予めバイクから車検証を持ってくるか、スマホで写真撮ってそれを見ながら進めるといい。
完了したら登録したメールアドレスに予約番号が届くが、この番号は車検当日に記入しなければならないので忘れないようにしておこう。まぁスマホから予約完了メールを見れば問題ないか。
車検満了日より1か月前から車検を受ける事が可能だけど、予約自体は2週間後までとなる。冬場かつバイク過疎地の東北なので余裕で予約を取れたものの、シーズン中や南の方だと競争率は高そう。
なお自賠責自体は2か月前から更新できるっぽい。
2.整備
次に、車検で突っ込まれそうな場所を予め重点的に整備しよう。
整備する…と言っても分からない場所を分からないまま自力整備してバイクを壊してしまっては元も子もない。少しでも不安があるならバイク屋に丸投げしに行くのが賢い行いだ。
さて、車検で一発アウトになる個所は主にこれ。
- ヘッドライトレンズ/ミラー/カウルの割れ(ガムテや結束バンドで補修もアウト)
- 縁が丸まっておらず刺さりそうなスクリーン
- 尖って刺さりそうな社外レバーや社外パーツ
- あまりに濃いスモークスクリーン(クリア~ライトスモーク以外はアウト)
- 折れたレバー類
- クラクションの故障
- ヘッドライトなど灯火類の不点灯、違法な色の灯火(青いポジションランプとかもダメ)
- ハイビーム側の光軸ズレ、光量不足
- 排ガスのNOx/CO濃度(点火プラグ、エアクリ、O2センサーの寿命に注意。なおあんまり古い車種は排ガス検査自体不要なので車検証を見てみよう)
- 基準以上の爆音マフラーおよびJMCA認定の無いマフラー(バッフルのボルト/リベット外しもアウト)
- タイヤの溝の残量
- ブレーキパッドの残量
- オイル漏れ
- ボルトのゆるみ
- ベアリグのガタつき
- ハンドルロックの動作不良
- バイク縦横全長の寸法(アウトではないが申請が必要)
案外項目が多いけれど、普通に整備して乗っている分には光軸を除きどれも引っ掛かる事はまず無いであろう基本的な事だ。がしかし、大丈夫でしょとガバ整備のまま車検に落ちると検査費用は戻ってこないし余計な時間はかかるし面倒な事この上ないので、その辺しっかり整備してから車検に挑もう。
ちなみに社外ミラー・社外スクリーン・社外ハンドル・フェンダーレスを付けているとバイクの寸法が異なってしまい、車検の際に構造変更の手続きが別途必要になる。当職は賢いので社外を付けても寸法は純正と変わらない状態にして手続き省略してましゅ。
光軸に関して
光軸は振動だなんだでほぼ確実にズレているため、車検前に予備検へ行って直してもらおう。仙台市内だとオーケイヨビケンが単車一台800円(令和2年時点の価格)でやってもらえてお得。排ガス検査も出来るぞ。
オーケイヨビケンに行ったレポ
車検当日、実際に光軸と排ガスの検査をしてもらいに向かったのでレポ。
入り口はコンビニを曲がった先にあり目立つ看板もなく、どちらかと言うとプロが利用する4輪専門整備工場っぽい雰囲気で、一般ユーザー車検バイクが入り込むとアウェー感がある。
とりあえず工場のシャッターがある入り口まで行くと中の人が誘導してくれるので、今回は向かって右側のレーンに侵入して停車。なおフェザーS2はインナーカウル付けっぱだとスパナが入っていかず、光軸調整にクッソ手間取るので予め外し背負っている。
オイル汚れなのか妙に滑る工場内へ跨ったままヨタヨタ進み(工場の広さ的に押し歩きは無理なのでエンジンかけたまま侵入した)誘導されながらタイヤを白線に揃えて停車。とりあえず初め来て手順が分からない事を伝えた方が良さそうだ。
光軸調整と排ガス検査希望の旨を伝えるとすぐに開始する。エンジンを始動したまま車体を真っすぐにして待機する。
ガサゴソして光軸調整が終わり、次に排ガス検査のためケツにプローブをブスリと突っ込んでもらう
FZ6は二本出しマフラーなのだが、どうやら向かって左の穴から出る排ガスは相当濃く、逆に右の穴はギリギリ基準内で多分通るだろうとの事。プラグとエアクリ新品にしてギリギリは少々たまげたものの逆車なら日常茶飯事だぜ!
その場で料金を支払って前進し退出。車検場へ向かおう。
3.東北運輸局宮城運輸支局(車検場)へ行き車検開始
車検を行う国土交通省東北運輸局宮城運輸支局へ直接向かおう。
当日の動きガバガバチャート完全版
ガバガバチャートはこれ。
まぁ以前作ったものと大差なく、まずは一般駐車場へ止め自賠責更新へ向かう。お勧めの駐車場所は二輪検査レーン待機場所の奥辺りで、暖気しても迷惑にならなそうだし検査レーンにスムーズに並べるからおすすめ。
バイクを停めたら手続き開始なのだがその前に
- 現在の走行距離(ODO)を覚えておくこと
- 必要書類や印鑑を常に持ち歩くこと
ODOメーターの数値はあとで必要になるのだが、いちいち確認のためバイクに戻るのは面倒だから今のうちに見ておこう。
3-1.自賠責更新
ガバチャートの「自賠責更新する所」へ向かう。
自賠責更新する窓口は入り口からすぐのここ。
バイクの自賠責更新したいんですけどぉ~と言えばやってくれる。自賠責は別に前日に更新しておいても構わないのだが、当職は面倒なので車検の際一括してやってしまう。
3-2.ユーザー車検受付
自賠責を更新したらガバチャート「受付&車検証更新する所」へ向かう。
入ってすぐの6番窓口へ行ってまず書類を貰おう。
オロオロしながらバイクの初ユーザー車検です(大嘘)と言えば丁寧に教えてもらえるぞ。番号札は書類を揃えたチャート3-6書類提出時に必要なので、記入用の書類を貰う際は別に取らなくてもよい。
行ってみたら新しく自動受付機が2台設置されていた。車検証のQRコードを読み取り必要書類を発行してくれるそうで便利そうなのだが、他に車検に来ている業者っぽい人の邪魔になりそうだったので今回はスルー。
3-3.印紙購入し貼り付ける
6番窓口で書類を貰ったら次は印紙買う所で印紙を買う。
6版窓口向かって右に印紙の窓口があり、必要な金額はユーザー車検ですと言えば教えてもらえるぞ。今回は軽自動二輪の継続手続きと言う事で合計5500円分の印紙を買った。
3-4.書類に記入
印紙貼ったら書類に色々書き込む。
基本的に住所・名前・車体番号など書くだけだし見本の紙ももらえるので難しいことはないけど、ちょっと迷う箇所が有ったので記入例。
一枚目
名前と住所、ナンバー、車体番号ぐらいを書けば終わり
二枚目
住所名前バイクの情報以外に、ODOメーターの走行距離を書く欄がある。
走行距離を忘れた場合は車検の検査レーンで書くの忘れました!と素直に申し出れば訂正してくれるので問題なし。
ちなみに2枚目の紙が後の検査機前後にある自動で判子押してくれる機械に差し込む書類なので覚えておこう。
三枚目
印紙の金額を書く欄があるのだが、買った印紙5500円分全ての金額を書くのは間違いで、3枚目の紙に貼った分の金額3800円だけを書くのが正解。
3-5.提出
書類を貰った6番窓口の整理券を取り、番号を呼ばれたら書き終えた書類+車検証など必要書類を全部提出。
分からない所があれば受付の人が教えてくれるので素直に言おう。提出したものに問題なければ検査へ行け言われるので書類を全て持ってバイクに戻り、いよいよ検査レーンへ向かうぞ。
4.検査
4-1.検査へ入る前に排ガス検査へ向けて暖気する。
いきなり検査レーンへ突っ込むと、ヒエッヒエのエンジンから吐き出されるくっさいくっさい排ガスが検査に引っ掛かり落ちてしまう。まずはガッツリ暖気しエンジンや触媒を熱々にしよう。
2年ユーザー車検した際は、オートチョークが終わった水温60度程度で暖気を終えてしまい、その結果排ガス検査に引っ掛かってしまった経験がある。
バイクに限らず、車両についている排ガス浄化装置「触媒」は、ある程度高音にならないと動作せず、きったねぇ排ガスを無限に垂れ流してしまうので、今回は気温5度と言う事もあり念入りに回しながら20分間近く暖気し続けたんや。
マフラーから水蒸気が出なくなり冷却ファンが数回動けば問題ないだろう。
4-2.暖気が終わったら検査レーンに並ぶ
検査レーンに行くと検査員のお兄ちゃんが居るのでバイクのチェックが始まる。
本日はバイクが少ないためか誰もいなかったので、4輪レーンにある事務所みたいな所まで徒歩で呼びに行った。最初は人による検査からなので、いきなり無断で検査機に突っ込んではいけない(戒め)
4-3.検査開始
検査はまず「ウィンカー付けてくださーい」とかの灯火類のチェック、ハンドルロックが動くかなどやって目視でバイクの状態を見てから、寸法が車検証通りかメジャーでざっくり測る。メジャーだと1~2数センチ誤差が出そうなんですがそれは大丈夫なんですかね。
別にプラグ外して見られたり、ブレーキキャリパをバラしてパッド見たりはしないガバ検査なので、指示通りにバイクのレバーを動かしたりなんだりしていればすぐに終わる。
3-4で書いたODOメーターの走行距離を訂正したい場合はここで申し出る。
4-4.排ガスチェック
次に排ガスの検査。
プローブと呼ばれる棒をマフラーの穴に突き刺し検査するので、検査機の手前まで進もう。
右下にあるベランダボックスみたいな箱が排ガス検査機。
上にある表示版の「プローブを突っ込め」が緑色に点灯したら、検査機に繋がっているプローブ(棒)を持ちマフラーの穴に差し込む。合否は上に表示されるため神妙に1分ぐらい待とう。ガッツリ暖気した結果一発合格だった。
ここで不合格になった場合どうすればいいか。単に整備不良なら出直してくる以外ないのだが、待機している間にエンジンが冷え暖気不足になってしまっていたり、マフラーの奥に差し込み過ぎているという場合もある。
排ガスは仕様上マフラーの出口付近が一番綺麗で奥に行くほど汚いらしく、出来る限りプローブを浅く差し込めばいい結果が得られるそうだ。再検査になったらマフラーの穴の出入り口付近を狙ってみよう。
4-5.検査機の入り口にある判子押す機会に書類突っ込み合格印を押す
排ガス検査に合格したら、検査機の入り口にある判子押す機械(確か赤くて小さいポストみたいな奴)に書類を突っ込んで判子押してもらう。
入り口にある判子押す機械に入れる書類は3-4で書いた2枚目の奴。
確か向かって右側を差し込むとガシャコンと判子貰える…いや左側だったかな?(曖昧)わからないときは検査員のお兄たまに聞こう。
4-6.検査レーン入り口にあるボタンでバイクの設定をする
上の図にある入り口の ボ タ ン を 押 せ !
これはライトが1灯か2灯か、車速センサーは後輪か前輪かを決める物。フェザーS2は2眼片目点灯なので1灯のボタンを押す。2灯というのはロービーム・ハイビーム共に両眼点灯するようなタイプで、2眼ライトでもロービーム片目点灯なら1灯扱いなので間違えないようにしよう。
車速センサーは、最近のバイクなら殆どがドリブンスプロケから計測しているため、後輪から速度を取っている。前輪から取っている車種はメーターギアボックスを使っている様な古い車種ぐらいだろう、多分。FZ6は後輪なので後ろの穴のボタンを押す。
不安ならキーオンのまま後輪を持ち上げてタイヤを回してみるといい。タイヤを回して速度が上がる様なら車速センサーは後輪だ。
4-7.検査機に突っ込む
いよいよ検査機に突っ込むぞ!掴まれ!
そう言えば検査機の中でバイクぶっ倒した人が最近居たらしく、写真付きで晒されてたゾ。よくわからん場合は検査員がサポートするから機械壊す前に言ってくれと懇願されていました…(憐憫)
検査機はこんな感じで、エンジンをかけ跨ったままバイクを赤い所の真ん中にまっすぐ入れる。
検査機の大事な決まり事として
- ヘルメットやグローブは不要
- エンジンはかけたまま
- バイクに跨ったまま降車してはダメ
- 基本ニュートラルにしておく
- 検査機の指示が無い限りブレーキは離しておく
- サイドスタンドを出してはいけない
- 検査機の指示を守る
- 上下左右に揺れるが検査機がタイヤを掴んである程度支えてくれるので信じる
ガタガタ揺れる中、検査機のフットスイッチを押さねばならんので、両足ツンツンの短足は結構忙しく割と怖い。まぁ無理して一人でやって検査機の中でバイクをぶっ倒すのは最高にダサいので、不安が有れば検査員のお兄ちゃんに介護を要請しよう。
すいまへぇ~ん、ユーザー車検初めてでよくわかんないんですけどぉ~と言えば、検査機の設定から判子押す機械から、横で手取り足取りサポートしてくれるのでとても助かる。
なお今回の車検だとバイク車検は当職一人で、検査員のお兄たまも暇そうだったので「自称初車検です(迫真)」と申告しオール介護してもらいました(照れ)お陰でかなりスムーズに完了したので、積極的にお願いしてみよう。
4-8.完了したら検査機から退出する
合格してもしなくても、検査が終わったらバイクに跨りエンジンをかけたまま、ローギアでゆっくり検査機から前進して退出する。
合格したのなら、さっきの駐車場に停めて検査機に戻ってこよう。
ヘルメットなど置きっぱなしなら回収し、次は判子押す機械に行ったり合格した書類貰いに徒歩でうろうろするぞ。
4-9.出口の判子押す機械に書類を入れ判子を貰う
検査機の出口にある判子押す機械に、入り口で使った3-4の2枚目の書類を突っ込んで判子を貰う。これでバイクに関する検査はすべて終了した。合格した書類を取りに行こう。
5.車検合格後の動き
5-1.合格した印鑑貰いに事務所みたいな所へ行く
4輪検査レーンの方にある事務所みたいな所へ徒歩で向かい、持ってる書類を全部提出し合格した事を伝えよう。印鑑か何か押してもらえる(よく見てなかった)
5-2.受付&車検証更新する所へ行き書類を提出する
そしたら3-2で行った受付&車検証更新する所へ行き、5番窓口へ今までの書類全部提出する。不備が無ければ新しい車検証とナンバープレートに貼るシールを貰えるので、しばらく神妙に座って待っていよう。
5-3.新しい車検証とシールを貰う
名前を呼ばれ新しい車検証とシールを受け取ったら、これにてユーザー車検はすべて完了。
ナンバープレートに新しいシールを貼りに行こう。
6.おわり
ザ・エンドってね。
基本的に車検場の人が暇なら手取り足取り教えてくれるので難しいことは何にもいらね。2年越しでも案外ドカーンと何とかなっちまうだ。この記事は2020年2月にユーザー車検を実施した記事なので、料金や施設が変わっているかのうせいもある。
しかし車検メンテやら車検カスタムからの純正戻し(意味深)で数日かかるしやっぱ車検のあるバイクって面倒だわ!1000cc買います!