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ネタバレ:九州大陸は実在した
さて、今回は山口県とかいう本州最果ての地を軽く散策してからの九州上陸回だ。イクゾー! デッデッデデデデ!デデデデ!
3日目~山口県~
秋吉台カルスト
山口県って何もなさそうに見えて(暴言)実は日本最大の面積を誇るカルスト台地がある。
カルストというのは火山地帯で見かける石灰岩で出来た土地の事で、細かいことは置いといて要するにバイクで走ると最高な日本離れした美しい草原地帯。で、これがその山口カルスト秋吉台。今日はWRに乗った原住民の"る"兄貴に案内されてやってきたぞ。
うーんこの霧がちょっと残念。
バチコリ晴れていればさぞ美しいんだろうが、本日は微妙にガスっていて景観3割引という感じ。まま、北海道の宗谷丘陵で視程100mの霧まみれを食らった時に比べれば十分勝利と言えよう。見える見える(視界が)
ちなみにここいらの土地は全て石灰岩で出来ているため、溶けた石灰岩で出来た鍾乳洞も付近にあるそうだ。が、しかし鍾乳洞探検となると丸一日使うため今回は断念。
長門市
カルストを堪能したあとは日本海方面へ抜けて角島を見に行こう。
酷道490号線を連れられて山を駆け抜ける。ガードレールが末期色なのは山口県がオレンジ類の果物を推しているからだそうな。愛媛県のパクリやめろ。
流石に山を抜ければ霧も晴れるやろ!と思ったら海も普通にガスってました。なんで?(殺意)
(中学生並みの着眼点)
元乃隅稲成神社
山口の海沿いもまたリアス式海岸がきれいで中々によい。
この海沿いに世界レベルで有名な神社があるということでやってきた。
このヤケクソみたいな原色バリバリの鳥居が元乃隅稲成神社。
元々は寂れた神社だったのだが、4年前に海外で盛大にバズり観光資源として活用するため大規模リニューアル。そのおかげで厳かな雰囲気が失われてしまい、テーマパークみてぇになっちまったと原住民兄貴は嘆く。
神聖をミジンコほども感じらない本殿のパチモン臭はそれか!
ちなみに、ここは神社庁が管轄する正式な神社ではなく、昭和30年ごろ地元漁師のおっさんの枕元に現れた白い狐から「誰のおかげで豊漁になったと思ってんねん祀れや」とお告げがあり突然作り始めた個人所有の自称神社だそうだ。
そのため全体的にかなり自由で、唐突に改名したり「日本一入れづらい賽銭箱」と銘打った遠投用投擲鳥居があったり、いいか悪いかは置いといて普通の神社にはないバブルの頃に乱立した謎テーマパーク感がある。
その後、昼飯に山口県の郷土料理「瓦蕎麦」を食う。
抹茶を練り込んださっぱりした風味の茶蕎麦を、熱した屋根瓦の上で肉と油で混ぜ込み焼く。風変わりな焼きそばみたいでけっこういけるな(レ)
角島
青い海と白い砂浜に囲まれた離島に伸びるツイッターで有名な橋は山口県にあった。
晴れていれば最高の景色を見れるそうだが、本日の海はガスり気味。まぁ、昼も過ぎたしそろそろ霧も晴れて真っ青な景色が拝めるに違いない!
なんかキミ写真の景色と違くない?
案の定ガスり散らかしており、残念ながら言うほど青い海は拝めなかった。まぁ砂浜は綺麗だし角島一周してみっか!
霧しか無いんかお前ん県ゥ!!
関門橋
霧の山口県をサクッと攻略終了し、九州の玄関口こと関門橋までやってきた。
しかし西日本は有名な造船所が数多くあるためか、弾薬庫や砲台の跡など大戦時の残り香がそこらにある。東北ではあまりお目にかかれないため結構物珍しい。
あれは…九州大陸!?
関門橋だ!!九州はほんとにあったんだ!父さんは嘘つきじゃなかった!!とうとうこの目で見た九州。あの橋のむこうは日本一危険な都市と名高い和製ヨハネスブルグこと福岡県北九州市だ。
それはさておき武蔵と小次郎で有名な巌流島ってここにあったのね。
じゃあな!(本州)
4日目~九州、阿蘇~
九州上陸1日目、ゴキゲンな朝を迎え早朝の大分県を走る。
本日はメインイベントである阿蘇、そして阿蘇の周りにある有名な道をグルグルしにいこう。
道中にある青の洞門という手彫りトンネルへ寄り道。
250年前にノミとハンマーだけで工期30年を費やして掘った手彫りトンネルだそうな。と言っても安全のためか70年前に大規模改修され、当時の面影は殆ど残っていないとか。
そういえば九州上陸してすぐに広がるこの畑 is 何?
田舎道を走っていると辺り一面に猫じゃらしみたいな畑が見え、米にしては時期がまるで違うし蕎麦でもない。なんだこれと思って近寄ると…もしかして小麦?
小麦だこれ!
東北では小麦の生産はあまり盛んではないため、今まで小麦畑というのを見たことがなかったのだ。北海道行ったときも7月月下旬だったためか、刈り取り済みでお目にかかれなかったしな。
調べると福岡は小麦の大生産地だとか。知らなかったそんなの…
https://www.maff.go.jp/tohoku/seisan/mugi/attach/pdf/index-19.pdf
阿蘇
やまなみハイウェイ
阿↑蘇↓山の高原を駆け抜ける見所さん!?しか無い日本屈指の道、それがやまなみハイウェイ。いわゆるバイク乗りの聖地の一つで、今回の旅のメインディッシュでもある。
早速突入し山を抜け少し標高が上がると、入り口からいきなり気持ちの良い高原が見えてきてオラわくわくすっぞ!これ絶対良い道じゃん。
オ゜ッ(語彙喪失)
オ゜オ゜ッ…
全部がすごいと思った(小学生並みの感想)
最初からクライマックスとはまさにこの事。どこをどう走ってもWindowsXPの景色の様な素晴らしい草原がひたすら広がっていてシンプル美しい。まるでバイクの神様が「男の子ってこういうの好きでしょ♡」とわざわざ整地したような約束された台地だ。語彙が思わずカオナシになってしまう。
遠くまでずっと続く阿蘇の丘陵地帯。
先端が尖っている普通の山と違い、シムシティで平地をそのまま1000m嵩上げしたかのような形をしている。こんないい形した丘陵に道を通したら、そりゃすげぇ名所ができちまうわけだ。
更に進んでも素晴らしい景色はクライマックスから未だ衰えずどこまでも続く。
バイクではなくもっとゆっくりとした移動手段、例えば自転車で散策するのも楽しそうだな。言うて山には変わりないんでそれなりの体力は要りそうだが。
すげぇ所に来ちまったもんだ…
草原地帯が終わると今度は赤茶色の台地が顔を出す。
お?火口か?
阿蘇火口入り口
終点まで進むと阿蘇山本体の火口入り口駐車場にたどり着いた。
つい40年前も盛大に噴火した現役の火山で、現在は火山活動が活発につき入山できないが平時であれば未だ噴気をブリュブリュ出し続ける元気な火口湖を拝めるらしい。
火口駐車場で怪しいおっさんが謎の石を売っていた。
これは阿蘇流紋岩というやつで、いわゆるマグマが固まった石だ。紫外線に反応する蛍光性なのか「太陽光に当てると光る!」「水道水に入れると美味しくなる!」など、DX仮面ライダーベルトみたいな売り文句が書いており、おっそうだな(棒読み)以外に言うことはないんだけど、怪しいおっさんが面白いので記念に200円で買ってみた(聖人)
このへんで阿蘇は終わりケニーロードを通って南下を始めよう。
流石に阿蘇から離れると背の高い普通の木や見通しの悪いいつもの山道が出てくる。やはり阿蘇は特別だ。なんやかんや日本全国色々な場所を走ったけれど、阿蘇とタイマン張れるのは志賀草津道路か北海道ぐらいなものだろう。それぐらいの良い道だった。
さて、いつまでも山の中に居ると日が暮れて人権がなくなる。もう少し南にある鹿児島県まで移動しよう。
日本一の石段
国道443号線を南下していると日本一の石段という看板を見つけたので寄ってみる。
3333段!?
日本一やお前!じゃあ俺、登らずに先を急ぐから…(逃走)
それからしばらくして国道445から443号線を南下し鹿児島県へ到達した。
大分といい鹿児島といい普通の3桁国道のくせして道がゴキゲンすぎる。景観の良い山間の川を眺めて駆け抜け、車も滅多に遭遇しないか掟破りの地元走りで3桁キロは出してかっ飛んでいく高規格の快走路。好きになる!(レ)
ようやく文明のある場所までたどり着き安定のビジホ泊。
次回は日本本土最南端まで行って桜島で火山灰を浴びるぞ。
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