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今回九州要素はありません(開幕正直兄貴)
114514年ぶりに高速梅雨入りした九州で、情け容赦無い梅雨前線に分からされた後、記録的大雨という巨大なクソを置き土産にフェリーで大阪へ無事脱出。瀬戸内海は本当に穏やかでミリも揺れず酔うことはなかった。確かに無かった。
でもよぉ爆裂振動ベットだとは思わないじゃん!
もういいよあたしフェリー乗るのやめる!
エンジンの振動がダイレクトに響いて、ベッドと言うかフロア全体がバイブレーション。
どれぐらいヤバい振動だったかと言うと、スマートウォッチくんが「昨晩の睡眠時間36分やで」って言うぐらいの振動で、絶対に眠らせないぞという強い意志を感じた。
そんな人権の欠片もないB寝台で一晩過ごし大阪校に着岸だ。やっぱフェリーってクソだわ。
これで大阪も雨だったらキレ散らかしていたけど、いつしか雨雲は去りそこには青空が見えるんだよなぁ…
ちなみに大阪→北九州まで自走した場合、高速料金+ガス代で14000円、フェリーだと客室の等級により8000円~11000円ぐらいで間違いなくフェリーのほうが安い。やっぱ自走ってクソだわ。
ロスタイム
さて、1日ほど早めに九州を離脱したし直帰するには時間が余るし、せっかくだからどっか寄り道して帰ろうという九州ツーリングロスタイム回だ。
大阪から東にある最寄りの景勝地だと、フッジサーンの静岡か千里浜の石川方面あたりが射程圏内。どうしようかと迷っていると、東海地方の地元民兄貴よりグンマーにある志賀草津高原ルートが冬季閉鎖解除&火山活動が収まり通行再開したという情報を教えてもらう。
志賀草津はタイミングが毎回悪く一度も行ったことが無かった場所だ。行くかぁ!
長野県へ
とりあえずグンマー方面の長崎県長野県を目指して清々しい程に何もないクソ田舎を東へ進む。
高速を走行中、ふと水温計が消灯していることに気づいた。
丘people?と言うか水温計だけでなくETCやUSB充電器も消灯している。付近のSAに逃げ込んでチェックしてみると、どうも自分で設置した電装系が全て通電していない。少なくとも乗車前点検では正常で、そもそもETCが停止していたら高速に入れないし、ついさっきまでは正常に動作していたはずだ。
まさか昨日の豪雨で入り込んだ水が今更悪さをし始めて、どこかでショートした可能性が微粒子レベルで存在している…?
何にせよこのままではいかんので緊急修理開始。
先に通電しない原因と思われるヒューズを見る。
飛んでんねぇ!!
これが原因で通電しなかった様子だろうが、問題は飛んだ原因だ。問題を解決しないままヒューズを入れ替えてもまた飛ぶか、最悪は車両火災もあり得る。ヒューズは異常な電流が発生した際に電気を遮断する安全装置。つまりどっかに異常があるから飛ぶわけで…
自分で工作したケーブルや電装系を見直す。
万一にも浸水しないようにわざわざ防水ギボシや熱圧縮チューブを二重にしたりとか色々と対策をしていたはずが…スゥゥゥゥ~~一体な~にがダメだったんでしょうかねぇ~
今までも散々雨の中走ったけどこんなの初めて…
ウーン、配線をすべて見直しても、濡れていたり皮膜が破れている箇所もなく全て正常。
バラしている間にこの晴天で乾いてしまったんだろうか?
恐る恐る予備のヒューズを指して通電させると、全電装は正常に動作して特に異常はない模様。わからん…わからんが現状動いているのでとにかくヨシ!
ネタバレだが現在に至るまで再発はしていないし、帰宅後に改めてバラしても異常はなかった。本当に何だったんだ。
9日目~志賀草津高原ルート(渋峠)~
翌日。
東海勢のお兄ちゃんと合流して志賀草津高原ルートを目指すぞ。
志賀草津は日本で一番標高が高い道路として有名で、また現役の火山地帯でもあり阿蘇並の雄大な景色が見られるとか。
長野県側から侵入し徐々に標高を上げると見えてくるのはクソデカ山脈。
入り口から既に良い山の気配を感じてオラわくわくすっぞ!
にしても寒っむ人権なさ過ぎでしょ(15度)
南国帰りのタクヤゎフルメッシュ装備で凍死しそう。どうして皆冬装備なんですかね(半ギレ)ダウンと合羽と銀マットアーマーがなければ即死だった。
志賀草津高原ルート
志賀草津高原ルートへ侵入すると未だに咲いている桜に迎えられ、まだまだ冬のような景色の山道を進む。
入った直後はつづら折りを一つ曲がる度にスキー場が見えるというスキー場のバーゲンセールが続き、景観もクソも無い状態が続いたのだが、標高2000m近くになると次第に背の高い木が消え良い感じの草原が見えてきた。
山って男の子だよな(至言)
阿蘇の爽やかな高原とはまた違う、生き物全員ぶっ○してやると言いたげな荒々しい山に道を通した感じが気持ちいい。夏場になると雪や茶褐色で染められた山肌が一面のクソミドリになり楽しそうだ。
「標高2100m 横手ドライブイン」
いかにも山頂ですみたいなツラしてるけど、もっと上まで行けるし最高到達点の記念碑はここじゃないんだよなぁ。
無限軌道と化したハイエースくん
さっきの所からもう少し登ると和製38度線ことグンマー帝国の国境線が見えてきた。
志賀草津高原ルートは長野県とグンマーを跨るように位置しており、この仮面ライダーWみたいな外観をした渋峠ホテルの場所こそががまさに境界線。この線をくぐる者は一切の希望を捨てよ(グンマ篇第3歌)
ちなみに有名な毛無峠もこの近くにあるけど落石で閉鎖中。
グンマー帝国の妙に毛深い入国監査官。どうやら日本語は通じないらしい…
あ!パスポート持ってないからグンマーに入国できないんですが!?!?
日本国道最高地点
高あああああああああい!!説明不要!!
グンマーに不法入国して少し進むと日本国道最高地点に到着。ここは標高2172mに位置し国内でこれより上に国道は存在しない。日本一やお前!
じゃあ県道も含めて日本一高い道路はどこなのと言うと、長野県に有る乗鞍エコーラインが志賀草津より約600m高い標高2716mだそうで、ただし通行規制によりエンジン付きの車両は入れないそうな。
ここまで標高が高いと平地に比べ酸素濃度は-30%ぐらい落ちるらしい。あびゃあ~~~標高が上がって死に絶えたキャブ車が見てぇよぉ~~~と思ったら後ろでS1000RRくんが始動不能に陥っていました。オイ現行車!
最高地点を過ぎグンマー側に下り始めると徐々に景色のジャンルが変わってきた。ほう、長野は険しい山脈に対しグンマー側は鮮やかな高原地帯ですか…流石ですね。
日本きんもち良い道ランキングで言うと三本の指には入る広大でいい道だった。
特にグンマー側が見晴らしの良い高原中心で見所さんが多く走っていて楽しいな。よしこの先の草津温泉に寄っていくか!
草津温泉に寄る(寄るだけ)
草津まで来て草津温泉に入らないってマジですの!?前二人が今にも死にそうなのと、当職も温泉に興味はないのでテコ入れ回はまた来世。
日光
その後、いきあたりばったり作戦で栃木方面へ北上して、一緒に走ってる東海勢もなんやかんや流れで日光に宿泊。こいついっつも場当たり的にツーリングプラン考えてんな。
東海勢は明日北上して福島に行くらしい。福島ならほぼ庭で帰宅ルートの道中だしボクもしゅるぅ^~
10日目最終日~福島と帰宅レーシング~
なんか台数増えてね?
栃木まで来ると後は流れ作業。本日は帰宅レーシングがてら福島県を通って北上だ。
デブ活バーガーを食いつつ我家の庭こと磐梯吾妻スカイラインへ向かう。空が曇っーーーているように見えるのは私だけでしょうか。
心配していた雲はすっかり晴れて市街地まで見えるSSRぐらいの景観。
そしたらやることは一つしか無いよなぁ!?
ペンシャー兄貴に流し撮りしてもらいました♡
そう言えば磐スカ vs 志賀草津 vs ダークライどっちの景観が良いかと言う話になり、持続力で志賀草津、最大瞬間風速で盤スカと言う結論になった。確かに盤スカは頂上付近のパンチ力が凄まじ良い代わりに、それ以外は意外と景観が悪く、志賀草津は程よい景色が長く続くんだよなぁ。
し、死んでる…
わざわざこんな田舎までやってきて死んでるお兄ちゃん達を尻目にじゃあ俺、もう家すぐそこなんで帰るから(ゲス顔)じゃあな!
帰宅とデブリーフィング
というわけで4,176kmの旅を終えました(照れ)
完走した感想ですが(激ウマギャグ)
- 九州まで自走はアホのすること。フェリーを有効活用しよう。
- 北の北海道、南の九州はガチ。阿蘇はいいぞ。
- くさくない博多ラーメンは美味しい。
- 安くコンパクトなワークマン合羽は暴風雨に無力。暴風雨決行なら最低でもイージスが居る。
- 雨対策はやりすぎるということはない。
- 喫煙室でも寂れたホテルならそこまでタバコ臭くない。
- 黄砂対策に抗ヒスタミン剤を持っていこう。
- 西日本のうどんは美味しい。
- キャンプ道具いらない。
よし!次は北海道のゴルシに会いに行くか!