ホームセンターで売ってる安価なレジャー用樹脂ケース、通称ホムセン箱。
40Lで1500円~60Lで2500円程と実際安いが、一般男性が上に乗っても平気な程に頑丈で(箱の種類にもよる)大半が屋外に設置することを想定しているため簡易防滴・防水仕様だ。
通常の使い方はベランダに置いて物置にしたり、自動車のトランクやキャリアに乗せたりするための箱だが、我々あへあへ過積載おじさんは、箱を加工し金具を取り付けオートバイに積載するのら!(豹変)
初代ホムセン箱の記事はこちら
次世代ホムセン箱はこちら
新しいホムセン箱を作る
そんな訳で新しい積載用ホムセン箱を作ろう。
別に初代ホモセン箱のRVBOX600が大破したわけではないが、金具の形や位置が何だか不便になってきたり、次第に増加するキャンプ装備に対応できない箇所が出てきたりと、今の箱がつっかえ!んように思う箇所が増えてきたため、今までの経験を反映させたホモセンバコノニダイメを新築することにした。
金具の取り付け
まず金具の位置と取り付ける数、荷締めベルトの向きを考えよう。
大ざっぱに言うと、箱は加速すると後ろ方向に動き、減速で前へ動こうとするので、その動きを抑え込むように金具とベルトを配置し縛り付けるようにしたい。
理想的な金具とベルトの配置は、下の画像のように4本のベルトを使ってハの字に引っ張るのがサイッキョなのだが、今流行りのケツが細い車種にシートバッグを乗せたことがある兄貴なら多少経験があると思うけど、タンデムシートがクッソ狭いため箱を乗せられる自由度が低いし、都合よくハの字に固定できるフックなんてそうそう付けられない。
なので、実際に箱を積載してみるとだいたい上みたいな感じになってしまい、減速の際にかかる力に対し非常に弱く、信号待ちでブレーキをかけるたびに段々と箱が背中に寄って来るという経験があるのではないだろうか。当職も箱を作ってからそれに気づき、ベルトを2本追加した6本締めで積載することが多かった(池沼)
と言う訳で新しい箱は「より楽に・より頑丈に」箱を固定できるようベルト6本掛けするため、意識高い系な金具配置にしよう。なお当職はリアキャリアを付けていないので、キャリアへのボルト止めは行わずベルトで固定する。
ホムセン金具設計図
乳首感じるんでしたよね?
乳首みたいなのが箱につける金具の位置で、今回は箱固定用に合計6個付ける。
金具の位置は中心に寄りすぎたり、高杉内、低杉ちゃんだと使い勝手が悪かったので、箱の外側あたりで真ん中ちょい上ぐらいが理想。
金具の役割としては、背面の2個で加速の力を支え、全面の2つは減速用、側面も減速兼補助用として使いたい。何で減速用金具を4つも付けるのかと言うと減速する力のほうが怖いからだ。
荷物を振り落すほどの急加速なんてのは大型でもそうそう行わないし、スロットル操作を自重すれば特に問題ないが、ホモガキの飛び出しや一般ノールック飛び出し爺とかに遭遇して急制動した場合、例えニーハンでもかなり強い力が箱にかかるので、減速側にこそ多くベルトを使いたい。念のため2本だけになる加速側には1ランク大きめの金具を使っておこうか。
ベルトの掛け方はこんな感じを予定。
タンデムステップは微妙な位置にあり使い勝手がイマイチなので、タンデムバーかタンデムシート下のシートレールを使うのがマイブーム。箱をあまりライダーシートに寄せてしまうと、背中に当たって走行中のストレッチも出来ず相当邪魔なので、ライダーのスペースは十分に確保したい。
使う金具の種類とお遊び金具
旧ホムセン箱はU字金具を使ったが、あれは耐荷重200kg以上とかで、キャンツ―道具入れたせいぜい24kg程度の箱を固定するのにオーバースペック杉田智和?と考え今回のレシピはアイボルトを中心に揃えてみた。
積載用金具
積載のために最低限必要な金具。
- M10アイボルト鉄メッキx4
- M10鉄メッキワッシャーx8
- M10鉄メッキナットx8
- M12アイボルト鉄メッキx2
- M12鉄メッキワッシャーx4
- M12鉄メッキナットx4
-
荷締めベルトx6(※金属バックルにする事)
- 頑丈そうな木の板x1(有料だがホムセンの人に丁度良い感じに切ってもらおう)
- ダイソーの万能ボンドx1
- シリコングリスx1
- 好きなホムセン箱x1(※ベルト固定の場合は箱の横幅70cmを超えると切符切られる可能性がある)
※アイボルトはU字金具に比べ脆いので、箱の大きさや積荷の重量によっては頑丈な金具に変更しよう。
※荷締めベルトはプラスチックのワンタッチ開閉タイプで15kgまでしか耐えられないため、ホムセン箱の積載には必ず80~100kgまで耐えられる金属バックルにしよう。
箱の小物入れ用金具
箱の小物入れ増築と機能性アップに使う金具。真似しない場合は不要。
- Astage NTボックス #7
- 鉄メッキフックx12
- M6x20鉄メッキボルトx5
- M6x22鉄メッキワッシャーx10
- M6鉄メッキナットx10
- M6ボルトキャップ
- ワンタッチバックル荷締めベルトx1
- M6アイボルト鉄メッキx2
- M6鉄メッキナットx4
- タイラップ数本
お遊び金具
いろいろ機能を追加して遊びたくて買ってきた金具。なお大半が失敗した模様。
- ウレタンスポンジシート(25x25cmぐらい)x1
- 適当な紐x2
- 適当な木ネジ(全長1cmぐらいの小さな全ネジ)x12
- 1cmぐらいの小さなフックx4
- 3cmぐらいのミニカラビナx4
- 蝶つがいx2
- ダイソーの両面テープフックx10
- ホムセンの反射テープ(赤)x1
以上。
箱に穴をあけるドリルとかはレンチとかは適当に用意してくれや(投げやり)
アイボルトに関して
さて、このアイボルトだが、本来はクッソ重たいものを吊り下げたり吊り上げたりと、垂直~斜め45度方向に力をかけて使う金具だが、ホムセン箱の固定に使うと真横方向に引っ張ることになる。
この使い方がちょっと問題で、真横方向への荷重はアイボルトの製造元も本来の強度を発揮できず破断する恐れがあるとして推奨していないのだ。
本職ホモライダーの話も以前聞いてみたことがあり、アイボルトを横吊りすると耐久力は本来の3割しか発揮できないと考えた方がいいとのこと。
今回M6のアイボルトを使ったけど、アイボルトは横向きの荷重に著しく弱いのでM6のアイボルトの使用荷重は588Nというメーカー公称値に対して3割程度しか耐えられないと考えていい。とすると176N≒18kgfだからBL-13の容量に対してはかなりギリギリの耐荷重だと思う。
— kansho (@kanshobakuya) 2015年6月3日
|
垂直耐用荷重(kgf) |
推定横吊耐用荷重(kgf) |
M6 |
60 |
18 |
M8 |
80 |
24 |
M10 |
140 |
42 |
M12 |
180 |
54 |
M14 |
220 |
66 |
※アイボルトの耐用荷重はメーカーによってまちまち。詳しくは値札に書いてある。
M10アイボルトは正しく使うと耐荷重140kgfなので、その3割は野獣先輩の握力と同じ42kgf。フル積載したホムセン箱の重量は20~24kgだから、これを6個のアイボルトで支えるとしてボルト1つあたりだいたい5kg。それに荷締めベルトで荷重かけて…加速や減速や風圧で…んまぁ、そう、大丈夫でしょ(適当)
ちなみにアイボルトはI字金具と言う意味ではなくEYEらしい。
※金具の選択について
今回は約45Lという比較的小さく軽い箱なのでアイボルトを使用しているが、ダッチオーブンなど重量物をガン積みするとか、60Lなど巨大な箱を使用するとか、積む箱や荷物の重さによって金具をより頑丈なものに変更して、ベルトの本数を増やすなどして欲しい。
ホムセン箱着工
という訳で早速作っていこう。
今回加工する箱はアイリス箱ではなく、コーナンと言うホムセンで売ってたオリジナルホムセン箱。初代箱と同じアイリスRVBOX600でも良かったんだけど、真っ黒なRVBOX600が生産終了してしまい(なおパチモンのLB-BOX600が存在する模様)ベージュ蓋かモスグリーンしか無く色がちょっと不満だった。
そんな中でかっこいいコーナン箱を見たら買うしかないよなぁ!?
こいつは通販では見かけずRVBOX600より横幅-5cm、奥行き+5cm、高さはほぼ同じで容量は5L多い。鍵穴有り、ゴム足付き、鉄製バックル付き。頑丈さもアイリス箱と大差ない感じで中々悪くないが、一つ欠点があるとすれば横幅がアイリス箱より若干小さいため、タープポールが入らなくなってしまった事。外部に積載する予定なのでまぁええわ。
>収納の用途以外には使用しないでください
おっそうだな(棒読み)
フックは有ると便利だけど無くても良い。
アイボルトの利点の一つに、先端が丸く処理された箱にちょうどいいネジの長さで引っかかりづらいのがある。
アイボルトとワッシャーにはシリコングリースかボンドを塗って防水処理しておこう。
それと、いくら頑丈なホムセン箱でも底は結構たわんでしまうので、箱の裏には木の板をくっつけて補強だ。無くても良いけど可能であれば補強を入れた方が安心!ちなみに簡単な腐食防止としてラッカースプレーで適当に塗装している。
補強板の固定方法は、プラ版に両面テープを巻いて貼り付け、更にダクトテープでグルグル!(レ)巻く。ダクトテープはダサいんちゃう?と思ったが、箱にちょうどいい溝があり、そこにテープを這わせてみると結構見れる感じになった。ボルト止めも良いけどタンデムシートに傷がつきそうなのでNG
流石に木の板そのままじゃタンデムシートがおまんこになりそうなので、滑り止めとして裏に薄いウレタンシートを貼り付ける。両面テープでええやろ(適当)
必要最低限の金具を付け終わったので試しに荷物を詰めてみる。
クソデカ冬用シュラフくんが圧迫しているが、やはりRVBOXより横幅が短いせいで、横長いポール類がつっかえ!ている印象。まぁ失敗しても予備の箱があるのでヘーキヘーキ。
ホムセン箱増築工事
基本金具をつけ終わったら、次は箱の後ろ側にAstage NTボックス #7を付ける。
今までアイリス箱の増築として不要になったタンクバッグを括り付けていたが、今回はこの箱を増築にチョイス。小ぶりだけど鹿番長のクッカー&バーナー入門セットアンドガス缶クッカーセットが専用品のようにピッタリ入るから面白れぇよなぁ!
箱は内側からM6ボルトで5点止め。
ついでに隙間テープを貼って気密性を高めようかと思ったけど、残念ながら箱の蓋が高くなりすぎてダメだった。多少浸水しても良いように向かって左端に水抜き穴を開けておこう。一応ね?
やっぱりモスグリーン箱にはしっとりしてべた付かないミリタリー風のステッカーが似合うな。
最後に脱落防止として、箱にボルト止めした荷締めベルトをグルっと回して固定。蓋の脱落怖いのでベルトでカチカチに縛っておこう。ちなみにバックルコンテナのBL-13や、同サイズのAstage NTボックス #13も検討したけど、箱の側面に取り付けるにはデカすぎて合わなかった。
お遊び改造
蝶つがい
ホムセン箱ツインドライブのOTNP兄貴に蝶つがいの無い箱とか恥ずかしくないの?と煽られたので後付します(半ギレ)
適当な大きさの木工用蝶つがいをまずは両面テープで仮止め。
付いていた半ネジは箱に合わず使用できなかったので、その辺にあった1cmぐらいの小さな全ネジ(木ネジ)を使い無理やり固定したが、蓋の外側に木ネジがはみ出してしまい手に刺さるので、はみ出した部分をボルクリで切断した後にウレタンシートを被せて養成する。
適当につけた蝶番だけど結構ガッチリしていてよく動く。念のため蝶番の破損防止に、適当な紐と木ネジでストッパーをつけよう。
銀マットキャリア
後部の金具にベルクロを巻いて銀マットキャリアにしようと思ったけど、蝶番を導入したことでマットが干渉してしまい蓋が開かなくなった(池沼)仕方ないので銀マットキャリアを別に作ってしまおう。
追 い ア イ ボ ル ト
M6アイボルトを箱の蓋に取り付け、これを銀マットキャリアとする!
なおボルト2本で銀マットを取り付けると上下にブラブラ♂暴れててしまうため、銀マットを固定しているベルクロと箱固定用のアイボルトをガバ紐で繋ぐ。見た目はともかく、これで銀マットも暴れず箱にも干渉せず良い具合になった。
ダイソーフック
ダイソーで売ってた鉄フック。
以前は蓋の上にツーリングネット用金具としてU字ボルトを付けていたけど、あれはほとんど使う事が無かったので、今回は脱着が簡単なミニフックにしてみたが…室内用で一つあたり300gしか耐えられないため不安だし、多分使い所さん!?はないと思うんですけど(当然の結果)蓋をあけてツーリングネット邪魔な時とか、停車中の荷物の出し入れなどで一時的に網を保持するためとして使えるかもしれないので、蓋へ適当にくっつけておく。
あとはこのミニフックも付けてみたけど…ほっそいフックねぇ(レ)走行中の荷物落下が怖いので当職はツーリングネットをタナックスのVフックx8個で固定しているのだが、こんな女の子みたいなフックじゃ積載壊れちまうよ…
これもダイソーフック同様に停車中にネットを一時的に保持する目的で使ってみようか。
蓋の滑り止め
天井にウレタンシートを貼り付けよう。
ホムセン箱の蓋と書いて荷台と読むが、素の状態では滑り止め加工など無いためズルズル滑ってしまいツーリングネットでガッチリ固定しても加速・減速で荷物が動いたり、跳ねてガタガタ言い出すことがある。
よしっ。
そう言えば箱の上に荷物を積載する際は、荷物の脱落や落下には気を付けよう!
走行中に荷物を道路へ落としたら免許の点数がひかれるし、落とした物が後続車に当たり事故が起きた場合はホモコップに捕まるし、後続車が踏んで故障してしまった場合の責任は、落としたライダーに過失がある。
万が一でっかい荷物を落っことして放置した挙句、それが原因でアーイク死亡事故でも起きた日には轢き逃げレベルまで罪が重くなるので、速やかに#9910か110番し、はい!落としてしまったのですが!しようね!
所で箱の上にもう少し小物入れを増築できないかと色々載せてみたのだが…
ウーン…(狂気)
バックルコンテナはクソデカ過ぎて微妙。余ったタンクバッグは悪くなさそうだけど、防水ではないので小物入れにするには性能不足。そもそも蓋の上に増築すると荷台としての使用が難しくなってしまい、結局積載能力が低下するような気がするのでダメみたいですね。
タンクバッグを箱の側面に取り付けてみようかとも考えたけど、そうするとステッカーを張る個所がなくなってしまうので、それはそれで微妙。箱の前面は腰に当たって邪魔なのでNG。
もう(増築できるところ)ないじゃん…
基本はこんなもんで完成として、後は来シーズン実戦に使うまでステッカーでも量産してるかな~
追記:増築改造しました
追記:キャンツーで使ってみてのインプレ
新春ホモキャンツー初め in フートピア長沼 - クッソ汚い絵描きのブログ
※これらの箱は改造してバイクに積載する使い方は想定されておらず、これが原因でトラブルが起きたり荷物やバイクが損傷しても誰も何も補償しないし責任も取らない。すべて自己責任で行おう、おじさんとの約束だ!