【訃報】二代目ホムセン箱、逝く
北は北海道南は鹿児島まで(詠唱)計5年ほど酷使してきた2代目ホムセン箱こと、コメリのプロアクト コンテナボックス45Lにヒビが入ってしまった。
ヒビが入ったのは右側後ろアイボルトの根本の樹脂部分。
別な場所に穴を開け直して続投すべきだろうか。いやしかし箱もそれなりに劣化しているだろうし、近いうちにまた割れてしまうかもしれない。
よし!ここは一つキャンツー用ホムセン箱を新調すっか!
新ホムセン箱選定ダービー
シャフリヤールおめでとう(ウマ娘並感)
バイクに積むホムセン箱の条件をまず並べてみよう。
- バイクのキャリアまたはタンデムシートに積載する場合、ミラーの長さや車種により箱の横幅がデカ過ぎると後が見えなくなる。箱を積むならタナックスのキャンピングシートバッグ2と同サイズの、横幅60cm前後にしておこう。
- ボルト止めして積載する以上、バックルコンテナシリーズなどのペラいプラスチック製は強度にやや不安がある。「箱の上に座っても大丈夫」と書いてある耐荷重80kg程度の箱ならどれも頑丈でバイクへの積載に適しているだろう。
- 容量は最低でも40L欲しい。ホテル一泊ツーで25L前後、キャンツーだと装備の内容により40~50Lは必要。
以上の条件で探した現在流通しているメジャーなホムセン箱はこれ。
- アイリスオーヤマ RVBOX600
容量40L/横幅61cm - アイリスオーヤマ HDBOX 600D
容量45L/横幅60cm - アクティブストッカー600
容量38L/横幅60cm - コーナン プロアクト45L(通称コーナン箱)
容量45L/横幅62cm - アイリスオーヤマ ハードプロ640
容量推定50L/横幅65cm - TRUSCOトランクカーゴ 50L
容量50L/横幅60cm
まるでバイクに積むために設計されたような理想的なサイズと容量だぁ…
うちの初代箱はRVBOX600、二代目が今回割れた コーナン箱ことプロアクト45L。コーナン箱は頑丈で使い勝手の良い優秀なホムセン箱でまた買直すのもアリだが、せっかくなら最新のホムセン箱にアップグレードしたい気持ちもある。
という訳で早速ポチったのはこれ。
TRUSCOトランクカーゴ 50L
MY NEW ホムセン箱…
選んだのは最新のホムセン箱ことTRUSCOトランクカーゴ 50L。
本当は買う前に質感や作りを確かめたかったのだが、近所のホムセンではどこも置いておらず、しゃーないので直接買って確かめることにした。なぁに今人気のホムセン箱なんだ。問題なく使えるでしょ(掛かり)
まず中身や厚み。
RVBOX600相当かそれより上質な感じでベタつかない、しっかりとした作りだ。内部も出っ張りがなくツルッとして収納効率が高い。プラの厚みも申し分ないな、金具を付けてバイクに搭載する上で特に問題はないだろう。
蓋の強度も十分で精度もそれなりにある。
次にバックル。
変わった形をしている取っ手を兼ねたバックルが…んん?????
ちょっとまって!箱のバックル部分にクソデカ隙間開いてるやん!
普通ホムセン箱は多少の雨でも浸水しないよう、蓋を箱本体にピッチリ被せるようハメて防滴性を確保しているのだが、このトランクカーゴとかいうホムセン箱、特殊なバックル形状のため蓋と箱にデカい隙間が空いており、たやすく水が侵入しそうな構造をしている。
インプレを効く限り雨でもそうそう浸水しないそうだが…うーーーーーん………
当職はバイク装備に対し信頼性を重視する。雨が降る中走っても電子機器や衣類を任せられる箱でなければツーリングに連れて行くことは難しく、このガバガバな箱に背中を預けられるかと言うと…
ダメだやっぱ!
という訳でトランクカーゴは選定ダービーから脱落した。バックルの構造さえ普通なら優秀な箱として酷使できただろうに。不運だったと諦めてくれ。
という訳で次に選んだのはこれ。
アイリスオーヤマ ハードプロ640
次に上がってきたのはアイリスオーヤマ ハードプロ640
ハードプロシリーズはホムセン箱というよりかは工具箱で、ゴツい工具を収納するために設計されただけあり強度が凄まじい。
どれぐらい頑丈かと言うと朝青龍と稀勢の里の二人が箱の上でタップダンスしてもびくともしない耐荷重300kg。ぶっちゃけバイクへ積載するにはオーバースペックとも言える。
早速細部を見ていこう(雲自慰)
内部
内部には脱着可能なゴミ箱(いらない)と工具トレー(いらない)が付属し、強度のためか内壁沿いに支柱が入っている。内壁の支柱は2mmほど内側に飛び出ているだけで、試しにパッキングしても大きな影響は無さそうだが少々邪魔。
ホムセン箱の中はツルッとして出っ張りがない方が優秀だ。ここは少し残念。
サイズ感と容量
横幅はやや大きめな64cm、と言ってもサイズ感はコメリ箱とそこまで変わらず、むしろ奥行きが短い分小柄な箱に見えてしまう。タッパはやや高いな。
そうそう、公式ページに容量が書いていなかったんで、ざっと寸法を測って箱にキャンプ装備を詰め込んだ感じからして約50Lほどだろう。少なくともコメリ箱やRVBOX600よりは多く入るあたり積載力は高そうだ。
重量
耐荷重300kgと言うだけあって、ガッチリ優しそうな40代紳士より肉厚でガッチリしており、箱自体の重量もそれなりにある。
実際にガバガバ体重計で測ってみると、ハードプロ640はトレーとゴミ箱を抜いた箱単体重量で3.5kgだった。参考までにRVBOX600が2.6kg、コメリ箱が2.8kg。一般的なホムセン箱より週刊少年ジャンプ1冊分重たいぐらいだな。
ハードプロは工具箱のため、バックルの周囲に工具をひっかける工具ホルダーが付いている。
この工具ホルダー、一見無用そうだがバイクの積載に荷掛けベルトを通すフックとして使える。つついた感じそれなりの強度は有るようで、いつものアイボルトを使わずに箱単独でバイクへ積載も何とかなりそうだな。
ホムセン箱改造パート
デデデッデデッデデデデーン(改造BGM)
3代目ホムセン箱ダービーはアイリスオーヤマ ハードプロ640に決定した。
ちょっと定価が高い事に目をつむれば実に優秀な箱だ。実に改造しがいがあ゜り゜ま゜す゜ね゜ぇ゜~(キチスマ)それでは早速改造パートといこう。
積載金具
まずは基本の積載金具だ。
ホムセン箱はアイボルトなど頑丈なフック金具をボルト止めし、荷掛けベルト4本~6本締めで固定するのが一般的。
詳しくは2代目ホムセン箱作成でも解説しているが、雑に言うと走行中のホムセン箱は加速減速で前後に動こうとするので、それを抑え込むように金具を配置したい。
金具の配置はこんなもんでいいだろう(ガバガバ設計図)
ハードプロ特有の工具ホルダーは前面と側面のみ使用し、背面と補助ベルトはアイボルトを使う。通常は6本締めで使い、最大積載時やロンツーでは8本締めにするとしよう。金具にも予備は有ったほうが何かと安心だしな。
あと蓋に銀マットキャリア用の小さいアイボルトをぶっ刺しておく。
ボトルケージ増設
次はボトルケージを設置。
ハイドレーションシステムを接続したり、真空保冷ボトルをぶっ刺す場所が必要だ。2代目ホモ箱に加工してポン付けしていた自転車用のトピーク可変式自転車用ボトルホルダーをそのまま移設。
蓋改造
蓋が全開になると後に付ける背面小物入れに干渉してしまう。 一定の角度で止まるよう蓋の裏にベルトをつけておこう。
このサイズの箱になると蓋自体がそれなりの重量を持つため、細い紐だと力負けしてしまう。太めのベルトでボルト止めorタイラップ止めがオススメ。
箱の底補強
いくら頑丈な箱と言えど、人が座るに適した形をしているバイクのタンデムシートに乗せ紐で縛ると多少たわんでしまう。そのためベニヤ板で箱の底を補強したほうが間違いない。
ベニヤ板は2代目からそのまま移設。
ホムセンで買ってきた板をラッカースプレーで適当に塗っただけの何の変哲もないベニヤ板は特に痛みもなく続投できそう。
設置方法は箱の裏に3M両面テープをベタベタ貼って…
そのまま板を接着し、バイクのシートが傷つかないようスポンジシートとダクトテープを被せて終わり。
一見ガバガバ施工に見えるが、2代目ホムセン箱はこれで5年戦い一度も剥がれることはなかったので、信頼性と伝統に溢れた接着方法だ。ヨシ!
背面小物入れ増設
最後に背面小物入れを増設しよう。
リアキャリアのないバイクであれば、ホムセン箱の後部はスペースに余裕があり、小さな工具箱程度なら合体させることが出来る。
メイン箱に入れなくない油まみれのメンテ用オイルや、灰や煤の付いたきったねぇキャンプ道具とかをブチ込む汚物入れ…もとい小物入れを増設しよう。
どの箱を増設小物入れに使うか。
サイズから言うと、横幅35cm奥行き20cm高さ13cm未満が望ましい。
それ以上デカいと荷掛けベルトを通す場所がなくなってしまうし、何より強度が不安だ。あとリアフェンダーが短い車種だと後輪が色々な物をおもくそ巻き上げ常に汚れるので、防塵防水性はそれなりでも構わない。
2代目ホムセン箱の背面小物入れに使っていたのはアステージ NTボックス #7
軽量小型で悪くはなかったが、蓋に蝶番が無いため物の出し入れが少々不便。他にどんな候補があるかなと探してみると…
じゃあこれ
またもやホムセン箱ではなく、普通に工具入れとして使っていた工具箱のアイリスオーヤマ ハードケース 350
留め具周辺に隙間が多く、防滴性能は2代目のNTボックスに比べ劣るものの、ワンタッチバックル付きで使い勝手は向上し、色もメーカーもメイン箱とおそろいでまるで専用品。早速箱にネジ穴ぶち開けて箱を接続だ。
なかなか良いんでない?念のため脱落防止のベルトを取り付けておき、蓋は全開にならないようヒンジ代わりの紐を適当に取り付けておこう。
三代目ホムセン箱カスタム完成
たったひとつの用途を捨てて
生まれ変わったバイク積載用のからだ
タナックスのお高いバッグを叩いて砕く
アイリスオーヤマがやらねば誰がやる!
無事完成。中々無骨で悪くない。
幼稚園児なのでステッカーをベタベタ貼りたい欲もあるが、まぁその辺はおいおいやっていくとしよう。用済みになるまで大事に酷使します!
あとはキャンツーないし積載がいる状況で実戦テストだ。