できらぁ!!
じゃあ、おにいさんと設営しよっか(キチスマ)
そんな訳で先週ポチった薪ストーブを持ってきてキャンプ場にやってきたゾ。
冬場の人権装置こと薪ストーブを設置するテントは、激安中型キノコこと🍄FIELDOORキノコ ワンポールテント🍄
縫い目はガバガバで素材は脆くシームテープすら貼られてないので軽い雨でも雨漏りするクソテント。しかし4~5人は収容できる大きなサイズで冬場頼りになるスノースカートも付いており、価格も1万を切るなど薪ストーブのおもちゃにしても惜しくはない。
色々微妙な点は有れど値段を考えたらまずまず遊べるクソテントだ。
今回インナーテントは使用しない。
理由は薪ストーブの熱量が大きく、炎上したり溶けてしまう可能性が大なのと、インナーを付けると居住スペースが狭くなってしまうから。
それに、ワンポールテントに薪ストーブを入れている先駆者兄貴を見ても、インナーは付けておらずフライのみで設営しスクリーンタープみたいに使用していたので、まぁ冬場は虫も出ないし問題なさそうだという判断。
ちなみに今回ポチった装備は
ぐらいで、後はいつものコットやコッヘル、銀マットを持ってきている。
薪ストーブ組み立て
次に薪ストーブを組み立てる。
ホッキョクウサギみてぇなクソ長足が付いているけど、火を使う際は地面から30cmほど放さないと、芝生に引火し大炎上をかます恐れがありこれでよい。
炎上と言えばこのキャンプ場、ゴミの放置が問題になっていたが、とうとう火の不始末でボヤ騒ぎを起こしたヤベーのが出たそうで閉鎖秒読み段階だそうだ。
火の取り扱いには気を付けようね!
煙突は高さが不足しそうだったので、薪ストーブ延長煙突を1本買い足し全長180cmにした。煙突は高いほど火力や排煙の効率が上がるのだ。と言うより煙突が短いと煙が逆流する可能性も有るので実際大事。
どうせなら二重煙突など断熱性能に優れた煙突を使えれば、より排気効率が上がり二次燃焼からの煤の出ないクリーンな排気とかも実現出来るのだが、バイクではそこまで大掛かりな装備は難しい。
チムニーホール加工
さて、高温になる煙突がテントに触れると、溶けたり最悪炎上したりするので煙突の穴(チムニーホール)を作ろう。
一般的に煙突を通す穴は燃えづらい耐熱シリコンやガラス繊維のグラスファイバーシート、いわゆるスパッタシートを使って加工するらしい。
お高い冬用テントには最初から煙突穴が備わっている場合もあるが、当職がポチったクソ安き🍄テントにそんなものは無い(無常)とりあえず両方ともamazonに売っており入手は容易なので、どっちを使用するか検討した結果、やっぱりボクは…王道を征く耐熱シリコンを使ったものに決定した。
なぜかと言うと、ガラス繊維シートはマフラーの消音に使うグラスウールと同じで、素手で触るとガラス繊維が手にぶっ刺さるし、細かいガラス片が飛散した場合に吸い込むと人体に有害だから。一方耐熱シリコンはオナホみたいなもんでそう言った心配がない。
不安があるとすれば、耐熱温度がシリコンで最高230℃、ガラス繊維が最高1500℃なので、燃焼中は150℃~200℃ほどになる煙突の温度を考えるとギリギリかもしれないが、んまぁ、そう、耐熱温度って余裕を持たせてあるはずだし燃えないでしょ(楽観)
使用する耐熱シリコンはバイク用品兼アウトドア用品店のダイソーに売ってたケーキの型(いつもの)このまま180℃に熱したオーブンレンジに突っ込んでも燃えないそうなので、チムニーホールにも十分耐えられるはず。
お前ここでチムニーしてみろよ(加工)
※当職が使用したシリコン型は最大サイズだった気がする
ブスリ(レ)
なんだよお前の穴ガバガバじゃねぇかよ…(開通)
工事…完了です。
少々大きさが足りない気もするけどテントのフライシートには接触しておらず大丈夫そう。買い出しに行ったら早速火を入れてみよう。
初火入れ
オガライト燃やすぜ。
普通の薪でも良かったが信頼と安心のオガライトも売ってたので今晩はこいつを燃やそう。
オガライトは成型木炭の豆炭やオガ炭の仲間になる成型薪で、木材加工で出てくる不要な人間の木屑(おが屑)を集めて固めて作られている。真綿で腹パンするように優しく環境破壊できるエコな薪だ。
性能面で言っても非常に安定しており、臭いや煙も少なく安定して燃え灰も少ない。燃焼時間も1本1kgあたり40~50分ほどと長く燃え優秀だ。そんなオガライトが10kg1000円だったので喜んでポチろう。普通の薪が5kg600円なので実際安い。
薪ストーブは最初錆止めワックスが揮発し、えらい勢いで白煙が上がるそうなので、オガライトが着火し安定したら退避。
火かき棒と一酸化炭素警報機もセット。警報機は念のため2系統持ってきた。これで片方がいかれても安心!
一酸化炭素(CO)は薪や炭、ガスなどを燃やすと出てくる無味無臭の有毒ガス。
吸い込むと体内の赤血球ちゃんの動きが鈍り酸欠状態になってしまい、高濃度の一酸化炭素を吸い込んだ場合、中毒症状が現れ赤血球ちゃんが完全に機能しなくなり昏倒、早ければ数分で死に至る(働くくさい胞)
症状は頭痛・吐き気・頭がボーっとする・眠気・めまい・昏倒などあるが、一酸化炭素は無味無臭のため気づき辛く、酒盛り酒カスしている最中だと酔っぱらっているのか一酸化炭素中毒なのか判断しづらい。酔いつぶれて寝ているのかと思ったらすでに成仏していたなどありえるため危険だ。特に火がくすぶっている不完全燃焼の状態で出やすい。
一酸化炭素中毒を避けるには新鮮な空気を入れるため換気を常に行い、煙が逆流しないよう薪ストーブを正しく運用する事。もし一酸化炭素中毒の疑いがあれば、即座にその場から避難し新鮮な空気を吸い込もう。軽症ならそれで治るが、重症だと後日悪化したり後遺症が出る可能性も高いので病院に行くべきだ。
睡眠中気づいたら成仏してたという事のないよう、テントの換気・薪ストーブの正しい運用・警報機の設置を行うこと。備えよう。
くっさ(素)
2st並みの白煙が上がっておじさんキモイよぉ!(引く)キャンプ場でも火事じゃないかと通報される程の煙が上がるので、住宅地で試しに火入れするのはやめようね!
と言う訳で白煙が収まるまでもらったずんだ団子を貪り食いながら、薪ストーブの仕組みや注意点でもぶつとしよう。
薪ストーブの仕組み
まず一番気になりそうな事と言えば、テントの中で薪ストーブ使って一酸化炭素中毒にならないのというあたりだろう。
基本的に換気機能があるテントで薪ストーブを正しく使い、正しく機能していれば、一酸化炭素中毒になる可能性はかなり低い。何故かというと薪ストーブはドラフト効果で換気と排煙を行えるからだ。
真夏バイクに乗ってるとエンジンから猛烈な熱気が昇ってきて死ぬように、熱せられた空気は膨張して軽くなり、上へ上へと移動し始める上昇気流が発生する。
薪ストーブ内でも薪が燃えストーブ自体が熱を持つ事により、内部の空気が温められ上昇気流が発生、煙とともに煙突から抜けていく。そして煙突から抜けていった分、新鮮な空気を取り込み更に薪を燃やす、というサイクルを行っているのだ。
なんかあったかい… pic.twitter.com/cxxuakyroy
— corocoma (@corocoma) 2018年11月27日
こういう仕組みで、薪ストーブがしっかり燃焼し、正しく機能している限り、一酸化炭素中毒や煙にまかれて絶命する事はまず無い。そう正しく機能している限りは。
薪ストーブがきちんと機能しない場合も勿論あるのだ。
一番ありそうなのは火力が足りなくて上昇気流が発生せず、煙が逆流して来る事だろうか。
薪ストーブは薪を燃やして強い気流を生み出しているため、火力が不足すれば当然機能しない。ガバガバ焚き火勢が多いこの界隈だと、着火しづらい木炭を雑に突うずるっ込み火力が上がらず、無事煙が逆流し死亡というのがありそう。
炭は完全に着火すればかなりの熱量だが、中途半端な状態だと薪ストーブが機能するために必要な上昇気流を発生させるほどの火力が出ず、更にくすぶっている状態だと一酸化炭素をもりもり量産するので、テント内に一酸化炭素が逆流するリスクは高い。
(そもそも薪ストーブに炭を入れると設計上の耐熱温度を超えているため破損する恐れがあるというのも有るけど)
同じ様な例だと、薪の焚き付けに失敗して十分な火力を生み出せない場合も逆流の危険があるな。薪ストーブ自体の欠陥、強風で煙突から逆流、煙突の長さが不足して排気出来ないとかは、煙突全部入りの完成品を使っているなら、あまり心配はなさそう。
テント内で薪ストーブを安全に使う場合は「良い燃焼」「良い吸気」「良い排気」超火力で一気に焚き付けし、速やかに上昇気流を生み出して一酸化炭素中毒を防ごう。
(※テント内での薪ストーブ・焚き火・炭火・ガスバーナーの使用は、火災や一酸化炭素中毒などの危険を伴うので、火の管理・換気・など十分に注意をはらい、自己責任で行おう。当方は推奨しません。)
しばらくするとワックスも燃え尽きて白煙も収まってきたのでテント内に招き入れる。
当職も薪ストーブは初導入初運用、なにもかも初なのでどうなるかは一切わからんので人柱は多い方がいいよねぇ(ねっとり)
さて薪ストーブのパワーだが、オガライトを1本ぶち込んで火力は中ぐらいに調整すると、室温が20度ぐらいまで一気に上昇して上着が不要になる。東北の11月なので外気温4℃ほどの中でこの暖かさは中々素晴らしい。
テントの出入り口を完全に締め切るのは換気が出来ずNGなのである程度は開け放った状態だが、それでも非常に暖かい。
と言う訳で早速薪ストーブを利用した本物のキャンプ飯を作ってもらう(乞食)
いつもはスーパーの半額総菜キャンプ飯だけど、今日は焼き芋や焼リンゴ、カレーにアルミホイルが溶けてしみ込んだ窯焼きピザ(前衛料理)など割としっかりしたメニューだ。一杯課金してください…!
と言う訳で就寝。
薪ストーブは熾火状態にしてからオガライトを2kgほど放り込み、空気の量を調整してとろ火で稼働させよう。こうすれば恐らく4時間ほど燃焼し続けるはずだ。
テントは出入り口を半分ほど開けて置き、なおかつ頭をそっちに向けて寝れば新鮮な空気を吸えるはず。一酸化炭素中毒対策もこれで大丈夫だろう。ぽやしみ^~
つぎのひ
今朝も朝から焚きつけて火力全開!
火を入れると数分で室温が上昇し実に快適(外気温3度)
心配していた一酸化炭素中毒もなく、煙突のガバガバ耐熱シリコンチムニーホールも燃えることなく問題ないようだ。
まぁ固定していたダクトテープが一部溶けてたので改善の余地ありだろう。多分もうちょいデカいシリコンシートを使い煙突からダクトテープを放せば行けるはず。
中々いい感じに煤が溜まっている。
火力を絞って使っていたので不完全燃焼気味だったんだろうか。煤は溜まり過ぎると排気不良だったり煙突火災の原因になるので定期的に掃除が必要らしい。
なんやかんや作業し撤収。
結局一酸化炭素警報機が鳴る事も無く、テントが燃える事も無く、実に快適で良い感じのキャンツーが出来た。
反省点としては薪が微妙に足りなかったことと、薪ストーブの配置的な問題で少々狭かった事ぐらいだろうか。特に薪は夕方から翌朝までおよそ13kg燃やして微妙に足りなかったので、だいたい15kgぐらいは欲しい感じだった。
煙突ポートを改良して居住性を上げればもう言うことは無いだろう。
積載に関して
さて今回の装備だがどうやってバイクに積んできたのか。と言うかそもそも積めるのか。
詰もうと思えば(王者の風格)
当職がポチったホンマ製の薪ストーブは、保管用のホムセンを付けてくれるタイプだったので、それにぶち込んでそのまま持ってきたゾ(脳筋)薪ストーブは見た目ほど重量は無く嵩張るだけで以外に軽いのだ。この白いホムセン箱一つでもストーブ詰め込んでだいたい15kgほどである。
また薪ストーブ+ワンポールテントだと、いつものソロテントやガスバーナー、パチノックスが不要になるので、差し引くと見た目ほど重たい訳ではない。
ホモ箱の固定方法は、タンデムシートにそのまませ乗せた後、耐荷重230kgのラチェットベルト2本で縛る。
これでズレる事も暴れる事も無くキャンプ場まで輸送できるのだが、問題点として後方視界が極端に悪くなるのと、小さなタンデムシートでは箱がたわみ過ぎて多分乗せられない事。空気抵抗がクッソ増えるので高速を走ったり強風の中はしんどいことぐらいだろうか。
あとひとまわり小さいホムセン箱や、ボストンバックに入れてネットで固定などの方法だと後方視界や空気抵抗は大分改善されそうだ。