前回の岡山県北川土手下ツーで「なにこれ?」って聞かれることが多かった装備。
結構昔から装備していたのだが、そういえばブログで一度も記事にしたことなかったことを思い出したので書いておく。
ダイソーカスタムタッチペン
スマホのディスプレイは静電気で感知しているため、素手ないしスマホ対応手袋じゃないと操作不能である。じゃあバイク用グローブを装着したままスマホをいじりたいときはどうすればいいか?
「グ ロ ー ブ 脱 げ」
もっともな意見である。
しかしバイク用グローブというのは、転倒した際に外れないよう手首にカッチリ固定され、より防御力の高いモデルなら袖を完全に覆うぐらいデカく脱ぐのにも手間が必要で、要するにめんどい。
スマホ対応バイク用グローブならある程度の操作も可能なのだが、やはり転倒時の防御力を稼ぐため基本的に生地が分厚く、操作性はお世辞にも良いとは言えないものが多い。
特に冬用の綿がたっぷり詰まったグローブに至ってはもはや操作不能だ。
そこでダイソーのスマホタッチペン、ダイソーのスパイラルコード、そしてダイソーネオジム磁石をビニールテープでグルグル巻きにしたカスタムタッチペンが活躍する。
これはトリッカーで日本一周した兄貴から、バイク乗りたての頃に教えてもらい、それ以降使い続けている便利カスタムグッズ。磁石でタンクやステムボルトに張り付けて、繋いだスパイラルコードで万一の落下も防止する。スマホ対応グローブでポチポチやるより操作性は抜群だ。
バリエーションとして、伸縮タイプのダイソー巻取りリールを使うという手もある。樹脂製タンクだとか、スクーターだとか、磁石が役に立たない場合は巻取りリールの方が便利だろう。自分のバイクに合ったカスタムでやってほしい。
なお、運転中のスマホ操作、いわゆる「ながら運転」は3点1.8万円とイエローカット卍走行より重く、スマホ操作が原因で事故ると一発免停に加え前科が付く。
ダイソーカスタムタッチペンは、停車・駐車時にグローブを脱ぐ手間を省くためのグッズである。タイヤが完全に停止している状態で使おう。
温度・湿度計
当職が左グローブに着けてる例の温度計。
温度計と湿度計なんて何に使うのかというと、自分の体調と引き際を把握するため。
これは夏場30度越えて暑いとか、冬場氷点下まで気温が落ち寒いとか、明らかに今すぐ引き返すべき状況でも、バイクに乗ってテンションが上がっていると
「ヘーキヘーキ行ける行ける」
という謎の無敵感により誤った判断を下す、いわゆる正常化バイアスの状態に陥る時がある。
そうして判断を誤り無理をした結果、熱中症でダウンしたり、冬にタイヤの温度低下や路面凍結に気づかず散る、という事態を避けるため、自分の感覚は果たして正しいのか、このまま進むと死ぬかどうかの判断材料として温度計を持ち歩いているのだ。
通称「引くことを覚えろカスメーター」
1代目温度計
1代目はエンペックスの温度計をバイクのハンドルあたりにくっ付けて使っていた。
しかし半年経たずに振動により針がズレてきて、最終的には内部が錆び温度計が機能せずお陀仏になった。視認性はいいもののデカいし湿度が分からんのが欠点。
2代目温度計
それを教訓にポチった2代目はカーメイトの温度・湿度計
裏蓋の隙間にタイラップを差し込み、ダイソー万能ゴムベルトを駆使しグローブに括り付けている。まぁ安物なんで数年使えば針がズレてくるため、自力での校正が必要だが、まずまず正確な値を示すので頼りになる。
方位磁石
同じく左グローブに着けてるビクセンのコンパス。
これをつけている最大の理由はグーグルナビ大先生だ。
グーグル先生はルート案内を開始する際に「西に進みます」「東に進みます」など、初手方角指示が元気に飛んでくるのだが、太陽が見えないor土地勘のない場所だと東西南北の判断などつかず、迷子RTA開始の合図に等しい。
そのため先生対策として小さいコンパスを持ち歩いている。
これが有ればどんな時でも方角が分かるし、スマホを落としたとか電波の入らない状況での迷子とか、こういう電気を使わないアナログな手段を一つ持っていた方が安心だしな。方角を確かめるため木を切り倒し年輪を見るような悠長な人でないなら持っておいて損はない。
以前はダイソーコンパスをつけていたが、オイルがすぐに濁ったり方位が不正確だったりとどうも信頼性が低く、ビクセンの時計ベルトに通すタイプのコンパスを愛用している。
Bluetoothメディアボタン
今やスマホをバイクのハンドルにマウントして、Bluetooth接続したインカムで音楽を聴いたり、無線通話しながら走るというのは当たり前になった。
インカムで音楽しか聴かないボッチ勢(暴言)なら覚えがあると思うが、聴いてる曲によって音量がガバガバだったり、高速道路などで風切り音がデカくなるなど、どうしても音量調整が必要になる時があるだろう。
インカム本体で音量を上げ下げをすればいいのだが、物によっては(主にミッドランド製品と謎中華)スマホの主音量調整が出来ない物があったり、それではスマホ本体の音量ボタンを押そうと思っても、走行中にスマホに手を伸ばすという行為をポリスメンにみられた日には誤解されかねずちょっと怖い。
そこで導入したのがこのエレコム メディアボタン
元々は自動車用のグッズで、スマホにBluetoothで接続し、音楽などメディアの再生・停止・送り戻し・音量上げ下げができるハンズフリーボタン。
自動車にハンドルへ取り付けることを想定しているため、バイク用ハンドルバーには少々緩いものの、適当なゴムシートでも噛ませればポン付けも可能。
しかしセパハンだとそうもいかんので、タンクにネオジム磁石で張り付けてみようと、純正のラバーケースをぶった切り、そのへんに転がっていたシーリング材を盛りネオジム磁石を埋め込む。
これをタンクやステムボルトの上にくっ付けておけば、スマホを触らずにメディア操作ができるという寸法だ。
まぁ安いモデルなので、工場出荷当初から接触不良につき電池ボックスを加工したり、非防水のためラップで包んだりと加工は必要だが、日々のツーリングでかなり役立っている。
スロットルアシスト結束バンドカスタム
スロットルを握ることなく操作できる定番便利グッズのスロットルアシスト。
これなんだけど、次第に緩くなって来たりしてじわじわ位置がずれてくる問題がある。
にりんかんで売ってるベルクロ版スロットルアシストを使ってギチギチに締め付けてもズレは止まらず、キレそうになった当職が出した答えがこれや。
スロットルアシストに穴ブチ空けて結束バンドを通してグリップにガッツリ固定(脳筋)
ここまでやればズレからも解放され剛性感もばっちり。脱着するたびに結束バンドを1本消費するが、めったなことでは外さんし問題ないだろう。アシストのズレに悩まされている人はぜひ試してほしい。
ちなみに、スロットルアシストを取り付けると「握力を緩めればスロットルが戻る」という今までのセオリーが利かず、ひじの位置・手首の角度で開度を操作することになり、慣れないうちは結構危ない。
人によっては操作がしっくり来ずダメという場合もあるそうなので、まずはどっかの空き地で試してみてから公道に出よう。
人間ラムエアインテーク
ラムエアシステムとは、高速走行中における強力な走行風を利用し、より多くの空気を取り入れエンジン出力を向上させる機能。
要するにバイクの顔面に空いてるあの穴の事だが、それを人間でやるのがこれ。
VENTZ エアーインテークというグッズで、別に乗ってるライダーの馬力が上がる装置ではなく、見ての通り袖から走行風を取り入れて体を冷やし、本来は風を通さないウィンタージャケットや革ジャケでも、気温25度ぐらいまでなら人権を得ることが出来る装備だ。
これが活躍するのは服装に悩む季節の変わり目ツーリング。
メッシュジャケットでは寒く、しかしウィンターではもう暑い。ダサいシステムジャケットは来たくないという時、ジャケットの袖にこれを突っ込むと、かなりいい風が袖から全身に抜けて気持ちがいい。
まぁ、少なくとも60kmは出していないとあんまり効果がなく、ナックルガード付きだったり空力特性が高いフルカウルだと、そもそも袖口に風が当たらんという欠点はあれど、前回の岡山県北川土手下ツーでは、ウィンタージャケットで西日本の暑さを凌ぐのに大変活躍してくれた。
しかしながらあんまり売れなかったようで絶版気味。ヤフーショッピングや楽天市場で在庫を細々販売しているようだ。
ジャケットを脱ぐたびポロポロ落としやすいので販売終了は勘弁してほしい。
逆付けブレスガード
フルフェイスorシステムヘルメットの顎(チンガード)の上面内部に着けるブレスガードがあるだろう。吐息でシールドが曇らないようにするあれだ。
あのゴムパーツを顎の下側に着けるのだ。
どういう効果があるかというと、風の巻き込みを軽減する。
アライなど口周りが狭いヘルメットだとあまり気にならないかもしれないが、ショウエイ、OGK、その他オフヘルなど口周りが広いヘルメットでは、結構な量の風を巻き込み顎の下からガンガンはいってきて冬は結構寒い。
もちろん風の巻き込みを軽減するため、顎に着ける純正チンカーテンというオプションがある。
確かに効果が高いのだが、あまりの防風性能で吐息がメット内に籠り、特に冬場だと一呼吸でメガネが真っ白。ガッツリ曇ってしまい微妙に不便だ。
そういう時に活躍するのが逆付けブレスガード。
チンカーテン程ではないけれど、それなりに走行風の巻き込みをガードしてくれてメガネの曇りも多少はマシだ。当職はショウエイのZ-7を愛用しているが、逆付けならZ-7純正のブレスガードFではなく、OGKのブレスガード NO.7がおすすめ。
というより検証した結果、ショウエイ純正ブレスガードFは小ぶりで効果が薄く、少なくともOGK NO.7ぐらいのデカさが必要だった。しかしあんまりデカ過ぎるとヘルメット脱着時に鼻の頭に刺さるので、自分の鼻の高さと相談しよう。
欠点として、前傾姿勢ほど風防性能が弱くネイキッドのような直立するポジションじゃないと恩恵が少ない事。あと平らな場所にヘルメットを置くと、ブレスガードが地面と接触して邪魔な上にポロっと外れて失くしやすい事だろう。
ちなみに。
逆付けだと激しく転倒した際に喉や首など、人体急所に刺さる恐れもあるため、取り付けは自己責任で行ってほしい。