当職は去年の3月からツーリングでショウエイ CWR-1 フォトクロミックシールド、いわゆる調光シールドを装着している。
調光シールドとは紫外線を浴びることでクリア⇔スモークへ自動で切り替わるクッソ有能な未来の装備だ。
しかし一般的なシールドに比べ経年劣化が早く、おおよそ3-5年で使用不能なまでに劣化するそうなのだが、うちのは1年と5カ月目で変色や変化量がダメになりつつある。フォトクロミック系装備の劣化に関するネット上の記事はあまり見ないので、ここは一つ人柱として新品と比較してみよう。
劣化状態比較
新品と比較ってお前わざわざ2万円する新品の調光シールドを買ってきたの?
YESである(キチスマ)
冷静に考えてもシールド一つに2万円と言うのは、OGKのローエンドヘルメット1個分、クリアシールドなら4個分相当になり、それを2個並べた日にはアライかショウエイの良いメット1個買えるまであるのだが、アベジュー残弾が残っていたので痛くも痒くもない(無敵)
そんな訳で、向かって右の黄ばんだのが1年と5カ月目の劣化した調光シールド。左のクリアと見間違えるのが0歳児新品の調光シールドだ。
所で、この色を比べてみてくれ。こいつをどう思う?
新品は純正クリアシールド並みに透明なのに対し、劣化した方はブラウンというか黄ばんできて、夜は見えづらく昼間はあまり変化せず、新品当時の有能さが嘘のように使いづらい。
シールド越しの景色も単に黄色く変色したというよりは、白く濁ったように透明度自体が落ちている感じがありシンプル見づらい。
屋外で比較
そして8月の午前7時、気温25度の直射日光に当てるとこうなる。
今度は向かって右が新品で、左の赤っぽいのが劣化した方。濃度的には新品がスモーク~ダークスモークなのに対し、劣化した方は赤茶っぽい色のスモーク~ライトスモークぐらいにしかならない。
気温が高いと色の変化が少なくなるという仕様を差し引いても、ここまで違いがあるのか…たまげたなぁ…
とりあえず黄色く見づらい上に、ここまで色が変わらなくなってしまった初代調光シールドくん。もう少し頑張ってもらいたかったのだが、当職はここが寿命と見た。
残念ながら破棄するしかあるまい。死ぬがよい(無常)
総評
調光シールドは高温・炎天下で放置はダメ、使用しない時は光を遮断するケースやバッグ内に保管するなど、ツーリング先でメットをミラーに引っ掛ける事すらNGな厳しい管理方法が要求されるため、3~5年と言われる寿命を全う出来るほど大事に出来ていたかは自信が無い。
加えて1000~5000kmとされている世間一般的なバイクの年間走行距離の倍以上は走っているあたり、ショウエイが想定している調光シールドの寿命以下になるのは致し方ないのかもしれないな。
しかし逆に考えてみよう。
自動で濃度調整してくれる調光シールドの便利さは一級品である。シールドに課金すれば快適なツーリングが約束されるなら、謎中華パーツに手を出すよりよっぽど有意義な金の使い方ではないだろうか(確証バイアス)
値段と寿命と管理方法に目を瞑れば他に類を見ないほどの有能装備と言えよう。
是非調光シールドをすこってほしい。すこれ(豹変)